月: 2014年9月

[share] バンヴァードの阿房宮: 世界を変えなかった十三人

タイトルの「世界を変えなかった」が気になりました。

有名になったり歴史に名前が残る人は、何かをやって成功した人であることがほとんどだと思います。しかし成功した人と同じことをしたけど失敗した人、成功したはずなのに、周囲に認識されなかった人もいるはずです。生前の評価は高かったのに、死とともに忘れ去られる人もいますね。
世界を変えない人は、変える人より圧倒的に多いです。多いからこそ、変える人を圧倒する存在感を持つ人もいるに違いありません。

取り上げられた13人は一体どんな人たちなのか、気になります。

 

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[share] 無人島セレクション Desert Island Selection

「無人島に行くとしたら何を持って行くか」。定番のお題です。雑誌エッセイの題材から酒場の与太話まで、どれだけ語られてきたことか。
軽い話題ではありますが、自分にとって何が一番大事かを考える、よい質問ではあると思います。

この手の質問で、一番印象に残った答えは安井かずみの「ビューラー」です。

この本は、18人の男性に「無人島に持って行くレコード1枚、映画1本、本1冊は何か」を聞いたものです。浅井愼平とか椎名誠の「いかにも」な人からちょっと意外な人まで。
それぞれが何を考えてどんなものをを選んだのか。気になります。

 

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[share] あなたは「言葉」でできている

仕事上の言葉には色々悩まされます。相手にいかに自分の考えを伝えるか、本当に難しい。
自分の場合、書くよりも話すことが多いので、いかに話をするかの悩みは尽きません。
相手がわかりやすい、そして聞いてもらえる話し方ができるようになりたいものです。わたしはこの部分の力が弱い。
相手といかにコミュニケーションをとれるか、で成果が変わってくるので、相手のためにも自分のためにも、言葉の力を磨かないといけませんね。

 

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[share] ネガティブな自分をゆるす本—ポジティブ・シンキングのとらわれをはずそう!

ポジティブであることは大事です。そうは思いますが、わたしはそれが結構苦手です。とにかくポジティブシンキング、ネガティブは許さない、という人のそばにいると非常に疲れます。

ポジティブにせよネガティブにせよ、自分の内側から出てきた感情であることには変わりがないのに、一方は肯定しもう一方は否定するってのは、結果的に健康的でない気がします。
重要なのはそれらとどのように折り合いをつけていくかで、頭から否定したり肯定したりすればいいってものではないのでは。非常に素朴な考えですが。

「○○でなければならない」という考えは少ないに越したことがないと思います。自分をしんどくしないために、あえてよいと思われていることの「とらわれ」を外すことも必要かもしれません。
この本は、そのきっかけになりそうです。

 

 

[share] シスコと生きる—塔本シスコ生誕100年記念

塔本シスコ。2005年に亡くなった画家です。プロフィールはこちら
名前だけ見ると、結構若い人のように感じます。しかも本名だとは驚きです。彼女は50歳頃から絵を描き始め、92歳でなくなるまで描き続けました。

彼女の絵には、ふんわりしている一方でエネルギーが満ちているような、不思議な緊張感を感じます。また、陶器やオブジェも制作しているようです。
まず名前のインパクトに惹かれましたが、実際の作品を、ゆっくり見てみたい画家です。

 

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[share] おとなの「家庭科の教科書」—家事の苦手がなくなる!生活が楽しくなる!

先日帰省した時、母の本棚で発見しました。

家事は毎日のことで、それぞれぱっぱと片付けていますが、「本来それはどうするべきか」は、分からなくなっているケースがほとんどのように感じます。
例えばシャツのアイロンがけ。細かい部分からかけていきますが、わたしは広い部分からかけていましたorz。数年前に買ったアイロン台に付いていたパンフレットを見て、順序が逆だと気づいたのでした。

現在問題なくできていれば、別に基本がわかってなくてもいいんではないか、とも言えるでしょうが、基本とやり方を押さえておいた方が、より上手く物事が進むはずです。

母が持っていますが、自分は自分で入手するのがよさそう。

 

 

余談
だいぶ前に見かけたツイートですが

これはその通りですね。家庭科に限らず、学校の教科書は侮れない。中高の英語とか数学の教科書は取っておけばよかった、と未だに思います。

 

来年のカレンダーを購入

この時期手帳より先に買うのがカレンダーです。
買うのはアクティブコーポレーションの卓上カレンダー。職場の机に置くためのものです。
ここ数年、これしか使っていません。

 

台紙の色が、これまでのグレーから変わった
台紙の色が、これまでのグレーから変わった

 

これは月曜始まりであること、配色が見やすいこと、前月・当月・翌月が見られること、チェックボックス付の記入欄があることで選んでいます。
当年と翌年の1年カレンダーもついています。1年が終わるとそれを切り取って保管しておき、翌年「前年の某月某日は何曜日だったか」を確認するのに使います (仕事で時々確認が生じる)。
このカレンダー、残念ながらわたしの生活圏内の書店や文具店では扱われていません。

次は来年の手帳です。いくつか候補はあるのですが、まだ決めていません。こちらはのんびり考えよう。

 

 

[share] 心のリュックを軽くする 自分の感情にあやつられないための21のヒント

自分の感情とつきあうのは難しいものです。振り回されてしまうと、結局疲労が残るだけです。
それなのに、振り回されてしまって後悔することはなくなりません。そういうことが続くと「感情なんてない方がいいのに」などと思ってしまいます。
もちろんそれは無理な話です。なので、せめて振り回されない、重荷にならないようにする方法を身につけないといけませんね。

この本は、タイトルが気に入りました。「心のリュックを軽くする」って、いいですね。リュックを使う時は、必要十分なものを詰めて、なおかついかに軽くするか、がポイントだから。

感情に振り回されて疲れることからは、そろそろ卒業したいものです。

 

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[share] 冷えと肩こり 身体感覚の考古学

英語に「肩こり」という単語がない、肩こりを感じるのは日本人だけだ、と初めて聞いた時、「えー信じられない」と思いました。
しかしこの本によると、冷えも日本人しか感じないものみたいですね。
どちらもお友達状態のわたしには、ちょっと信じられない事態です。
また、どこかは忘れましたが「お腹は冷やした方がいい」という国もあるようですね。自分がお腹を冷やしたら、一体どんな事態になるか。

人間の身体が持つ基本機能とその校長不調は、人種や国を問わず変わらないもののように感じます。しかし、冷えや肩こりのように、特定の国でしか病気や不調と判断されない状態もあるのですね。
その違いはどこから来るのか。とても不思議です。

 

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映画「365日のシンプルライフ」見てきました

「365日のシンプルライフ」という映画を見てきました。残念ながら名古屋では上映終了してしまいました。
監督・脚本・主演のペトリ=ルーッカイネンの実体験に基づく、モノと人の関係を再考する映画です。

 

[youtube]9A0ATATSQz0[/youtube]

 

映画『365日のシンプルライフ』オフィシャル・サイト

 

映画の中で、印象に残った言葉があります。

ペトリの相談相手であるおばあちゃんの言葉

 

人生はモノでできてない

 

確かにその通り。しかし、人生を進めるためにはモノは絶対必要なんではないか。それでできているのじゃないけど、ないと進まない。
だからこそ、どうやってモノとつきあうかを、自分でルールづけるしかない。

もう一つ

 

女は男よりモノが必要

 

これはその通りかも。

さらにペトリのお母さんの言葉。
洗面所で手で洗濯しているペトリに

 

洗濯機の方がエコよ

 

と言います。
この言葉が正しいのかどうか、わたしにはわかりません。ただ、それがあることによって時間や心のゆとりを作り出せるモノも多いと思います。洗濯機だって、ゆとりを作り出すには必須のものだと思います。
こうなると「丁寧な暮し」をとるか「効率」をとるか、という話になってしまいますね。

人生の要素ではないけど、ないと絶対に困る。周囲に当たり前に存在するけど、つきあうのが意外に厄介。モノってそういう存在ですね。
だからこそ、自分がそれとどうつきあうか決めて行かなくてはならない。
無駄は極力減らすべきです。しかし、すべて排除するべきではないと思います。無駄が全くないなんてつまらんし、却って危険だと思うから。
そもそも「何が無駄か」なんて、流動的なものですしね。

自分とモノの関係について考え直さずにいられない、面白い映画でした。

 

パンフレット裏表紙にある、倉庫から出された365個のモノ
パンフレット裏表紙にある、倉庫から出された365個のモノ

 

余談1
映画館には、この映画とキュラーズとのタイアップ広告がありました (写真なし)。確かに倉庫がストーリー上重要な要素だけど、ちょっと笑ってしまいました。
そして、チラシの束の中にはこんなタイアップ広告が。

2014-09-17 09.52.27

2014-09-17 09.53.32

 

余談2
映画の原題は「TAVARATAIVAS」、フィンランド語で「モノ道楽」という意味らしいです。
個人的には、原題と日本語題では、指しているものがちょっと違うように感じました。