月: 2010年5月
海亀のスープ
「高校生のための文章読本」に、イサク=ディネーセンの「イグアナ」という文章が収録されています。出典は「アフリカの日々 (ディネーセン・コレクション 1)」。
この本をAmazonでチェックしたとき、「バベットの晩餐会」が彼女の作品であることを知りました。映画のバベットの晩餐会は、10年ほど前にビデオで見ています。中沢新一の本 (タイトル失念。エッセイ集?だったと思う。「YELLOWS」についても触れられていた) で取り上げられていて、それをきっかけに見たのです。とても美しく、いい映画だった記憶があります。
さて、「バベットの晩餐会」で反射的に思い出したのが「海亀のスープ」。海亀をスープにすることはこの映画で知りました。そして思いつきで「海亀のスープ」で検索したところ、そのものずばり「海亀のスープ」 というゲームがあること、「世にも奇妙な物語」 にも同名のドラマがあることを知りました。バベットの晩餐会とはかけ離れた世界だけど、これはこれで面白そうだ。
「アフリカの日々」も「バベットの晩餐会」も、読みたい本リストに入りました。せめてどちらかは今年中に読みたい。
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「名古屋ライフハック研究会VOL8」参加してきました #nagohack
名古屋ライフハック研究会に参加してきました。今回のゲストスピーカーは美崎栄一郎さん。
実は今回の研究会に参加するまで、美崎さんの本を読んだことはありませんでしたが、これを機に「「結果を出す人」はノートに何を書いているのか」を読んでみました。当日、本にサインをいただきました。ありがとうございます。
読後感は、共感できたこととピンとこなかったことがない交ぜになった感じでした。
共感できたのは具体的なノートや文房具の使い方など。非常に面白かったし、これは自分でもやってみようというものがあったので。「A書評」も、目的がある読書の場合、変に気負わなくてできそうだと思ったのでやってみます (しかしわたしは、そもそも「目的がある読書」をほとんどしていないな)。
ピンとこなかったのは、具体的な仕事術の部分です。これは美崎さんと自分の仕事の違いによるところが大きいと思います。なので「今の自分の仕事だと、このやり方はあてはまらないなぁ」とは思いましたが、同時に「このやり方はきっとどこかで役に立つかも」と思いました。
実際、仕事ではありませんが自分で朝会を企画したことで、朝会運営にここで読んだノート術は役に立ちそうです。早速母艦ノートとメモノートを買ってこねば。
研究会で美崎さんのお話を聞いて、印象に残ったキーワードをいくつか。
- チャンスをもらうことが最大の「仕事」
- ノート術は、継続することが最重要、続かなかったら意味がない
- 目的を意識して書くことが需要、手段は重要ではない
- 自分の個性は自分が記録しないと伝わらない。記録することで「相手の心に記録する」ことができる、相手の心に記録することでチャンスがもらえる
わたしはこれまで、「記録を取ること」を特に意識してきませんでした。現在も積極的に (or 意識して) 何かの記録を取ることは少ないです。
20歳になったとき、何を思ったか突然日記を書き始めて、30歳になる前日まで続けましたが、30歳になって最初の燃えるごみの日に10年分の日記を出してしまいました。このときに20代にずっと気になった言葉を抜き書きしていたノートも捨ててしまったのですよ。日記は全く惜しくないが、このノートは捨てるべきではなかった。20代の自分は本当に暗かったので、書いてある言葉も、読むだけで気持ちが沈むようなことばかりでしたが(^^;
それはともかく、自分が記録を積極的に取らないのは、記録の効用にどこか懐疑的だからだと思う。記録を取っておかなかったことを惜しいと思いつつも、どこかで「記録を取ってどうするの」と思っているような。
おそらく記録取ろうと考えると、変に気負ってしまうからでしょう。もっと気楽に、いろんなことの記録を取ってみればいいのかな。
懇親会では、初めてiPadを見て触りました。1次会終了後、ビルの前でみんなでiPadをみんなで囲んでいじったのですが、全然関係ない若いカップルが、その輪の後ろからiPadをのぞき込んでおりました。
美崎さん、名古屋ライフハック研究会の皆さん、ありがとうございました。
またよろしくお願いします。
第1回西三河朝会の課題本について #mikawaasa
第1回西三河朝会の課題本は「高校生のための文章読本」です。読書会はいろいろありますが、あまり取り上げられないタイプの本のように感じます。
なぜこの本を選んだかについて少し書きます。
そもそもこの本は、自分が高校生の時に学校の図書館で借りて読んだ本です。内容についてははっきりとした記憶は残っていません。ただ、この本を読んで結構楽しかった記憶と、村上春樹を読んだのが人生でこの本だけである、という事実だけが残っています。
それから約20年、先日この本をジュンク堂だったかの棚で発見し、「まだ売ってたのか!」と驚きと懐かしさが。そのときは購入しなかったのですが、もう一度読んでみたくなったのですよ。
この本の話を@shinomeiにしたところ、「それで読書会やると楽しいんじゃない?」と。最初は読書会の課題にするつもりはなかったのですが、確かに楽しそうだと思い、取り上げることとしました。
今読書会に向けて読み進めていますが、やはり楽しいです。高校生向けの本ですが、大人でも十分楽しめます。この本はこうやってまた巡りあえてよかった。
西三河朝会を開催します
西三河にて、土曜早朝朝会を開催したいと思います。会のコンセプトについては西三河朝会ブログの「西三河朝会を始めます」をご覧ください。
第1回を6月12日に開催します。詳細はこちらをご覧ください。お申し込みはこくちーずからお願いします。
これまで勉強会の類は参加するばかりで企画するのは初めてですが、楽しく有意義な会にできるようがんばります。
楽しくなかったけど、読んでよかった〜グズの人にはわけがある
ここでいう「グズ人間」とは、「先のばし癖」のある人のことです。先のばし癖があると、他人に迷惑がかかるだけでなく、自分自身も追い込まれてしまい、いいことは何もありません。
この本では、6つにタイプ分けされています。
- 完璧主義者タイプ「でも、完璧にしたい!」
- 夢想家タイプ「でも、あんな面倒なことをするのは嫌だ!」
- 心配性タイプ「でも、変わるのが怖い!」
- 反抗者タイプ「でも、なぜ私がしなければならないんだ?」
- 危機好きタイプ「でも、ギリギリまでやる気になれない!」
- 抱えこみタイプ「でも、ほかにすることが多すぎて!」
これらのタイプそれぞれについて、どういう点が問題か、実際の症例、考え方・話し方・行動様式のそれぞれに対する先のばし癖克服法の提案からなっています。
各タイプの説明に入る前に「グズ人間度自己評価テスト」があります。このテストで自分がどのタイプかを判断するのですが、1つにしか当てはまらない人はまれで、たいていはいくつかが独自に混合された性格を持っています。
各タイプ20点満点で、10点以上になったタイプが「主要タイプ」、9点以下が「副次タイプ」とされているのですが…。
わたしの場合、危機好きタイプ以外のすべてが10点を超えてしまいましたorz
もちろん1つのテスト結果に縛られる必要はないし、この結果が絶対だとも思いません。しかし、結果が突拍子もないものだとは思えなかったし、それぞれ心当たりはあったので、自分自身をある程度は言い当てていると思います。
実際読み進めて非常に困ってしまいました。自分のグズさを、具体的にこれでもかと見せつけられた気がしたからです。しかもその例が、心当たりがあるものばかりだったからです。
なので読んでいて全く楽しくありませんでした。しかし読んでよかったと思います。
自分のどういう面がグズなのかが具体的になったこと、それらの解決のためのヒントが見えてきたことは収穫でした。
これまでの自分の「グスさ」が、何かが絡み合って丸まっている、しかも何が絡まっているか全くわからない状態だったとすると、この本を読んむことで、何が絡みあっているかはわかる状態になれたかなと思います。
もちろん問題はこれから先どうするか、なんですが。グズを克服=長年染みついた行動や思考を強制するのは容易なことではないでしょう。色々からみついた状態では余計に。
この本を読んだきっかけはいくつかあるのだけど、結局は自分がグズだという自覚があること、グズを克服しない限り、何をやってもうまくいかないし、自分にも自信が持てないだろうことに、遅ればせながら自分が気がついたことが一番の動機だと思う。
例えば仕事でなかなかうまくいかない自分がいて、それはスキルとかキャリアの問題だとずっと思ってました。確かにそれも問題ではあるのだけど、もっと根本に問題があるのではないか、と。この年になるまでそれに気がつかなかったてのも情けないけど。
現在この本を1度通読したところなのですが、この本は何度か読み返し、一つ一つの克服法をやってみる必要があると思いました。
文藝春秋
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《メモ》読み方は正しくないけれど〜知についての三つの対話
これは対話形式で書かれた哲学書です。しかし、読んでいて演劇を見ているような気分になりました。内容を理解したとは言い難い。哲学書としては正しい読み方をしていないと思います。でも、読んでいて楽しかった。
さらに本の内容とは全く関係ないのですが、カバーに掲載されたファイヤアーベントの写真。気に入りました。アインシュタインの舌出し写真よりこっちの方が好きだ(笑)。
読み方は絶対正しくないと思うけど、わたしはファイヤアーベントが気に入りました。今回の「知についての三つの対話」は繰り返し読むのはもちろん、他の著作も読んでみます。
筑摩書房
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