月: 2013年4月
《気になる》工場
敷地の真ん中を公道が走っているような広大な工場から町工場まで。三河国は工場が多い場所です。なんの工場か分かるものもわからないものもありますが、やはり自動車関連の工場が圧倒的に多い。
いわゆる企業城下町はみんなそうかもしれませんが、町そのものが工場と、その工場を所有する会社で働く人を中心に回っている面もあります。一昨年の夏に自動車産業の休日が土日から木金に動いたとき、それ以外の業界で働く人にも様々な影響がありました。
友人のうち数人が「中の人」なので巨大な工場もまったく未知の場所ではありませんが、それでも出版社サイトの紹介文にある
何を作っているのかわからない、巨大な工場。敷地には謎の動物たちが棲んでいる——。
という奇妙さを、工場群には感じます。
そんな工場を舞台に、どんな物語が展開されるのでしょう。気になります。
《気になる》大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー
編者が今一番読みたい作家に「本屋さんを舞台に、魅力的な物語を」というリクエストを出し、書かれた物語を集めたアンソロジーです。非常に贅沢ですね。
書店を舞台にした小説は、あまり読んだ記憶がありません。書店で本を探す楽しみは、森に分け入ってきれいな植物を探すのに似たところがあると思います。この本を読むのは、玉手箱を開けるような感覚になりそう。いったいどんな物語が飛び出すのでしょう。
和菓子をテーマにした「坂木司リクエスト! 和菓子のアンソロジー」、ペットをテーマにした「近藤史恵リクエスト! ペットのアンソロジー」もあります。どちらもとても楽しい時間が過ごせそうです。
光文社
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《気になる》赤と白
櫛木理宇さんのことは全く知りませんでしたが、偶然読んだこの対談に出てきた「雪が嫌になるくらい降ってくる」という始まりに強く惹かれました。
わたしは東北の、それほど雪は降らない場所の出身ですが、雪がもたらす息苦しさやうっとうしさはよくわかる。あの感じをどう物語に活かしているのか、とても気になります。
先日北陸出身の知人と話していて
「雪は絶対きれいじゃない、雪はうっとうしいものでしかない」
という点で意見の一致を見ました。
雪はすべてを覆って白くしてしまいますが、それが溶けたときに現れるのは一冬分のゴミです。雪解けの時期は確かに解放されたような気分にはなるけど、同時にゴミと泥で別のうっとうしさが襲ってくる。
実家を出て上京した後、わたしは以前ほど冬が嫌いでなくなりました。太平洋側の冬は乾燥して風が強いのが難点ですが、青空の日が多いというのは何物にも代え難い。
《気になる》カラスの教科書
カラスは好きだという人より嫌いな人の方が多いでしょうね。カラスでまず思い浮かぶのが、可燃ごみの収集日にごみ袋を襲撃している姿。今住んでいるマンションのごみ捨て場は金網で覆われているので安全? ですが、近所のごみ捨て場では毎度襲撃が発生しています。
自宅周辺は典型的郊外の住宅街で、色々な鳥を見かけます。姿は見たことがありませんが鳴き声がしたので、きっと雉もいます。しかしカラスは別格です。特別大きい鳥でもないのに存在感がすごい。黒一色はそれだけインパクトがあるんですね。
でも、カラスがどんな鳥かはほとんど知りません。「頭がいい」というのは聞いたことがあるけど、どんな風に頭がいいのかはわからない。カラスが電線から人間を見下ろすとき、いったい何を考えているんでしょうか。
そんな身近な、でもよくわからない鳥についての教科書。こういう身近なものにこそ驚きが隠れてることが多いので、読み物として楽しめそうです。
《気になる》半年で職場の星になる! 働くためのコミュニケーション力
コミュニケーション力の大切さは至る所で説かれています。確かにコミュニケーションが満足にとれない人とつきあうのは大変だし、仕事でもマイナスが大きくなります。
その一方で、こうも思います。「『コミュニケーション力がある』って、どういう状態のことを言うの?」
非常に重要なのはわかるけど、とてもあいまいな「コミュニケーション力」。人対人で何をしたいか、どうありたいかで指すものが変わってくるせいで、わかりにくくなっているのかもしれません。
この本ではコミュニケーション力について「相手をわかる」「自分を表現する」を中心に書かれているようです。どちらも仕事をスムーズに進めるためには欠かせません。仕事の多くが人に何かを頼んだり頼まれたりすることで成り立っているから、どちらが欠けていても結局自分が困るんですよね。
仕事そのものだけでなく、同僚との人間関係でもそうかも。トラブルまでは行かなくても、ちょっとした行き違いなどで気まずくなってしまうこともあります。そんな時にもちゃんと「相手をわかる」「自分を表現する」ことで、困ってしまうことを避けることができるかもしれないですしね。
いい年してコミュニケーションの取り方で悩むことも多いのですが、こういう本で今一度自分のあり方を振り返ってみるのもいいかもしれません。
筑摩書房
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《気になる》できるポケット Amazon Kindle クリエイティブ読書術
本は紙の本で読む、電子書籍は不要と思っていますが、最近Kindle買おうかな、とも考えるようになりました。この記事を読んだのがきっかけです。読書のためではなく英語学習端末として割り切って使うのもいいかな、と。
英語の勉強のために洋書をたくさん読んでみたいけど、1冊1冊買っていくとお金結構かかるしなぁ、思っていたら、Kindleストアには無料の英語絵本がたくさんあると言うではないですか。最初のうちはそんな難しいものは読めないだろうし、Kindle1台あれば結構いけそう。
そんなことを考えていた時に見つけたこの本。わたしがやろうとしていることとはかけ離れた内容だとは思いますが、Kindleって何ができるの? こんなことができる! を知るにはよさそうです。
ほんとにKindle買っても、「読書」は紙の本でします。そこは変わらない。
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《気になる》十二世紀のアニメーション—国宝絵巻物に見る映画的・アニメ的なるもの
日本の四大絵巻というと「源氏物語絵巻」「信貴山縁起絵巻」「伴大納言絵巻」「鳥獣人物戯画」です。わたしが見たことがあるのは鳥獣人物戯画の全巻全体と徳川美術館所蔵の「源氏物語」の断簡です。
平安時代の絵巻物がアニメのルーツだというのは確かにそうかも。アニメに限らず現在の映像表現のルーツと言えるのかも。恋愛ありサスペンスありアニメあり、って感じで。
絵巻物は絵とストーリーを楽しんで見るものですが、今の映像表現とのつながりを考えながら見るのも楽しそう。
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第3回ビブリオバトル@Fleuve caféに参加しました
4月17日に名古屋のコワーキングスペース Fleuve café で開催された「第3回ビブリオバトル@Fleuve café」に参加してきました。
[youtube]http://youtu.be/uKmO5SziWdE[/youtube]
今回紹介したのは、パコ=ロカ「皺」です。
テーマが明るくないし、参加者は学生さんや社会人になったばかりの人も多くてアルツハイマーと言ってもピンとこないだろうなあ、と思って紹介したら、なんとチャンプ本に選ばれてしまいました。紹介した自分が一番びっくりしました。
発表はぶっつけ本番でやりましたが、まさに今認知症が進んで養護老人施設にいる祖母の話や、自分が死に近づいてきたという実感を交えて話したのがよかったのかもしれません。あとはスペインのBDという珍しさでしょうか。
ビブリオバトルの数日前にアニメ映画が日本で公開されることが発表されましたが、その話も最後に少しだけしました。
ビブリオバトルで発表したのは初めてではありませんが、5分間1冊の本について語るのはなかなか難しいです。
でもとても楽しいので、また参加します。
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《気になる》飽きる力
飽きることは良くないことだと言われます。確かにすぐに飽きて投げ出してばかりいてもしようがない。
でも何かに飽きるからこそ新しいことに向かっていけるのも事実です。
一生懸命であることはとても大切だけど、一生懸命なときは視野が狭くなったり何かに固執してしまっていたりもするもの。一生懸命とかがんばるにはまってしまうと、自分自身が疲弊してしまうかもしれない。
飽きることは、そんな狭くなった世界を開く効果があるのかもしれません。
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《気になる》大魔神の精神史
わたしが映画「大魔神」三部作を見たのは、つい数年前です。衛星放送でやっていたのを録画して見ました。映画で見た大魔神は、自分の予想とは違っていました。怒り顔になっても、行動はかなり地味なんですね。もっと派手な破壊活動をするんだと思ってました。
それまでに見たことがある大魔神といえば、何かのCMで使われていた数秒の映像だけです。そのCMで初めて大魔神を見たはずなのですが、それが大魔神だとちゃんと知っていたんですよね。自分はいったい何がきっかけで大魔神を知ったのか。
わたしのように「映画シリーズは見てないけど大魔神は知ってる」という人は多いのではないでしょうか。顔が変わる瞬間の動きをまねできる人もかなりいるに違いありません。映画としてはかなり地味なシリーズだと思いますが、不思議ですね。
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