月: 2013年1月
《気になる》ぼくは覚えている
「ぼくは覚えている」。たったこれだけの言葉なのに妙に胸に刺さりました。どんなことをどんな風に覚えているのか。
記憶は時間が経てば経つほど薄れてしまったり、一種の補正がかかって実際にあったことから乖離してしまったりします。
そういうことがあっても、その記憶はその形をもっているのだから、それを核にして、どんな風にストーリーが展開されるのか。
妙に心がざわつくタイトルです。
著者は美術家です。カバーの絵も著者によるものでしょうか。
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《気になる》愛と憎しみの豚
子供の頃、同じ保育園にいた女の子の家で子豚が生まれたので、みんなで見に行ったことがあります。実家は農村地帯で、農業の傍ら牛や豚を飼っている家も珍しくありませんでした。
豚は食料として欠かせない、人間にもっとも近い動物の一種でありながら、豚にちなむ言葉は否定的なものが多い。身近であり非常に「役立つ」動物なのに、どうしてなのでしょう。確かに不思議です。
豚に限った話ではありませんが、身近な食べものでそのルーツがわからないものは意外と多いのかもしれません。
余談ですが、単に「肉」と聞いたときに何肉を思い浮かべるかは結構地域差があるらしいですね。わたしは肉と聞いたら牛肉を思い浮かべます。豚肉も鶏肉も好きですが。
《気になる》世界の美しい欧文活字見本帳
見本帳は独特の美しさを持っていますね。印刷やデザインの仕事をしていない限り見る機会は少ないものですが、たまに見ると文字のものの美しさと、いかに美しく使うかのテクニックに見入ってしまいます。
この本はデザイナーさんなら仕事の参考資料になるのでしょう。わたしはただ美しい文字を愛でる本として楽しみたいです。
今シュテファン=ツヴァイクの「昨日の世界」を読んでいます。これも活版印刷です。活版印刷の本は読みやすくていいですね。ページを触ったときの微妙な凹凸も。
新刊の活版印刷本はほぼ絶滅しているので、手に取った本が活版印刷だとちょっと嬉しくなります。
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スマートフォン対応手袋の防寒対策
これまで使っていた手袋が古くなったので、新しい手袋を買いました。スマートフォン対応のニット手袋です。
しかしこの手袋、とてもかわいいのだけど防寒性がいまいち。わたしは通勤で駅まで自転車を使うので、この季節この手袋だけだと非常につらい。
というわけで、防寒対策を施しました。
使ったのは無印良品のアームカバーです。もともとはウールの5本指手袋とセットだったのですが、手袋はなくしてしまいましたorz
これをスマートフォン手袋の上から使います。手首から指の第2関節まで隠れ、結構暖かくなります。
指先の冷えまでは完全に防げませんが、それでも自転車に乗るのがかなり楽になりました。
模様が隠れてしまうのが残念だけど、寒さには耐えられない。
ちなみにこれまで使っていた手袋は、同じく無印良品の「ミトンにもなる半指手袋」です。これは裏地があるのでかなり暖かい上、指1本だけ出せばスマートフォンも操作できる。厚みがあるのが難点ですが、なかなかよい手袋でした。
《気になる》朽ちる鉄の美: 機能とカタチのデザイン
わたしの実家は自営業で、父や祖父が使う工具が多くありました。しかし朽ちるほど古い物は見たことがありません。子供の頃に見た工具はひんやり冷たく鈍い光を放ち、機能そのものの形でなんとなく近づきがたい感じがありました。
朽ちてしまった道具は、実際には道具としての役割は終わっているのかもしれません。しかし機能美と時間の蓄積があわさり、他の物にはない魅力がそなわるのでしょう。それが実際どんな物なのか、この本で触れてみたいです。
《気になる》本屋さんで待ち合わせ
本屋さんで待ち合わせ、よくやっていました。
時間にルーズな人と待ち合わせするときには必ず本屋を集合場所にしていました。これだと待たされても、それほどイライラしないで過ごせたので。駅ビル内の書店など、あまり大きくない書店がちょうどいい。
このタイトルを見て「そういえば本屋さんでの待ち合わせって最近やってないなあ」と懐かしくなりました。
この本は書評集です。書評そのものの楽しみと、人に待たされぶつくさ言いながらも本の間を歩き回った楽しみ。2つの楽しみを同時に味わえそうな気がします。
《気になる》エンジニアのための図解思考 再入門講座 情報の“本質”を理解するための実践テクニック
エンジニアでなくなって相当経ちますが、この本は気になります。
わたしは言葉ではなくイメージ先行でものを考えるようなのですが、その整理がうまくできないことがあるのです。秩序なくイメージが広がって、収拾がつかなくなる感じ。こういう時に頭の中で図解を作り整理できると、収拾がつかなくなって困ることは減るかな、と。
まずは自分が何かを理解するために、そして人に何かを伝えなくてはならないときに、文章だけに頼らずわかりやすくできるようにするために、この本は役立つかなと思います。
同じシリーズで「エンジニアのための文章術再入門講座」もあります。これも一緒に読んでみたいです。
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《気になる》岡崎京子論 少女マンガ・都市・メディア
今年は「ヘルタースケルター」が映画化されたこともあって、岡崎京子の研究本がかなり出版・再版されました。この本もその流れの中にあると言っていいでしょう。
しかし、他の研究本と違って、この本の著者は1979年生まれで岡崎京子をリアルタイムで経験していないのですね。そこにちょっと興味を持ちました。
サブタイトルに「少女マンガ・都市・メディア」とあります。岡崎京子自身は少女まんが家とは言えないけれど、少女まんがの影響を強く受けているのは確かです。この部分についてどう書いているのでしょう。
10年ほど前に「現在の若い女性に岡崎京子は理解されるか」みたいな論調を見たことがありますが、そういう観点からも、この著者が岡崎京子をどう論じたのか、気になります。
映画「ヘルタースケルター」は、個人的には65点かなと思いました。
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《気になる》ピカソは本当に偉いのか?
ピカソの絵は、ブリヂストン美術館で見たことがあるだけのような気がします。
ピカソに限らず「なぜこれにこんな高値がつくのか」「こんな絵は素人でも描けるのではないか」などという疑問が、絵画に対してもたれることがあります。
美術の世界はなかなかわかりにくい。わたしはなんとなく好きだな、と思う人の展覧会を見に行く程度の初心者ですが、美術の裏側の世界がわかると、絵画の見方も変わってくるでしょうか。変に裏側がわかると楽しみが減る気もしますが、でも気になります。
余談
ピカソで思い出した話があります。20年くらい前に読んだ、彫刻家が書いたエッセイにあった話です。
ピカソが亡くなる直前、彫刻家は仲間と「ピカソが死んだら日本の新聞は1面に記事を載せるかどうか」で賭をしたんだそうです。
そしていざピカソが亡くなると、日本の新聞は1面だけでなく、紙面のかなりの部分を割いて記事を掲載したそうです。
不謹慎な賭ではありますが、ピカソに対する注目ぶりがわかるエピソードです。
「きょうのストレッチ」を77日間やってみた
昨年秋に「きょうのストレッチ」という本を買い、それを見ながら寝る前にストレッチをするようになりました。
この本は1日に1つのストレッチ・77日分が
- 2週間のスタートストレッチ
- 56日間のベーシックストレッチ
- 1週間のチャレンジストレッチ
の3部で構成されています。チャレンジストレッチは少しきついです。それまでが「痛気持ちいい」なら、「ちょっと痛い」くらいの感じです。
11月から初めて、今週77日間の全プログラムを終了しました。
77日間、1日も休まずにストレッチを続けられました。以前にも寝る前に軽い運動をしようとして結局続かずやめてしまった経験があるので、自分でも意外です。「1日1つ」というのがよかったのかもしれません。
ストレッチを毎日やって感じた変化は
- 寝付きがよくなった
- 昔から肩こりがひどかったのだけど「あ、いかん。肩が固まった」と感じる間隔が延びた
- 以前より首がなめらかに動くようになった気がする
2周目に入った現在は、ベーシックストレッチを毎日やっています。これからも1日1ストレッチを続けていきます。