月: 2012年2月
2/20〜2/26にチェックした本・モノから
先週チェックした本・モノからいくつかピックアップします。
[MM週間記録2/20-2/26] 登録23件/購入1件/金額580円/読了1冊
すベてがFになる
星を継ぐもの
ニューロマンサー
乗換駅の駅ビルにある書店店頭で発見。
この書店のSF文庫コーナーで推されていた本達です。これらの他には「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」
とか伊藤計劃など。
どの本もタイトルしか知らない作品ですが、いつか読んでみたいです。
東京創元社
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早川書房
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伝奇集
やまざきしんじさんのこのツイートから。
クセが強いので好き嫌いが分かれそうですが(あ、ちょうど今流行りの円城塔もそんな感じだ)、ハマったらボルヘス漬けになるかもしれません^^;; 岩波文庫の伝奇集はかなりオススメです RT @sazanami_jp: ボルヘス初挑戦です
— やまざきしんじさん (@nasumiso) 1月 22, 2012
先日ボルヘスの「砂の本」を読みました。なかなか面白かったです。もっと読んでみたくなりました。なので次はこの「伝奇集」を読んでみます。
集英社 (2011-06-28)
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アライバル
2011年の10冊にも入れた「遠い町から来た話」の作者ショーン=タンの絵本。こちらの方が先に日本で出版されていますね。
絵だけで構成された本ですが、これはじっくり時間をかけて見ていきたいです。
ユリイカ
千野帽子さんのこのツイートから。
ユリイカ3月号特集『辞書の世界』に「辞書とのだらしないつきあい フランス語・日本語・歳時記」というエッセイを書きました。
— 千野 帽子さん (@chinoboshka) 2月 26, 2012
辞書は大好きです。昔何かで「無人島に1つだけ持っていくとしたら何を持っていくか」と聞かれて「国語辞典」と答えたことがあります。
ずっと使っている「小波」というハンドルにしたって、もとはたまたま国語辞典を開いたときに目にとまった項目が「さざなみ」で、そこで「小波」と書くことを知り、きれいだなと思ってハンドルに採用したという経緯があります。
この特集では辞書に関する楽しいあれやこれやが読めそう。
青土社 (2012-02-27)
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購入したのはこの1冊。生きるための古典 〜 No classics, No life!で取り上げられた本です。
新潮社
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読了したのはこの1冊。とても楽しい1冊でした。
映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」を見てきました
公開中の映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」を見てきました。
原作の小説は昨年末に、映画になることを全く知らずに読みました (訳者あとがきで映画のことを知った)。小説を読むだけで映画は見たいと思わないことがほとんどなのですが、今回は「映画も見てみたいな」と思ったのです。
映画自体はよくできていると思いました。映像にならなかったエピソードが結構ありましたが、それ自体は仕方ないと思います。しかしエピソードの削り方がうまいのか、そんなにおかしな感じにはなっていなかった。
自分にとってポイント高かったのは2点。
まず主人公オスカーが原作のイメージにかなり近かった。確かにオスカーはこんな感じだ、って見て思った。それは見た目もそうだし、彼のエキセントリックさがうまく表現されていたのもそう。
オスカーだけでなく、登場人物みんなが小説のイメージにかなり近い感じだったのです。父親のトム=ハンクスも母親のサンドラ=ブロックも「目立ちすぎず、でも印象に残る」という感じ。
もちろん原作小説を読んでいなくても、それぞれの登場人物が浮くことなく自然に見られると思います。
そして原作小説の最後が「世界貿易センタービルから落ちる人」の連続写真 (ただし実際に落ちていく順序では並んでいない) だったのですが、これが映画でどう表現されるか興味がありました。省略されるのか、原作に忠実に再現するのか、あるいは別の手法で表現するのか。
実際には原作小説とは別の表現方法がとられました。なかなかうまい方法だったと思います。
そして小説をもう一度読んでみたくなりました。やはり「映像から受ける印象」と「文字から受ける印象」は違うので。特に原作小説はかなり視覚を意識した文字組や写真を使っていたので、この物語の「文字での印象」を再度体験してみたくなったのです。
映画では文字組が効果的に使われていたエピソードはかなり省略された
原作小説もよかったし映画もよかった、という作品は珍しいように感じます。見に行って正解でした。
NHK出版
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余談
映画の中で、話すことができない登場人物 (オスカーのおばあちゃんの間借人) が筆談に使っているノート、そして彼が部屋の中に何冊も積んでいるノートがモレスキンでした。
この積んであるノートに関するエピソードは原作にはありますが、映画では省略されていました
2/13〜2/19にチェックした本・モノから
先週チェックした本・モノからいくつかピックアップします。
[MM週間記録2/13-2/19] 登録28件/購入0件/読了1冊
バフチン
書店店頭で発見しました。
バフチンという人を知ったきっかけは、千野帽子さんのこのツイートです。
バフチンの『美的活動における作者と主人公』は、私にがぜんぜん歯が立たない部分と全肯定でヘッドバンギングするしかない部分とがまだら状。スリリングな読書。
— 千野 帽子さん (@chinoboshka) 2月 6, 2012
全く知らない人ではあったのですが、本のタイトルが非常に印象に残ったので「美的活動における作者と主人公」も登録しました。
せっかくなのでどんな人だったのかも知りたいと思いチェック。
水声社
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女子をこじらせて
朝日新聞ウェブサイトから。このタイトル、かなりぐさっときました。
自分は「女子」なんて年齢ではありませんが「女子がこじれた」感じは非常によくわかる。この感じはとても言葉で説明できるものではありませんが、しかし感覚として非常によくわかるし、だからこそぐさっときた。
世界記録はどこまで伸びるのか
中日新聞の書評欄から。
自分はスポーツ全般にさほど興味はありませんが、でも世界記録≒人間の能力の限界には興味があるのでチェック。
余談ですが、以前「人間はどこまで耐えられるのか」という本を読みました。この本に陸上競技の世界記録について言及がありました。この本は結構面白かったです。
河出書房新社
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河出書房新社
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人はお金をつかわずにはいられない
職場にあったオレンジページから。
実は5人の作家は全く読んだことがない人ばかりです。ですが「お金」という、なくてはならないけれど扱いに困る代物をどう小説に落としこんでいるのか、それが気になってチェック。
日本経済新聞出版社
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読了したのはこの1冊。結構面白かったです。「砂の本」を購入したときにやまざきしんじさんに勧めていただいた「伝奇集」も読んでみます。
集英社 (2011-06-28)
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栄早朝会議に参加してきました
2月15日に開催された栄早朝会議Vol.22に参加してきました。名古屋ライフハック研究会研究会でお世話になっている@kakobonさん主催の会です。
普段なら平日の朝7時台に、職場から遠く離れた栄には絶対いないのですが、この日は休み+朝から栄の近所の伏見に行く予定があったので参加しました。初参加です。
自分が選んだ漂流本は、ショーン=タン「遠い町から来た話」。
当日参加者の皆さんが持ってらっしゃった本です。
自分が全く知らない分野の本があったりして楽しかったです。
自分は「遠い町から来た話」を漂流させ、kakobonさんが持ってらっしゃった「河童が覗いたインド」を受け取りました。今読んでますがとても楽しいです。
なかなか早朝に栄まで行く機会はないのですが、またいつか参加したいです。
リンクは文庫版ですが、実際に受け取ったのはハードカバー版です。
そして栄早朝会議のあとに行ったのが名古屋市美術館。
2月11日より開催の「ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト─写真、絵画、グラフィック・アート─」を見てきました。
彼の大規模展は20年ぶり、20年前にあった大規模展は東京で見ました。
今回は自分が大好きな絵の展示がなかったのは残念ですが、絵画だけではなく写真や本、スケッチなどをじっくり見られて満足しました。
展覧会後半にまた行く予定です。
ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト|名古屋市美術館
2/6〜2/12にチェックした本・モノから
先週チェックした本・モノからいくつかピックアップします。
[MM週間記録2/6-2/12] 登録16件/購入0件/読了2冊
ペーパーソープ
SOAP TABLET★ソープタブレット
エキサイトレビューから。紙石けんなんてもう売られてないと思ってました。
レビューに出てくる
「自分は石鹸を携帯している」という謎の全能感
という言葉に思わず笑ってしまいましたが、でもこの気持わかる。
わたしはお手洗いに備え付けてある液体石けんの匂いが結構苦手なので、こういうせっけんを持ち歩くのもアリかもしれない、なんて思いました。
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TOKYO図書館紀行
リチルさんのこのツイートから。
以前東京に住んでいた頃に利用していた図書館というと、自宅から徒歩10分ほどの所にあった区立図書館と、千代田区立千代田図書館 (当時は「よくある古ぼけた公立図書館」だった)、千代田区立四番町図書館の3カ所でした。
自分の行動範囲なんて限られたものでしたが、少し足を伸ばすと、公立・私立を問わずいろいろな特徴のある図書館があったのかもしれません。
美の壺 文豪の装丁
hokoriさんのこのツイートから。
「美の壺」は見たことがありませんが、なんか楽しそうな番組ですね。休みの日にお茶でも飲みながらゆっくり見るのに向いてそう。
それはともかく、古い本の装丁はどれも味わい深くて目の保養になりそうです。
読了したのはこの2冊。
かなりわかりやすい科学の入門書だと思いました。2も読んでみます。
楽工社
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電子書籍です。かなり前に購入したものをやっと読みました。頭の体操としては楽しかったです。
ピクト図解 1.9.0(¥700)
カテゴリ: ブック, ビジネス
販売元: DIAMOND, Inc. – Diamond(サイズ: 18.2 MB)
全てのバージョンの評価: (29件の評価)
iPhone/iPadの両方に対応
DPUB4に参加してきました #DPUB4
2月11日に大阪で開催されたDPUB4に参加してきました。
DPUBとは、
iPhoneとTwitterを愛するすべての方が集うソーシャルイベント。Dpub。
iPhoneとTwitterが好きな方。参加資格はそれだけ。
開発者さん、出版関係の方、ユーザーさん、プロガーさんと、iPhoneに関わるいろんな立場の方を「混ぜる」のがこのイベント。じゃんけん大会もビンゴもなし。乾杯した後はひたすら交流するシンプルなイベントです!
DpubのDはDeveloper(開発者)DpubのPはPublisher(出版関係者)
DpubのUはUser(ユーザー)
DpubのBはBlogger(ブロガー)
主宰者のお一人立花武志さんのブログ「No Second Life」から
ユーザーにしようかブロガーにしようか迷いましたが、ブロガーとして参加してきました。
とにかくもう楽しかったです。大阪まで足を伸ばした甲斐がありました。
更新をいつも楽しみにしているブロガーさん (東京在住のブロガーさんと三河在住のわたしが大阪で会う)、これがないと始まらない、というアプリやサービスを開発している方、初めてお会いする方。頑張ってたくさんの方に話しかけたつもりですが、1/3くらいの方としかお話しできていなかったと思います。こういう時はもっと図々しくなった方がいいかもしれませんね(^^;
今回大活躍したのがEvernote Hello。とにかく人の顔と名前を覚えられない自分には救世主だ!! と思って、名刺交換をしたほとんどの方に入力いただきました。
これで再会した人に「…ごめんなさい覚えていません(深々と頭を下げる)」ということが減る、はず。そのためには記録して満足するのだけではなく、ちゃんと見返すなり、いただいた名刺と連動させるなりしないとだめですね。
名刺は先日ScanSnapを購入したので、全部食べさせます。
そしてなにより嬉しかったのが、初対面の方で「ブログ読んでます」という方にお会いできたこと。まさかDPUBで読んでくださっている方にお会いできるとは夢にも思いませんでした。これだけでも行った甲斐があるというものです。本当にありがとうございます。
日帰りのために三次会に参加できなかったのは残念。せっかくなのでもっともっと皆さんとお話ししたかったです。
こんなにすばらしい会に参加できたので、これで終わらないようにしたいです。
すばらしい会を企画してくださった幹事の皆さん、当日お話しできた皆さん、残念ながらお話しできなかった皆さんにお礼申し上げます。
ありがとうございました!!
Evernote Hello 1.1(無料)
カテゴリ: ライフスタイル, 仕事効率化
販売元: Evernote – Evernote(サイズ: 14.1 MB)
全てのバージョンの評価: (16件の評価)
1/30〜2/5にチェックした本・モノから
先週チェックした本・モノからいくつかピックアップします。
[MM週間記録1/30-2/5] 登録32件/購入0件/読了1冊
動物病院24時—獣医師ニックの長い長い一日
先日読了した「珍獣の医学」で紹介されていた本です。
米国最大級の動物病院が舞台で、個人の動物病院を舞台とした「珍獣の医学」とはまた違った角度からのノンフィクションとして面白そうだと思ってチェック。
「珍獣の医学」に獣医の自殺率の話が出ていました。
ある精神科医の調査では、イギリスの獣医師の自殺者数は人間の医療従事者の2倍、一般の4倍に達するのだそうです。
この自殺率が日本にも当てはまるかどうかはわかりません。しかし動物と飼い主たる人間の両方と向き合わなければならない獣医には、人間の医療従事者とはまた別のプレッシャーがかかることは想像できます。
エヌティティ出版
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エブリシング・イズ・イルミネイテッド
豊崎由美さんのこのツイートから。
「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」は自分にとっては結構衝撃的な作品でした。
「エブリシング・イズ・イルミネイテッド」は古本か図書館で探すしかないでしょうが、とても面白そうだと思ったのでチェック。
しかし「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」にしても「エブリシング・イズ・イルミネイテッド」にしても、装丁が非常に印象的ですね。どちらも日本語版は原書の装丁の色を変えただけで、基本は同じようです。
ソニーマガジンズ
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NHK出版
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昭和ちびっこ未来画報
松丸本舗のこのツイートから。
タイトルの「昭和っぽさ」、そして子供達が夢見た「トンデモな未来」。むやみと楽しそうです。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) (下)
三毛猫@京都さんのこのツイートから。「銃・病原菌・鉄」は図書館で借りて読みました。文庫版が出たんですね。次回読み返したくなったら文庫で購入しようかな。
草思社
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草思社
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暴言で読む日本史
中日新聞の書評欄から。
暴言はいつの世にもありますが、その暴言を清水義範が検証するなんて楽しそう。
メディアファクトリー
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読了したのはこの1冊。自分にとっては初めて読む作品の方が多かったけど、とても楽しかったです。
珍獣との暮らしは難しい〜珍獣の医学
「メジャーな珍獣」うさぎの飼い主sazanamiです。
この本で言う「珍獣」は、いわゆる「エキゾチックペット=犬猫以外のペット」のことです。
両生類・は虫類からほ乳類まで十把一絡げなのです。乱暴な話ではあると思いますが。
著者の動物病院では診察対象のおよそ半分がエキゾチックだそうです。、割合としてはかなり高いと思います。犬猫しか診ない動物病院が大部分なのです。
最近は「猫と体重15kg以下の犬しか診ません」という動物病院もあるらしい。ある動物病院の開院告知の新聞折り込みチラシに書いてありました。
自分が横浜から三河に引っ越してきてまず最初にやったのが動物病院を探すことでした。問い合わせをして「うちは犬猫しか診ません」と何度も言われています。幸い診てくれる病院がみつかり、ずっとそこでお世話になっています。
この本には様々な動物の治療風景の写真が多数掲載されています。自分自身エキゾチックペットたるうさぎの飼い主ですが、他のエキゾチックペットについてはほとんど知りません。うさぎにしても、骨折したときの固定方法など、初めて見る処置もありました。
治療風景だけでなく、飼い主の生活風景や動物の関わり方も同じです。
例えば中型の猿の飼い主は、本気で猿を捕まえようとするときはバイク用のつなぎとフルフェイスヘルメットで挑むそうです。そこまで行かなくても扱うときは厚手の手袋必須、という動物もいる。
ゾウガメを飼うなら一部屋つぶす覚悟が必要とか、部屋で放し飼いされている、大きなリクガメの類は人間用のおむつをしていることもあるとか (部屋を汚されないようにするため。カメはトイレを覚えない)。
ちなみに「大怪獣空中決戦 ガメラ対ギャオス」の影響か、は虫類の血液は緑とか青だと信じている人がたまにいるそうです。彼も血は赤いです。
珍獣を飼うとは、なんと大変なことか。いや、飼うのが大変じゃない動物なんていないけれど。
著者は
珍獣飼育にトライ&エラーは許されない。
P96「命を『飼う』ということ」
と書いています。これ以外にも、安易に動物を飼うことに対して厳しい意見を書いています。当然のことでしょう。
珍獣だろうとなんだろうと人間の都合で飼い始めた以上、当然最後まで責任を持たなくてはなりません。
この本で一番考えさせられたのが、人間とかかわる動物の区分についてです。
人間と関わる動物には
- 産業動物 (食用・競馬馬など)
- 実験動物
- ペット
- 飼育される野生動物 (動物園・水族館で飼育される動物など)
があります。
さらにペットに関しては
- 犬、猫
- ペット用に生産されたエキゾチックペット
- 野生から捕らえられたエキゾチックペット
に別れます。
獣医業界でも「ペット用に生産されたエキゾチックペット」「野生から捕らえられたエキゾチックペット」は混同されるそうです。
「エキゾチックペットの飼育」の是非をよく問われるが、それを問う場合、「エキゾチックを飼う、飼わない」ではなく、「真の野生動物を飼う、飼わない」という議論が必要だ。
(P94「獣医業界でも混同されるエキゾチックペットと野生動物」)
また、映画「ブタがいた教室」のもとになった話は
食べ物としての豚と、ペットとしての豚が混同され、区別がなされていない例だ。
(P91「すべての命は等しく重い…とは限らない」)
という指摘がなされています。
エキゾチックペットには人工的に繁殖されたものと野生から捕らえられたものがいることはもちろん知っていました。しかしどちらも「エキゾチックペット」とくくってしまい、区別をしていませんでした。
そしてもう一つが「馴れる」と「慣れる」の違い。飼い主に「馴れる」ことと、飼われている環境に「慣れる」ことの違い。
動物病院というそもそもニッチなビジネスで、さらにニッチなエキゾチックペットを多く診る著者。正直儲かる仕事だとは思えません。しかし助けを求めてきた動物と飼い主を救うべく、他の動物ならどう治療するかを考えて応用し、人間用の薬を試し、新しい器具を作るなどなど、様々な方法を試す。
著者やうちのうさぎの主治医、そして多くの獣医師のエクスプローラーとしての姿勢があるからこそ、うちのうさぎたちの健康も保たれるのです。本当に頭が下がります。
エキゾチックの飼い主はもちろん、犬猫を飼っている人、動物を飼っていない人にもお勧め。
「自然」とは何か、人間と自然はどう関わるべきか、ということを考えるためのきっかけなると思います。
1/23〜1/29にチェックした本・モノから
先週チェックした本・モノからいくつかピックアップします。
[MM週間記録1/23-1/29] 登録18件/購入1件/金額700円/読了1冊
MUSIC MAGAZINE
書店店頭で発見。昨年12月のムーンライダーズ大阪公演に行った身としては、これは買わずにはいられない。
彼らは無期限休止に入りましたが、今年か来年あたり、しれっと新バンドとか言って活動再開してくれないかとひそかに思っています。
あやしい統計フィールドガイド—ニュースのウソの見抜き方
朝日新聞のウェブサイトから。
統計の危うさというのは今さら言うまでもないことです。しかしそれでも数字に惑わされてしまうことは多い。
冷静に統計を見る目を養うのによさそうだと思ってチェック。
白揚社
売り上げランキング: 3004
サボる時間術
これも朝日新聞のウェブサイトから。
実に魅力的なタイトルです。しかし額面通りに受け取ってはいけないですね。
書評に
サボる時間術を実践すればするほどサボれなくなるという現代人の因業を生きている。
とありますが、本当にそうだと思う。
うまくサボる時間を作り、のんびりと貴重な資源たる時間を効率的に活かすことをうまくミックスしていきたいものです。
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 13693
購入したのはこの1件。
読了したのはこの1件。なかなか面白かったです。珍獣=エキゾチックアニマルを飼っている人にも、犬猫を飼っている人にも、そして何も飼っていない人にもお勧め。