「何があっても手放したくない」まんが5選 #5manga
Twitter上で「[企画]何度でも読み返したくなる漫画5選 #5manga」という企画を発見しましたので参加します。
「これらは何があっても手放さない」と思っている作品たちです。
松本大洋「ドラえもん」
いきなり雑誌掲載のみ、単行本未掲載 (のはず) の短編作品は反則かもしれません、ごめんなさい。
しかし松本大洋作品でベスト1作を選べ、と言われたら絶対これなのです。
1996年に発売された雑誌「コミックキュー」の巻頭カラーを飾った作品。雑誌全体のテーマは「カバーバージョン」。多くのまんが家が過去の有名作品を換骨奪胎した、かなりぶっ飛んだ内容です。
わたしは「ドラえもん」を読むためだけに購入し、今でも持っています。
ストーリーは「冬の雪降る公園で、青年のび太が少年のび太と老人のび太に出会う」というもの。老人のび太が青年のび太に語る短いせりふがとても好きで、人生訓のひとつになっています。
岡崎京子「pink」
エロ度は高いですし非常に悲しい結末の作品ですが、主人公ユミちゃんの「スリルとサスペンス」を大切にする生活は、何度読んでも心にひりひりきます。
川原泉「フロイト1/2」
川原泉は中学生の時からファンなので、どれを選ぶか非常に苦労しました。非常に川原泉らしい、大泣きした作品。フロイトをこんな風に描く人は、彼女以外にいるでしょうか。大泣きしながら、でも最後にとてもほっとする。
那須雪絵「フラワー=デストロイヤー」
ひょんなことから超能力を身につけてしまった女子高校生の「パンツの見えないアクション (作者がそう書いている)」なんですが、結構正統派の青春物語でもあると思うのですよ。主人公の台詞でノートに書き写したものがいくつもあります。
大島弓子「ダイエット」
大島弓子のコミックで唯一持っているのがこれ。コミック後半に掲載された表題作がとにかく心に刺さる。「過食と拒食」を取り扱ったまんがなのですが、読むたびに自分の心の中にある、一番触れられたくない部分に紙やすりかけられるような気分がします。この作品で笑うことはとてもできない。でもそれでも何度でも読んでしまう。
現在は白泉社文庫「つるばらつるばら」で読めます。
かなり毛色の変わっていますが、でもどれもとても大切なまんがばかりです。
読んでハッピーになる作品ばかりではありませんが、まんがに限らず、読んで苦しくても、でも手放したくない作品は絶対大切にしたいです。
白泉社
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