タグ: 気になる本

《気になる》もう仕事も人生も「値引き」しない 人間関係がよくなる新しい生き方

「値引き」という言葉が引っかかりました。ここでの値引きは心理学用語で、このページによると「人や人を取り巻く状況を低く評価すること」とのこと。
最初に見たときは「『適正価格』が分かってないと値引きはできないよなぁ」などと考えてしまいましたが、的外れですね。

こういう人間関係に関わる本は「難しいな、今ひとつわからないな」となってしまうことが多いのです。自分が抱えている問題を指摘されて、ぐさっと来るけど認めたくない、という気持ちが生じてしまうからかもしれません。
でも確かに自分も他人も低く評価し続けても、あまりいいことはなさそうです。
自分と向き合うことはなかなかできることではありませんが、この本は小さなきっかけになりそうです。

 

もう仕事も人生も「値引き」しない 人間関係がよくなる新しい生き方
山崎 真理
東京堂出版
売り上げランキング: 2,974

 

タグ :

《気になる》誤記ブリぞろぞろ—校正の常識・非常識

タイトルを見て正直「うーん」と思いました。しかし本を作る側にとっては、誤記はこういうものなのかもしれません。
ほとんどの文章がコンピュータで書かれるようになりましたが、校正作業自体は手書きの時代と変わらないと思っていました。しかし実際には、原稿とつきあわせるだけでは済まなくなっているようですね。確かに誤記なのか誤植なのか判然としないケースは増えていそうな気はします。

校正は非常に地味ですが、本を作る上でなくてはならない作業です。それがコンピュータ時代に何がどんな風に変わってきたのか、気になります。

余談
真偽不明ですが、昔「本に誤植を見つけたら、そこを指摘して出版社に送ると、増刷時に誤植が直った本を送ってくれる」と聞いたことがあります。試したことはありません。

 

誤記ブリぞろぞろ—校正の常識・非常識
野村 保惠
日本エディタースクール出版部
売り上げランキング: 426,768

 

タグ :

《気になる》江戸の風評被害

風評被害はマスメディアが発達した現代ならではの現象だと思っていましたが、江戸時代にもあったようですね。
風評被害がなぜ起きるのか、を単純に決めつけることはできないと思いますが、不確かな情報によって、自分が損をしたり害を被るかもしれない、と思う人が多数現れることによって起きると言えるかもしれません。
その不確かな情報は意図して流されれば風説の流布とか業務妨害になるでしょう。

現代よりずっと人口が少なかったとはいえ、情報伝達が格段に遅かった時代には、どんな風評被害があったのでしょう。そしてそれはどんな風に伝わり、どんな風に世の中が反応したのか、気になります。

 

江戸の風評被害 (筑摩選書)
鈴木 浩三
筑摩書房
売り上げランキング: 82,251

 

タグ :

《気になる》消しゴム

これはただタイトル惹かれました。しかしそこから内容を推し量ることはできません。ミステリなのか不条理劇なのか。消しゴムが物語のキーになるのか、あるいは暗喩か。
当たり前すぎて普段ほとんど意識することもないものですが、それがタイトルになると一気に謎が深まります。

昔色々なことで煩悶していた頃、「これまでの過ちを全部消せる消しゴムがほしい」などとしようもないことを考えていました。その消しゴムを使ったところで自分の本質が変わるわけでもないのに。

 

消しゴム (光文社古典新訳文庫)
アラン ロブ=グリエ
光文社 (2013-08-07)
売り上げランキング: 4,066

 

タグ :

《気になる》上野に行って2時間で学びなおす西洋絵画史

上野にある国立西洋美術館。実は入ったことがありません。東京国立博物館に行くために、前は何度も通っているのですが。
わたしは美術館に時々行きますが、きちんと絵画の歴史を知っているわけではありません。なんとなく「これは好きだな、見てみたいな」という企画に行っているだけなのです。別に見たいものだけ見て問題があるわけではありませんが、歴史の流れを知った上での方が、より深く楽しく鑑賞できるのはまちがいないでしょう。
今度上野に行く機会があったら、この本を片手に国立西洋美術館に立ち寄ってみるのもいいかもしれません。

 

上野に行って2時間で学びなおす西洋絵画史 (星海社新書)
山内 宏泰
講談社
売り上げランキング: 150,020

 

タグ :

《気になる》イラッとしたときのあたまとこころの整理術—仕事に負けない自分の作り方

仕事中に他人や何かにイラッとすることは、だれにでもあることだと思います。しかしイライラしてもろくなことはありません。それをそのまま人にぶつけても、状況が好転することはまずないし、ただ押さえ込んでも仕事に影響が出るばかり。
だからこそ、イライラをうまく消す方法が必要ですが、なかなかうまくいかないものです。ちょっとしたコツをつかむだけでもかなり違うと思います。それをこの本でつかめたらいいですね。

サブタイトルの「仕事に負けない」というのも非常に気になります。確かに仕事に負けてしまうと、仕事以外にもマイナスの影響が出てしまう可能性が高い。オンタイムもオフタイムもできるだけ穏やかに過ごすために、あたまとこころの整理は重要だと思います。

 

 

タグ :

《気になる》江戸創業金魚卸問屋の金魚のはなし

わたしの実家では数年前まで「小学生の時にお祭りですくってきた金魚」が生きていました。30年近く生きたことになります。大きさは尾びれまで入れると30cm近くあったかもしれません。
そして職場の某課長が数年前から金魚にはまっているそうです。毎年新たに買ってくるのと繁殖したのとで、順調に数が増えているとか。

夏になると、デパートなどで金魚が展示されます。見ていると涼しげだし、本当にきれいだなと思います。
金魚はありふれた魚で、ヒブナを改良して作られたことは知っていても、現在までどんな歴史をたどってきたのかまでは気にしたことがありませんでした。
観賞魚は世界中にいると思いますが、日本の金魚がどんな風に作られてきたのか。この本で金魚の楽しみがちょっと増えそうです。

 

江戸創業金魚卸問屋の金魚のはなし
吉田 智子
洋泉社
売り上げランキング: 35,342

 

タグ :

《気になる》カリスマ社長の大失敗

カリスマと呼ばれる人の成功譚は世の中にあふれています。確かに成功に至るまでの話は素晴らしいのですが、同時に頭のどこかで「?」がともってしまいます。

松浦静山の言葉に

勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし

があります。確かに成功したのには理由があるのかもしれないけれど、それが「不思議の勝ち」でない保証はどこにもないですからね。

とすると、成功した話よりは失敗した話の方が役に立つかもしれません。話し手にとっては気分のいいものではないでしょうが。
この本は日本を代表する企業を作り上げた人々の失敗を集めたものです。どんな失敗をしたのか、なぜ失敗したのか。
失敗が語られることはそうそうないだけに、興味があります。

 

カリスマ社長の大失敗 (メディアファクトリー新書)
國貞文隆
メディアファクトリー
売り上げランキング: 5,228

 

タグ :

《気になる》サッカロマイセスセレビシエ

「サッカロマイセスセレビシエ」とはまるで呪文ですが、出芽酵母のことらしいです。そしてパン職人がパンを焼くときにおまじないとして唱えることもあるようです。
おいしいパンに出会うと嬉しくなります。こだわる人は素材などを気にするのかもしれませんが、わたしは単純に「おいしい」って思えればいいのです。
「お気に入りのパン屋は?」と聞かれたら、三河の2件、名古屋の1件の名前を挙げます。

この本は名店から町のパン屋まで、東京のパン屋200件をひたすら取材して歩いた記録です。
上京する機会もなかなかありませんが、行けたらパン屋にも立ち寄りたいと思っています。そのガイドブックとして役立ちそうだし、なによりパン職人が日々どういう思いでパンを焼いているのかのドキュメンタリーとして面白そうです。

同じ著者による「パンラボ」も気になります。

 

サッカロマイセスセレビシエ
池田 浩明
ガイドワークス
売り上げランキング: 63,856

 

パンラボ
パンラボ

posted with amazlet at 13.07.31
池田 浩明
白夜書房
売り上げランキング: 19,876

 

タグ :

《気になる》認めて励ます人生案内

わたしは増田明美さんについて、女子マラソンの第一人者であることと、現在は解説者として活躍していること程度しか知りません。

増田さんは読売新聞「人生案内」で回答者をしています。今はオンラインでは会員登録しないと読めなくなってしまいましたが、以前はちょこちょこ読んでいました。
その中で彼女の回答をいくつも読みましたが、非常に的確で伝え方もうまいと思いました。説教でもなく、哀れむのでもなく、その人を受け止めて、きちんと返答する。これはなかなかできることではないと思います。人に何か相談を受けたとき、つい相手を責めるようなことを言ってしまったりしますからね。
彼女がマラソンの名解説者であると言われるのが分かる気がしました。分析が的確で、返答も相手を追い詰めるようなことは書かない。

オンラインの「人生案内」は読めなくなってしまいましたが、本で読み返すのもいいかもしれません。「人からの相談にいかに向かい合うか」の見本だと思います。

余談
かつて読んだ「人生案内」の相談で一番印象に残っているのが

部活の後輩に恋をし、毎日苦しむ高3男子の「僕はどうしたらいいのでしょう」という相談

です。
回答は作家の高橋秀実さんだったのですが、「とにかく今はしっかり勉強してください。」から始まって、色々な学問がなぜ生まれてきたか、勉強を頑張ることが「できる男」「モテる男」につながる、という内容で、「なぜ勉強しなくちゃいけないの」という問いに対する非常に明快な答えだと思いました。思わずスクラップしてしまった位です。

 

認めて励ます人生案内
認めて励ます人生案内

posted with amazlet at 13.07.30
増田 明美
日本評論社
売り上げランキング: 5,071

 

タグ :