Amazonマーケットプレイスで古本を購入
行動経済学の入門書です。
人はなぜ無駄遣いしてしまうか、がわかりやすい文章と例示で示されています。アメリカに住む人向けの内容で日本の事情には合わない面もあるけれど、それでも基本の部分はお金の使い方を考える上で役に立つと思います。
この本には投資に関する話がたくさん出てくる。自分は「ウォール街のランダム・ウォーカー」とか「敗者のゲーム」などは読んだことがあるけど、実際に投資はしていないのでピンとこないところもあった。しかし、何かにお金を使うことを広義の「投資」と考えれば、納得いく点も多い。
自分にとって一番役立ったのは「心の会計」の章。あるお金を他のお金よりも価値の低いものとみなし、無駄遣いしてしまう傾向について論じた章。
自分は「小さな買い物をたくさんしてしまって結局お金が手元に残らない」傾向があるのだけど、これについては
「多くの人々が…大きい買い物をするときには費用に敏感なのに、小さい買い物をするときには、「心の会計」のために自制心をゆるめてしまう。」「小さい買い物の費用に敏感になれば、多額の貯金ができることが多い」とあって、その通りだよなあ、と。
各章には「どう考え、どう行動するか」として、自分がお金に関してよくない行動にとらわれていないかのチェックと、具体的な行動の提案があります。正直「これが全部できれば苦労はないよ」とミもフタもないことを思ってしまったり、この本を読んでいるときは冷静に得な方を選べるけど、いざ自分がお金を使う段になるとちゃんと選択できないかも、と思ってしまった。でもプロローグにあったように「最高の薬は知識」であるのも確か。全部は無理にしても、自分がお金を使おうとする場面で、少しでもよい選択をできるように心がけることはできるはず。
行動の提案の中から自分がこれから気をつけようと思ったことは
- すべての収入を働いて稼いだものだと想像する、あらゆるお金を同じように扱う (先日も臨時収入をぽっと使ってしまいそうになったし)
- 給与天引きをうまく使う (今でもやってるけど、金額を増やしてみようか)
の2つ。あとは日々の細かい出費に対する意識をもう少し持つべきか。ひたすらケチになったり、ひたすら倹約するつもりはないけれど、お金を使うときに「これは本当に今必要か?」を考えるようにしたい
ゲーリー ベルスキー トーマス ギロヴィッチ Gary Belsky Thomas Gilovich 鬼沢 忍
日本経済新聞社
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名古屋ライフハック研究会に参加してきました。今回のゲストスピーカーは美崎栄一郎さん。
実は今回の研究会に参加するまで、美崎さんの本を読んだことはありませんでしたが、これを機に「「結果を出す人」はノートに何を書いているのか」を読んでみました。当日、本にサインをいただきました。ありがとうございます。

読後感は、共感できたこととピンとこなかったことがない交ぜになった感じでした。
共感できたのは具体的なノートや文房具の使い方など。非常に面白かったし、これは自分でもやってみようというものがあったので。「A書評」も、目的がある読書の場合、変に気負わなくてできそうだと思ったのでやってみます (しかしわたしは、そもそも「目的がある読書」をほとんどしていないな)。
ピンとこなかったのは、具体的な仕事術の部分です。これは美崎さんと自分の仕事の違いによるところが大きいと思います。なので「今の自分の仕事だと、このやり方はあてはまらないなぁ」とは思いましたが、同時に「このやり方はきっとどこかで役に立つかも」と思いました。
実際、仕事ではありませんが自分で朝会を企画したことで、朝会運営にここで読んだノート術は役に立ちそうです。早速母艦ノートとメモノートを買ってこねば。
研究会で美崎さんのお話を聞いて、印象に残ったキーワードをいくつか。
- チャンスをもらうことが最大の「仕事」
- ノート術は、継続することが最重要、続かなかったら意味がない
- 目的を意識して書くことが需要、手段は重要ではない
- 自分の個性は自分が記録しないと伝わらない。記録することで「相手の心に記録する」ことができる、相手の心に記録することでチャンスがもらえる
わたしはこれまで、「記録を取ること」を特に意識してきませんでした。現在も積極的に (or 意識して) 何かの記録を取ることは少ないです。
20歳になったとき、何を思ったか突然日記を書き始めて、30歳になる前日まで続けましたが、30歳になって最初の燃えるごみの日に10年分の日記を出してしまいました。このときに20代にずっと気になった言葉を抜き書きしていたノートも捨ててしまったのですよ。日記は全く惜しくないが、このノートは捨てるべきではなかった。20代の自分は本当に暗かったので、書いてある言葉も、読むだけで気持ちが沈むようなことばかりでしたが(^^;
それはともかく、自分が記録を積極的に取らないのは、記録の効用にどこか懐疑的だからだと思う。記録を取っておかなかったことを惜しいと思いつつも、どこかで「記録を取ってどうするの」と思っているような。
おそらく記録取ろうと考えると、変に気負ってしまうからでしょう。もっと気楽に、いろんなことの記録を取ってみればいいのかな。
懇親会では、初めてiPadを見て触りました。1次会終了後、ビルの前でみんなでiPadをみんなで囲んでいじったのですが、全然関係ない若いカップルが、その輪の後ろからiPadをのぞき込んでおりました。

美崎さん、名古屋ライフハック研究会の皆さん、ありがとうございました。
またよろしくお願いします。
これは対話形式で書かれた哲学書です。しかし、読んでいて演劇を見ているような気分になりました。内容を理解したとは言い難い。哲学書としては正しい読み方をしていないと思います。でも、読んでいて楽しかった。
さらに本の内容とは全く関係ないのですが、カバーに掲載されたファイヤアーベントの写真。気に入りました。アインシュタインの舌出し写真よりこっちの方が好きだ(笑)。
読み方は絶対正しくないと思うけど、わたしはファイヤアーベントが気に入りました。今回の「知についての三つの対話」は繰り返し読むのはもちろん、他の著作も読んでみます。
ポール・K. ファイヤアーベント
筑摩書房
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献辞にもあるのですが、この本は引用で成り立っています。読売新聞のコラム「編集手帳」の筆者が、自身の「ネタ帳」にある名文の引用と、それに対するコメントで構成されています。
ここで言う名文は「心をくすぐる言葉、文章」のことなので、一般的な定義の「名文」よりは幅が広いです。「名文の主」も夏目漱石やゲーテ、パスカルから美空ひばりにツービート、はたまた40年前の松戸市長の名刺や日本国憲法に5歳の子どもまで。
著者は「はじめに」で「書いていて楽しかった」と記しています。その気持ちはわかります。
この本に取り上げられた名文で特にいいなと思ったのが、明治から大正にかけて東京帝国大学で経済学を講じていた和田垣謙三という人が、学生から「どうすれば金もうけができますか」と問われて答えた
「猿の毛を抜け!」
つまり、MONKEYの「K」を抜くとMONEYになる、と。学生を煙に巻きつつ、経済学をなんと心得る、とたしなめたようでもあります。
この本の名文は、直接役に立つものもあれば立たないものもあります。むしろ直接的には役に立たない言葉が多いかもしれない。
この本の帯には「名文を引用して名文を書く技術」とあるけれど、実際には文章を書く上での参考にはあまりならないと思う。
でも、多くの心惹かれる文章に触れ、単純に読んでいて楽しかったです。
最後に自分にとっての名文 (正確には名言か) を1つあげてみます。それはマツコ・デラックスさんの
「自分自身の孤独とちゃんと向き合っていれば、少しぐらい他人におかしなことされたり、言われたりしても、簡単には傷つかない」
という言葉。自分自身の孤独と向き合うことは難しいことですが、自分をしっかり保つには必要なこと。
今の自分はちゃんと自分と向き合っているとは言い難いかもしれないけど、この言葉を忘れないようにしています。
竹内 政明
文藝春秋
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大学時代は理工学部というところにいたので、科学と哲学の近さというのは実感としてあるけれど、科学哲学そのものを勉強する機会はありませんでした。一般教養の先生でも科学技術に絡めて授業をしている人は多かったんだけど、科学哲学が専門の先生がいなかったので。でも勉強したい分野だったな。
専門的なことは大学卒業とともに頭の底に穴が開いて全部流れて行ってしまったので(^^; 基本的なことを聞かれても答えられません。この本の中に出てくる多くの法則なども「あー、すっかり忘れてしまってるorz」の連続でした。非常に惜しいことをしている。
NHKスペシャルの数学系の番組もよく見ますが、実にきれいに忘れている。ここまできれいに忘れるのもすごい、と自分で思ってしまうほど忘れている。でもだからと言って、勉強が嫌いだったわけではない。成績は悪かったけど、今からでも機会があったら勉強し直したい、という分野はあるので。
それはともかく、本格的に科学哲学の本を読む前の入門編としてこの本を読んだのですが、科学哲学というものを俯瞰することができ、対話形式なので取っつきやすくて楽しかったです。改めて、科学哲学は面白い分野だと思った。1回読んだだけでこの本の内容を理解できたわけではないけれど、もう少しこの分野の本をいろいろ読んでみたいと思いました。そしてまた、この本に戻ってきてみようと思います。
戸田山 和久
日本放送出版協会
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先日の名古屋ライフハック研究会で、@stilo から渡されました。オーナーは @yutty 。
第2次世界大戦中にアウシュビッツの強制収容所に送られたユダヤ人精神科医の、収容から解放までの経験をまとめた本です。読むのがつらく感じる場面もありました。
彼が収容所で経験したことについては、なんと表現すればいいのか分からないし、軽々しく何かを言ってはいけない気がします。ただ、とにかく悲惨という言葉も生やさしいかもしれない状況を生き抜き、その経験をこうして本にまとめた著者に敬意を払うばかりです。
そしてこんな状況であっても、人間は自由な精神と尊厳を持ち続け、希望を失わずにいることができるのか。ただそのことに驚嘆しました (逆に彼は尊厳と希望を失わなかったからこそ、生き延びることができた、とも言えます)。
「つまり人間はひとりひとり、このような状況にあってもなお、収容所に入れられた自分がどのような精神的存在になるかについて、なんらかの決断を下せるのだ。」
「強制収容所の人間を精神的にしっかりさせるためには、未来の目的を見つめさせること、つまり、人生が自分を待っている、誰かが自分を待っていると、つねに思い出させることが重要だった。」
これらの言葉に、頭を殴られたような気がしました。
こんなことしか書けませんが、でもわたしはこの本は読んで本当によかったと思うし、読むきっかけを作ってくれた@stilo と @yutty に感謝しています。
ヴィクトール・E・フランクル
みすず書房
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