疲れるだろ そうゆうのも

疲れるだろ そうゆうのも
どうせ 死ぬまで 生きる
気楽に やれ
気取るな
「コミックキュー VOL.2 1996」収録 松本大洋「ドラえもん」老人のび太の台詞

この言葉は、1996年に発行された雑誌「コミックキュー」に掲載されました。
雑誌のテーマは「カバー・バージョン」。まんが家たちが過去の名作まんがをカバーする、という趣旨のもの。
松本大洋は「ドラえもん」のカバーで巻頭カラーを飾りました。
異色の短編ですが、松本大洋作品ではこれが一番好きです。単行本未収録だと思います。

ストーリーは、冬の公園で青年のび太が少年のび太と老人のび太と出会う、というもの。
青年のび太は苦悩する青年として描かれています。
老人のび太が青年のび太に語ったのが冒頭の言葉です。

「どうせ死ぬまで生きる」

あまりにも当たり前の言葉です。当たり前すぎて、普段全く意識することのない言葉でしょう。
でも、あまりにも当たり前であるがゆえに、とても大事な言葉だと思うのです。
自分がいつ死ぬかなんてわからない。わからないけど、でもそのときまでは自分は生きている。
生きている時間は限られているのだから、無駄なことをしている暇はない。確かにその通り。
しかし時間が限られているからこそ、焦っても仕方ない、というのもまた真理だと思います。
生きている時間は、限られてはいるけど確実に存在する。

「どうせ死ぬまで生きる」んだ、と、一息ついて空を見たり、くだらないことで笑ったりする時間は絶対必要だと思うのです。

 

コミック・キュー (Vol.2(1996))
江口 寿史
イースト・プレス

 

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