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《気になる》ヘタウマ文化論

わたしが「ヘタウマ」という言葉初めて聞いたのは、20数年前です。その頃ヘタウマと呼ばれるイラストレーターが多く登場した記憶があります。
なのでヘタウマ自体は新しい概念だと思っていたのですが、実は江戸庶民文化にも遡れるとは驚きです。文化の中にどんな風にヘタウマが生きてきたのか、興味深いです。

わたしが「ヘタウマ」でまず思い出すのが沢野ひとしさんです。
ヘタウマ絵を見て「これくらいなら自分でも描ける」と思ったとしても、実際には描けないものです。わたしは絵がまったくと言っていいほど描けないので、そういう絵を描く人を尊敬してしまいます。
もちろん「文句なくうまい人」も尊敬しています。しかし文句なくうまい人のようにはどうやったって描けないけど、描けそうに見えてやっぱり描けない絵を描けることは、やはりすごいと思うのです。

 

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