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《気になる》古本の雑誌

古本は、自分にとって未知の世界です。神田神保町によく行っていた頃も、古書店はショーウインドーをのぞいたり店頭の棚を眺めるくらいで、店内に踏み込んだことはありません。
偏見かもしれませんが「はまったら怖そうな趣味」と思えるものがいくつかあり、そのうちのひとつが古本だったりします。古本で財産をつぶすことがあるかどうかわからないけど、底なし沼が待っている気がします。
そんな怖さを感じる古本の世界ですが、でもちょっとのぞいてみたい。怖い分楽しい未知の世界があるかもしれないから。「古本の雑誌」はその「古本の世界をちょっとのぞいてみる」のによさそうです。
「本の雑誌」はかつて購読していましたが、最近は遠ざかっていました。これを機会にまた手に取ってみようかしら。

 

古本の雑誌 (別冊本の雑誌)
本の雑誌社
売り上げランキング: 11678

 

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《気になる》Newsweek日本版別冊 時代を刻んだ映画300

わたしは映画をほとんど見ません。1年間1本も見ないことも珍しくありません。
今年は「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」と「ヘルタースケルター」を見ました。どちらも原作が先です。映画から原作に入ったものは少ないと思います。
こんな調子なので、ハリウッドが100周年を迎えていることも知りませんでした。

映画も文学も、作られた時代からの影響は必ずどこかで受けているはずですが、映画の方がストレートに時代が出やすいかもしれませんね。
Amazonの「商品の説明」に紹介されている作品は、タイトルだけは知っているものが多いです。見たことがあるのは前出の「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」だけですが。
この雑誌はハリウッドの100年間と歴史を絡めて構成されていて、映画ガイドとしてもさることながら、歴史のテキストとして面白そうだと感じます。

 

Newsweek日本版別冊 時代を刻んだ映画300 2012年 9/7号 [雑誌]
阪急コミュニケーションズ (2012-07-25)

 

 

 

映画『ヘルタースケルター』公式サイト

 

 

 

 

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「わたし」って? 〜 これ、わたし

たくさんのふしぎ」の1冊、さわだともこ「これ、わたし」。「たくさんのふしぎ」を読んだのは初めてです。澤田知子さんの作品を見るのも、これが初めて。

「これ、わたし」には34枚のセルフポートレートが掲載されています。服装はすべて青いタートルネックで、メイクと髪型、アクセサリーなどで変身しています。
人の印象は髪型とメイクでかなり変わるものだ、ということはもちろん知っているし、実際に変わった場面にだってたくさん出会ってきました。これは大人なら誰だってそうでしょう。
メイクは女性ですが、男性だって髪型で印象が変わる。めがねまで含めたアクセサリーで変わるのも男女同じ。
それでもそれを34枚連続で見たら、とても妙な気分になりました。「同じ人には見えない」写真がたくさんあります。しかしわたしはそこに映っている人は1人しかいないことを知っている。それはセルフポートレートという手法があることを知っているからだろうし、ある人がまるで違ったイメージに変わる場面を実際に知っているからでしょう。
「たくさんのふしぎ」は小学3年生以上対象の雑誌ですが、例えばセルフポートレートなんて知らない、人のイメージが髪型やメイクで変わる場面を知らない小学生がこれを見た時にどんな風に思うのだろう。
これだけの「同じ人に見えない同一人物の写真」を見て、その人が「その人だ」と思うのは結局何が決め手なんだろう、という素朴な疑問が残りました。

澤田さんの作品ではOMIAIが気になります。お見合い写真という、あの独特の写真をどう表現しているのか。

 

月刊 たくさんのふしぎ 2011年 12月号 [雑誌]
さわだともこ
福音館書店 (2011-11-02)

 

OMIAI
OMIAI

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澤田 知子
青幻舎
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余談
写真の内容からはそれますが、ぱっと見で「男性に見える女性」「女性に見える男性」は、何が「決め手」でそう見えるのか、これがわからない。髪型やメイクの有無、さらには服装でもない気がするのです。

 

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1999年発行の雑誌「東京人」を読む

 

ちくさこしょこしょ市で、約12年前に発行された雑誌「東京人」を買いました。
特集は「本はなんでも知っている。」。

目次です

 

特集の扉です

「私流本の探し方」では、各分野について見開き2〜3ページのエッセイが掲載されています。その中から気になった言葉を引用します。

そう、本に限らず、何事も徹していれば、開いては寄ってくるものと、今さらながら会得する。
私流本の探し方[食]本は寄ってくるもの。 (矢吹申彦)

 

…だから、漫画を探すというより、自分が探している世界を用意してくれている、そんな街や書店なら、まだどこかに潜んでいるはずである。
私流本の探し方[漫画]あちこちの棚に身を隠している。 (植田実)

 

つまり、古本に関しては、理工学系の本となると、こころもとない状況だといわざるをえない。

コンピュータ関連というジャンルは「犬の一年」(普通の業界よりも七〜八倍のスピードで変化していく) といわれるくらいだから、古書という流通システムとなじまないのは、やむをえないのかもしれない。
私流本の探し方[サイバー]理工学系の本の命ははかなくて。 (遠藤諭)

 

本は出会いです。もちろん、これは本に限ったことだけではなくて、人だったり、場所だったり、物だったり、何にせよ御縁というやつだと私は思うのです。

とどのつまり、ブラブラ探し歩く時間とみつける眼力、もちろん体力。それが物欲道へのポイントのような気がします。おっと、それと御縁、出会いや勘もお忘れなく……。
私流本の探し方[絵本]御縁は大切にしよう。(土橋とし子)

 

国会議事堂の参院側別棟にある書店「五車堂」の店長、幡場益 (はたば・すすむ) さんのインタビューに、当時の五車堂の売れ筋本が掲載されていました。

取材は1999年初頭と思われますが、ラインナップは次の通り。

国会内に書店があることは、この記事で初めて知りました。「国会で在位三十五年 (当時) の『五車堂のおやじ』を知らないのはもぐり」とのこと。取材時も自民党の衆院議員が新人を連れて五車堂にあいさつに訪れていたそうです。

 

そして大宅壮一に関するルポ、これが一番面白かった。「質草の値付け」のエピソードと「歩きながら文章を書く」エピソードで、彼のすごさがわかります。
彼は若い頃大阪の質屋で商売見習いをしていたのですが、そこでは店の主人や筆頭の番頭が、衣類や時計などの質草を使って番頭や小僧に値付けの練習をさせていたそうです。ここでいう値付けは「担保としての価値に半年分の利息をつけ、質流れになってから売っても損をしないような値段を付ける」ことです。
かれはほんの見習いのうちから番頭や先輩を差し置いて、しばしば主人とぴたり同じ価格を付け、質屋として前途有望の折り紙を付けられたそう。
ルポを書いた鹿島茂によれば、この質草のエピソードが彼の仕事すべてに通じてくるとのこと。
そしてとにかくすごいと思ったのが、「歩きながら文章を書く」エピソード。彼は歩きながら頭の中に原稿用紙をイメージしてそこを一字一字埋めていったそうです。そして帰宅してから本物の原稿用紙にそれを移していた。年に五枚と書き損じしなかったそうです。歩きながら文章を考える人はよくいるでしょうが、原稿用紙をイメージして埋めていき、帰宅したらそれを移すだけ、という技ができる人がいるとは、そして年に五枚も書き損じをしない人がいるとは思わなかった。
他にも「総合翻訳集団」の話、モンテ・クリスト伯の翻訳エピソード、古地図を巡る井上靖とのバトルなど。とにかくエピソードひとつひとつが「規格外」で、目利きとして想像以上の人でした。

大宅壮一文庫は実際に行ったことがありませんが、文庫の目録が学生時代に通っていた県立図書館にあり、社会学のレポートを書くときにお世話になりました。

 

巻末の連載に「ふるほん探偵団」という、都内の古書店を紹介する連載コラムがあります。この号では葛飾区にある親子二代の古書店が紹介されています。そのうちの次男が経営する古書店は自動車・オートバイ関係に非常に強く、四十年代の名車のカタログ、社史、自動車雑誌を多く扱っている店です。
その店主の言葉

でもたまに悪いお客さんもいて、復刻版のカタログをオーブンに入れて、古く見せかけて持ってくる人もいるんですよ(笑)

には思わず笑ってしまいました。オーブンを使うと古びさせることができるとは発見でした。やりませんがw

特集は時代に左右されない内容ですが、小特集やコラム・広告は時代を感じます。ヨーロッパのミレニアム祝祭記やNTTドコモ・東京電力の広告が特にそう。

 

 

発行された年代にかかわらず、新しい発見もあって楽しかったです。

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はやい言葉、おそい言葉

「暮しの手帖」を買いました。これまで図書館などで読んでいましたが、買ったのは初めてです。

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「15周年記念!MacPeopleレビューコンテスト」でマックピープル賞を受賞いたしました!!

レビュープラスさん主催の「15周年記念!MacPeople(マックピープル)レビューコンテスト」で、マックピープル賞を受賞いたしました!!

また、2011年1月号のレビューで第1位になりました!!

賞をいただけるなんて夢にも思っていませんでした。本当にうれしいです!!
マックピープル2011年4月号本誌にもコンテスト結果が掲載されていますが、自分の予想以上の扱いの大きさにびびりました(^^;

今回のコンテストで書いたレビューは、以下の3本です。
Macも、いいかも〜MacPeople2011年2月号を読んで
Macから離れたところでも、読んで役に立つかも〜MacPeople2011年1月号を読んで
MacPepleとともに自分を振り返る〜MacPeople12月号を読んで

このようなすばらしい機会をくださったレビュープラスさんとマックピープル編集部の皆さんに深くお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

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本は、頼れる仲間〜強く生きるために読む古典

日経ビジネスオンラインの連載「生きるための古典 〜No classics, No life! 」から抜粋・再構成された本です。

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Macも、いいかも〜MacPeople2011年2月号を読んで #rvpl

レビュープラスさんより、MacPeople2011年2月号を献本いただきました。ありがとうございます。
Mac専門誌ながら、意外と記事の範囲が広くて楽しめるMacPeople。今回も興味深い記事が多いです。

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Macから離れたところでも、読んで役に立つかも〜MacPeople2011年1月号を読んで #rvpl

先月に引き続き、レビュープラスさんよりMacPeople2011年1月号を献本いただきました。ありがとうございます。

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MacPepleとともに自分を振り返る〜MacPeople12月号を読んで #rvpl

今回レビュープラスさんからMac People (マックピープル) 2010年 12月号
(創刊15周年記念号) を献本いただきました。ありがとうございます。

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