月: 2010年6月

モレスキンに直接ペンをぶら下げるハック・シャープペンシル編

モレスキンに直接ペンをぶら下げるハック」をモレスキナリーさんで取り上げていただきました!ありがとうございます!

「モレスキンに直接ペンをぶら下げるハック」の最後に「本当はボールペンじゃなくて、シャープペンをぶら下げたい。」と書いたので、やってみました。

用意したもの

やり方は

  • ハトメを打ったモレスキンにストラップを通す。
  • ストラップの金具を、シャープペンのクリップに通す(上までしっかり。でないと抜ける可能性が)

この金具にクリップ部分が入るシャープペンならぶら下げることができます。いくつかのシャープペンで試してみましたが、onbookを通すことができました。ただし難点があって、実際に書くときはキャップはモレスキンにぶら下げたままの、消しゴムが出た状態にしないといけない。書くに困ることは全くありませんが。

今回はハトメの位置のせいで金具をモレスキン側にすることができませんでしたが、穴開け位置をうまく調節してモレスキン側に金具をつけられるようにすれば、下げられるものは大幅に増えます。クリップをひもに引っかけるだけでも、ペンが吹っ飛んでしまう確率はかなり下がるはず。

ちなみにonbookはそのまま背表紙に差しても邪魔になりません。だったらぶら下げなくてもいいじゃないか、というツッコミは却下(笑)

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読書マラソン「東海道八十次」

先日岡崎市立中央図書館 (注: 音が出ます) に行ったら、こんな紙が置いてありました。
国際読書年にちなむ読書推進企画のようです。

80冊になった根拠はなんだろうと思ったけど、ここに書いてあるように五十三次と二十七曲の数字がすべてなんでしょうな。
80冊という分量は週に1.5冊で約1年間かかりますが、普段本をあまり読まない人にとっては結構なボリュームですね。自分は読むのが早くないので、週に1.5冊だとややハイペースに感じる。特に期間は決められていないようなので、自分のペースで読めばいいようです。夏休みのラジオ体操のカード (って今でもあるのか?) と同じで、埋めていく楽しみがあるし。
自分はこれではなくてメディアマーカーで記録取ってますが。

表の下に

ゴールのころには、本の中にある世界の半分を手に入れられるかも。

と書いてありました。いろんな解釈が可能な言葉ですが、自分がこれで連想したのが齋藤孝「読書力」のこと。齋藤氏は「思考活動における素地を作るための読書」について言及していましたが、この「志向の素地」と「本の中にある世界の半分を手に入れ」ることが、どこかでつながっているような気がしたのです。
もちろん本の内容によりますが、その本に書かれた内容すべてをわかるというのは、なかなかできることではありませんからね。
ちなみに自分の今年の目標冊数が80冊です。なかなか難しそうではあるけど、気にしつつもとらわれずに読書を続けていきます。

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《書評》ごつごつした水晶の原石のような〜芥川龍之介[ちくま日本文学002]

思えば芥川龍之介も、教科書や副読本以外ではほとんど読んだことがありませんでした。はっきり読んだ記憶があるのは「トロッコ」くらい。
むしろ自分にとっては、「百間先生邂逅百間先生図」や「百間先生懼菊花図」の作者としてのイメージが強い (それはそれでどうかと思う)。
毎日就寝前に少しずつ読んでいたので、読了まで1ヶ月ほどかかってしまった。
彼が俳句を作っていたのは知っていましたが、詩も作っていたことはこの文庫を読んで初めて知りました。

同じシリーズの志賀直哉を読んだときは、文章は薄くて鋭利な刃物みたいだと思いましたが、芥川龍之介の文章は、ごつごつした水晶の原石みたいでした。硬くて鋭さを内側に隠し持っていながら、表面にそれは表れていない。物語世界にどっぶりとはまり込んでも、どこかで弾かれる感じがする。
今回読んだ中で一番気に入ったのは「蜜柑」という7ページほどの作品です。収録された他の作品と比べても、やや毛色が違う感じがする作品ですが、最後に「なんだか救われた感じ」がしたので。
「地獄変」は、恐ろしいと思いつつも読むのをやめられない、怖いけど目をそらせない、そんな感じで読んでしまいました。

あともう一つ。「杜子春」で、終盤で鬼にむち打たれた母が、杜子春に向かって「心配をおしでない。私たちはどうなっても、お前さえ仕合せになれるのなら…」と語りかける場面がありますが、もしここで母が杜子春を恨む言葉を口にしたら、いったい物語はどうなったのだろう。それが気になった。この展開の話を読んでみたかった気がする。

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モレスキンに直接ペンをぶら下げるハック (追記あり)

「ハック」などと大げさな言葉を使ってしまいました。

もともとは虹の父さんの「RHODIA #11とゼブラ ペンポッドの組み合わせ方」 というエントリで見たのがきっかけです。ここでペンポッドという便利なものを見つけ、自分も使ってみようと購入しました。

まず自分が使ってるメモ帳にぶら下げてみました。@kazumotoさんの方法の改良版です。

ぶら下げるために用意したもの

  • ハトメ (手芸用)
  • ハンマー (ホームセンターで500円)
  • かまぼこの板 (うさぎにかじらせるために保存していたもの)

ハトメ・ハンマー・かまぼこの板

やり方は至って簡単。穴開けてハトメつけてペンポッドを下げだけ。
メモ帳の表紙、ハトメのない穴は位置を間違えて開けてしまったものですw

無印良品のメモ帳にペンポッドをぶら下げる

これは無印良品の「再生紙 表紙が360°折り返せるメモ A8」 です。RHODIAは罫線の色が強く、しかも紙が白すぎて好かない。デミクーパーも、自分にはちょっと罫線が強すぎると思うのです。

つぎに、ペンポッドを直接モレスキンにぶら下げることとしました。やり方はメモ帳と全く同じ。これまでは背表紙にシャープペンを差していたので、だいぶすっきりしました。

モレスキンにペンがぶら下がった

ペンをゴムバンドで押さえる

本当はボールペンじゃなくて、シャープペンをぶら下げたい。
それはともかく、ヒントをくださった虹の父さん、kazumotoさん、ありがとうございます。

2010/06/29 20:59 追記

このエントリを、モレスキナリーさんで取り上げていただきました! ありがとうございます!

また、「モレスキンに直接ペンをぶら下げるハック・シャープペンシル編」もやってみました

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第1回西三河朝会が終了しました #mikawaasa

6月12日、第1回西三河朝会を行いました
正直参加してくださる方がいるだろうかと思いましたが、5名の方に参加いただきました。

読書会の主催も進行も全く初めてで、正直どうなることやらと思いましたが、無事終了しました。至らない点もあったかと思いますが、参加者の皆様、本当にありがとうございます。
また、開催までの間にアドバイスくださった方、twitterでの告知をリツイートしてくださった方々にもお礼申し上げます。

最初は全くの思いつきで始めた会ですが、継続していけるようがんばります。

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《メモ》わかっちゃいるけどむずかしい〜人はなぜお金で失敗するのか

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行動経済学の入門書です。
人はなぜ無駄遣いしてしまうか、がわかりやすい文章と例示で示されています。アメリカに住む人向けの内容で日本の事情には合わない面もあるけれど、それでも基本の部分はお金の使い方を考える上で役に立つと思います。

この本には投資に関する話がたくさん出てくる。自分は「ウォール街のランダム・ウォーカー」とか「敗者のゲーム」などは読んだことがあるけど、実際に投資はしていないのでピンとこないところもあった。しかし、何かにお金を使うことを広義の「投資」と考えれば、納得いく点も多い。

自分にとって一番役立ったのは「心の会計」の章。あるお金を他のお金よりも価値の低いものとみなし、無駄遣いしてしまう傾向について論じた章。
自分は「小さな買い物をたくさんしてしまって結局お金が手元に残らない」傾向があるのだけど、これについては
「多くの人々が…大きい買い物をするときには費用に敏感なのに、小さい買い物をするときには、「心の会計」のために自制心をゆるめてしまう。」「小さい買い物の費用に敏感になれば、多額の貯金ができることが多い」とあって、その通りだよなあ、と。
各章には「どう考え、どう行動するか」として、自分がお金に関してよくない行動にとらわれていないかのチェックと、具体的な行動の提案があります。正直「これが全部できれば苦労はないよ」とミもフタもないことを思ってしまったり、この本を読んでいるときは冷静に得な方を選べるけど、いざ自分がお金を使う段になるとちゃんと選択できないかも、と思ってしまった。でもプロローグにあったように「最高の薬は知識」であるのも確か。全部は無理にしても、自分がお金を使おうとする場面で、少しでもよい選択をできるように心がけることはできるはず。

行動の提案の中から自分がこれから気をつけようと思ったことは

  • すべての収入を働いて稼いだものだと想像する、あらゆるお金を同じように扱う (先日も臨時収入をぽっと使ってしまいそうになったし)
  • 給与天引きをうまく使う (今でもやってるけど、金額を増やしてみようか)

の2つ。あとは日々の細かい出費に対する意識をもう少し持つべきか。ひたすらケチになったり、ひたすら倹約するつもりはないけれど、お金を使うときに「これは本当に今必要か?」を考えるようにしたい

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「勝つに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」

先日購入した地元情報誌のコラムを読んでいたら、最後に

「勝つに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」

が引用されていました。これは野球の野村監督がよく使う言葉ですが、もともとは江戸中期の肥前国平戸藩の藩主、松浦(まつら)静山の言葉らしいです。
これを読んで、大学の試験の話を思い出しました。
どちらも自分が受けた試験ではありませんが、先生から直接聞いた話です。
どちらも理工学部の一般教養での話です。

倫理学の先生が、期末試験で「勝つに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」について論じろ、という問題を出したそうです。
すると答案に

「俺は野村なんか大嫌いだ、だからこんな言葉についてなんか論じたくない」

と書いてきた学生がいたそうです。先生は点をあげたそうです。

自分はビジネス雑誌などを読んでいて、「成功した人の言葉って役に立つのか?」と思ってしまうことがあります。そんな話を先生にしたときに返ってきたのが、この松浦静山の言葉と、試験の話でした。

もう1つ、これは哲学の試験の話。
期末試験で「アキレスと亀」のパラドックスについて論じろ、と出題したところ

亀は気まぐれだからまっすぐ進まず、立ち止まったり逆走したりするから、この試行はランダム性が高い

という趣旨のことを書いてきた学生がいたそうです。先生は点数をあげたそうです。

余談

松浦静山は名画日本史—イメージの1000年王国をゆく〈1巻〉によると、京都で松浦屏風 (大和文華館所蔵) を入手した人のようです。大和文華館は現在リニューアル中で、今秋にこの屏風が公開されるようなので見に行きたいと思っています。

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