月: 2014年3月
[share] ドーナツを穴だけ残して食べる方法 越境する学問—穴からのぞく大学講義
今日、おやつにドーナツを食べました。もちろん穴はなくなりました。
ドーナツの穴。当たり前にあるものですが、それを残せるかどうかは考えたことはありません。
残して食べる方法に大阪大学の教員が本気で挑むだなんて、バカバカしく面白いテーマです。
各分野の先生方はどのようにしてそれを実現したのでしょうか。
しかし、「そもそもドーナツに『穴』はあるのか」「それは『穴』なのか」という問いも成り立ちそうですね。
大阪大学出版会
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[share] 心配事の9割は起こらない: 減らす、手放す、忘れる「禅の教え」
かつてわたしは、とにかくいろんなことを抱え込んでしまい、つぶれそうな時期を長く過ごしていました。
今なら「抱え込んでばかりいてもプラスにならない」「執着ばかりしていると却って失うものが大きくなる」ということがわかります。でもそう思えるまでに非常に長い時間がかかってしまいました。精神的な余裕がないと、見方を変えたり新しいことに気づくことすら難しくなるのかもしれません。
この本のタイトルにある「減らす、手放す、忘れる」。わたしも興味があります。失うものを少なくするためにも、実践は難しいけれど、これらの考え・行動が必要だと感じます。
わたしは禅のことはまったくわかりませんが、これからの自分が健やかに生きていくための入門編として、この本はよさそうです。
三笠書房
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[share] 裁ほう上手
「ちょっとした縫い物」をする機会は意外とあります。それにはほとんどの場合ミシンを使います。しかし毎回ひっぱり出すのは面倒だったりします。
わたしが持っているのは、そこそこ高機能で初心者にも扱いやすいと言われているミシンですが、今ひとつ上手く扱えていません。「すそ上げ」がうまくいったためしがないorz それこそ洋裁を趣味にして、ガシガシ使ってれば上達するのでしょうが、「簡単なものをちょこちょこ」ばかりでは難しいのかも。
しかしこのボンドは、自分がやる「ちょっとした縫い物」のかなりの部分で使えそうです。ミシン出さなきゃ、という小さなプレッシャーを感じなくていいし、気軽に色々できそうです。
[share] ひさしぶりの海苔弁
週刊文春連載コラム「この味」をまとめた本です。
わたしは週刊文春を滅多に読みません。しかし2年前、たまたま手に取った時に載っていた「この味」を読んで、その号は買いました。
このときのテーマは万惣のホットケーキでした。わたしは過去に1度だけ食べたことがあります。また行きたいと思っていたのですが、2012年3月に閉店。小さなショックを受けていました。週刊文春で読んだのが、閉店とほぼ同じタイミングです。
そこに書かれたホットケーキの輝かしくおいしそうな様子だけでなく、閉店までわずかな日を残した万惣店内と、フルーツパーラーのお客さんの描写がとても印象に残りました。
平松さんは食べ物に思いを込める人に優しい人なんだと感じたのです。
普段手に取らない雑誌の連載ですが、おいしそうなエッセイをおなかいっぱい読めそうです。
余談
「万惣のホットケーキ」は、現在赤坂のFru-Fullで食べられます。万惣でホットケーキを焼いていた職人さんたちのお店です。
ここは次回上京したら行ってみようと思っています。
[share] 東京最後の異界 鶯谷
鶯谷は、山手線の駅で唯一利用したことがない駅です。電車の中から多数のラブホが見えること、「ここはグリーンウッド」の池田光流の実家の寺が鶯谷近辺にある、位の認識しかありません。
電車からの眺めがなんとなく怪しい山手線の駅は他にもあるけど、鶯谷のそれは群を抜いています。この本のタイトルのように、確かに異界なのかもしれません。
これからも鶯谷駅に行くことは、おそらくないと思います。行こうとも思いませんが「電車から見える異界」がどんな場所なのか、怖いもの見たさで読んでみたいとは思います。
[share] 意外と会社は合理的 組織にはびこる理不尽のメカニズム
これまでいくつかの会社で働いてきましたが、理不尽が存在しない所はありませんでした。
形はそれぞれですが、妙なルールがあったり、「なんだかなぁ」としか言いようのない上司がいたり。「もうちょっとどうにかならんのか」のオンパレードでした。
どこまで行っても理不尽はなくなりません。しかし、嘆いているだけではどうにもならないのもまた事実。
この本は、社内にはびこる理不尽が何故存在するのか、コロンビア・ビジネススクールの教授が解き明かしたものです。何故理不尽や不合理が存在するのかがわかれば、悩みを減らし、社内をよりうまく渡っていくことができるかもしれません。
余談
Amazonの内容紹介を見ていてソマリアの海賊を思い出しました。
例えばある船を襲って出た「儲け」が、誰にどう分配されるか。かなりシステマチックに決まっているようです。
この辺の話は、高野秀行「謎の独立国家ソマリランド」に詳しく出ています。「海賊行為の実地取材を行った場合の収支見積もり」なんてものが出てくるのです。
日本経済新聞出版社
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[share] We are ブサかわねこ
「猫はブスほどかわいいんだ。好きな猫がわかれば、その人がわかる」などと、身近な猫好きが断言していました。
美猫もブスもどっちもかわいいよ、猫は猫だからいいの、とわたしは思います。
そうはいっても、ブス猫には美猫にないよさがあるのも確か。変な言い方ですが、ブス猫は実に潔くブスです。ただ座っているだけでも強烈な印象が残り、その猫にはまってしまう。
ブス猫大集合のこの写真集。きっと見て笑って、頭から離れなくなることでしょう。とても楽しそうです。
角川書店(角川グループパブリッシング)
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[share] コーヒーが廻り世界史が廻る—近代市民社会の黒い血液
コンビニの店頭販売が普及したせいか、これまで以上にコーヒーが身近になったように感じます。牛丼屋でもいれたてコーヒーを販売しているところもありますしね。
飲み物が出る場所で、コーヒーがない所は結構少ないかもしれません。
わたしは20歳くらいでコーヒーが飲めるようになりました。以後毎日結構な量を飲んでいると思います。味などに特にこだわりはありません。
「コーヒーは石油の次に流通量が多い一次産品である」と、何かで聞いたことがあります。嗜好品に過ぎないものがそれだけ流通するに至るまで、どんな歴史があったのでしょう。気になります。
毎日何気なく飲んでいるものの来し方は、実は非常に深いのかもしれません。
中央公論社
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[share] なぜ八幡神社が日本でいちばん多いのか
わたしは東北の小さな市の出身です。市内には八幡神社と土着の神社があります。もっと大きな市とか県庁所在地に行くと全国的な神社も色々あるのでしょうが、詳しくは知りません。
この本を発見するまで、八幡神社が日本で一番多いことを知りませんでした。しかし自分の出身地にもあったから、という非常に単純な理由で、納得はいきました。
神社は身近にありますが、その由来は知らないことがほとんどです。八幡神社に限らず、全国に多く存在する神社が何故広まったのかも、まったく知りません。
そんな「身近な謎」について知ることができそうで、この本は気になります。
幻冬舎
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[share] オネエ精神科医が教える 壊れない生き方
最近「勝つ」よりも「負けない」、「がんばる」よりも「力を入れずにうまくやる」ことが重要だと思うようになりました。
年齢的なものもあるでしょうし、かつて仕事などで自分を追い詰め、身体を壊しかけたことがあるからかもしれません。
継続して何かをやろうとするとき、ただ力を入れ続けるよりも、力を抜いて流れに乗ることも重要だと思います。
川などに落ちてしまったとき、むやみに動くよりもまず止まって落ち着く方が助かる確率が上がるのに似ているかもしれません。
この本は男性向けですが、「壊れない」術を身につけることは、男女問わず重要なことだと思います。
無理をせずやりたいことができるようになるために、この本は役立つかもしれません。
KADOKAWA/メディアファクトリー
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