月: 2014年4月
[share] 国マニア 世界の珍国、奇妙な地域へ!
高校の地理の授業で使った地図帳が、枕元においてあります。ソビエト連邦とか東西ドイツが載っているような代物ですが、眺めていると楽しいのです。
地図を眺めていると、小さな国がたくさんあることに気づきます。こんな小さな島が独立して、どうやって国として成り立つのだろう、と思うばかりです。
独立国ではないけどトリスタンダクーニャなどは、世界一孤絶した有人島で、それでも島民が自活しているというのがすごい。
こういう国は、現在はもっと多いのかもしれません。
一体どんな国々が存在して、国民はどんな風に生活しているのか。地図を眺めただけではわからない現実があるはずです。
この本で一体どんな国に出会えるか、気になります。
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[share] 仁義なきキリスト教史
まず表紙にインパクトを受け、キリスト今日の歴史をやくざ抗争史として語るという内容に驚愕。しかし、宗教の歴史は血腥いものが多くあるし、そんなに突飛なことではないのかもしれません。
「史上最大のアウトローはイエス=キリストだ」という指摘もありますし。
キリスト教に詳しくないので、ストレートに歴史に向かうより、やくざ抗争に置き換えた方がわかりやすいかもしれません。やくざにも詳しくないけど。
まじめな歴史がどうやくざ話に置き換わっているのか、気になります。
[share] いい日、ハピネス: 新倉孝雄写真集
90年代初頭は、わたしの高校から大学時代にあたります。田舎の高校生から東京郊外の学生になったわたしは、毎日生活するだけで必死で、周囲がどんな風だったか、ほとんど記憶に残っていません。
以前見せられた職場教育ビデオで、この時代に作られたと思われるものがあったのですが、登場する女性のファッションが意外と野暮ったく、イケイケだったと思われる時代との違いを感じたことがあります。
この写真集は、その90年代初頭の街角を撮影したものです。人の記憶は結構曖昧で、実際の姿と記憶が違ってしまっていることもよく起きます。
自分にとって、もともと記憶が薄い時代ですが、その頃の自分と周囲の空気を改めて思い出せそうな気がして、気になります。
[share] 乱読のセレンディピティ
わたしは本を読むのが遅く、乱読にはほど遠い状況です。だからといって速読術を身につけるのは、なんか違うとも思っています。
この本で書かれている「速読」は、速読術による速読とはまた違うもののように感じます。
本から何かを発見しようとしたら、とにかくじっくり読むべき、という考えがあります。それに対して著者は
ゆっくり読んだのではとり逃すものを、風のように速く読むものが、案外、得るところが大きい
と主張します。おそらくどちらも正しいのでしょう。一つのものを掘り下げて発見できるものもあるし、たくさんのものを詰め込んだ、その上澄みからこそ発見できるものもあるでしょう。
読書によるセレンディピティを磨くために、この本は役立ちそうです。
[share] 人間は料理をする
「人類最大の発明は何か」という問いの答えは、ひとつではありません。「神」と言う人もいれば「言葉」という人もいるでしょうし、これら以外にも考えられます。
この本では「料理は人類最大の発明である」としているようです。
確かに料理はものすごい発明かもしれません。料理によって食生活がどれだけ豊かになったか。
芋を海水で洗って食べる猿や焼き芋を食べる猿はいますが、洗うことは料理じゃないし、焼き芋は人間に与えられているだけですしね。
すべての食事を自分たちで料理していた時代から、加工食品を利用して、料理しなくても食べられる時代へ。これによって人類にどんな変化が起こりうるのか、考えたこともありませんでした。
料理の歴史と人間のあり方の両方を考えるきっかけとして、興味があります。
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[share] 使える行動分析学: じぶん実験のすすめ
「じぶん実験」という言葉が面白いな、と思いました。
うまくいかないこと、挫折してしまったことはたくさんあります。そのとき「意志が弱いからだ」「能力がないからだ」と言われてしまうと、返す言葉もありません。
確かにそうかかもしれませんが、でもそう考えても、状況は変わらないことがほとんどです。変えるためには何が問題なのかを冷静に推測・把握し、うまくできる具体的な方法を模索する必要があります。
この本ではそのために行動分析学の理論を使うことを提唱しているようです。
この辺りは、津村記久子・深澤真紀「ダメをみがく: “女子”の呪いを解く方法」で指摘された
「がんばる」とか「努力」ではなく「工夫する」ことが重要
というのに通じる気がします。
自分を冷静に見つめ、色々なことをよりうまくやっていくためのきっかけとして面白そうです。
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[share] ほろ酔い文学事典 作家が描いた酒の情景
わたしは酒が飲めませんが、酒にまつわる文章を読むのは楽しいと思います。何故そう思うのか、自分でもよくわかりませんが。
様々な作家が書いた様々な酒。この本だけで十分酔った気分が味わえそうです。
「作家と酒」でぱっと思い浮かんだのが、内田百聞「おからとシャムパン」です。
タイトル通り、おからを肴にシャンペンを飲む話なのですが、出てくるおからが妙においしそうなのです。
この本で先生は、ビールで取り上げられています。
朝日新聞出版 (2014-03-13)
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財布を購入
二つ折り財布を買いました。家計用と自分用で2個、どちらも持ち歩きます。
これまで使っていた財布の、小銭入れのスナップがだいぶ前に甘くなってしまっていたのですが、決めるまで時間がかかりました。
わたしは不器用なので、長財布・二つ折り財布どちらにもよくある「平べったい小銭入れ」が苦手です。硬貨がうまくつまめません。なので小銭入れは絶対ボックス型がいいのですが、この型は最近減ってるんですね。
最近は「家計用と自分用の2つを1つにした長財布」も売っていますが、家計用の財布はわたし以外の家族も持ち歩くので却下。
そして「手触りと色の違う二つ折り財布2つ」を探し出して購入。グレーはキタムラ、黒はオリジナルパースナカムラのものです。
ちなみにこちらは古い財布。黒は無印良品、オレンジはオリジナルパースナカムラ。
当然どちらもボックス小銭入れです。
オリジナルパースナカムラのボックス小銭入れ財布は、使いやすくていいと思います。
[share] あまり癒やされない心の詩
著者は、中日新聞に政治風刺漫画を描いています。毎年末に「こう吐く歌合戦」と題して、内外の政治家がそれぞれの立場などをヒット曲風に歌った作品が掲載されるのが印象に残っています。
新聞の政治風刺漫画なんて、そんな真剣に見るものではないけれど、たまに目にしたときに「こんな風にひねるのか」と気になってくるものだと思います。
「あまり癒やされない心の詩」なんてタイトルは、風刺専門の人だからこそ出てくるものかもしれません。でもわたし自身「癒し」というものが今ひとつピンとこない所があるので、タイトルに対して中身がどんなものなのか、結構気になってしまいます。
[share] 亀時間~鎌倉の宿から生まれるつながりの環
鎌倉には10年以上前に行ったきりです。海も山も近くていいところですよね。
「亀時間」とは、鎌倉にあるゲストハウスの名前です。最初ゲストハウスがピンと来ませんでしたが、ユースホステルのようなバックパッカー向けの宿泊所なんですね。
しかしインパクトのある名前です。ゆったりとした時間を過ごして大切なものを取り戻そう、という思いから名づけられたようです。例え忙しくなくても、時間はいつの間にかスピードを上げて人を追い立てます。あえてゆったり過ごせる時間を作り、置き去りになってしまったものを取り戻すのは、自分を見失わないためにも必要なことだと思います。
オーナーが何を思い、こんな変わった名前のゲストハウスを作ったのか、気になります。
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