月: 2014年6月

[share] 目でみることば

言葉は目に見えません。言葉について考える時、わたしたちにできるのは想像することだけです。意味はこうでその由来はこんな所にあって…。
なんですが、この本では「言葉を目に見えるようにすることは可能なのか」に取り組んでいます。表紙は「引っ張りだこ」。なぜか「やられた」という気分になりました。
こんな感じで、様々な言葉の語源の写真と解説で構成されています。とても楽しそうですね。

 

目でみることば
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目でみることば 2
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[share] 書庫を建てる: 1万冊の本を収める狭小住宅プロジェクト

書庫。それが要るほど本は持ってませんが、あこがれます。
わたしの伯父は、かつて本のためにアパートを1室借りていました。そんな生活をしてみたかった。
狭い土地に家を建て、書庫を造る。結構難しそうな話です。一体どうやって実現したのでしょうか。
この本は狭小住宅を建てるまでの過程をまとめたドキュメントですが、興味深いのは図面が多く収録されている点です。
建築は門外漢ですが、図面は見ているだけで結構楽しいのです。

 

書庫を建てる: 1万冊の本を収める狭小住宅プロジェクト
松原 隆一郎 堀部 安嗣
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[share] ポケットに物語を入れて

角田光代さんの文章で一番よく読んでいるのが、オレンジページの連載「月夜の散歩」じゃないかと思います。角田さんが生活を楽しんでいる様子がしっかり伝わってくるエッセイです。
こんな風に楽しそうに、読書について書かれた文章を読んだら、どれだけ幸せなことか。
作家はプロの読み手でもあります。プロが楽しんで読む本には、一体どんな物語が詰まっているのか。本を読む楽しみ、物語に浸る楽しみを、角田さんとちょっとだけ分かち合ってみたい。

 

ポケットに物語を入れて
角田 光代
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[share] 今こそ読みたい児童文学100

児童文学は小学生までが対象のもの、という印象があります。
わたしは中学生になってから本を読み出したせいもあって、児童文学をほとんど読んでいません。なので「定番のお話」でも知らないものが多くあります。

以前「児童文学者は大変だ。哲学や社会などについて、すべてを児童文学一つで子供に分からせなくてはならないから」といった趣旨の記事をどこかで読みました。
確かに哲学だの社会学だの法学だの、と子供にいっても通じない。でも世の中にある様々なことを伝え分からせる必要はある。そのために児童文学が存在する面はあるのかもしれません。

子供のための本を大人の目で読むと、思わぬ発見があるかもしれません。
この本は、自分が読んでこなかった児童文学と出会うガイドブックとしてよさそうです。

 

今こそ読みたい児童文学100 (ちくまプリマー新書)
赤木 かん子
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[share]定年が見えてきた女性たちへ~自由に生きる「リ・スタート」のヒント~

この本の想定読者は、わたしより少し上の世代なんだと思います。定年といっても、まだ正直ピンと来ません。
わたしの実家は自営業で、両親が今でも現役で働いているせいもあるかもしれません。

そうはいっても、いずれ自分にも「その時」はやってきます。あと5年経てば、定年に対する考え方はかなり変わってくるでしょう。
この先自分がどう働き、生きていくか。今から意識しても、早すぎることはないのかも。
職場には、すでに定年退職したり、もうすぐ定年の先輩女性社員がいますが、「リ・スタート」に関する話を直接聞くことはできません。この本は自分のこれからを考えるきっかけになりそうです。

 

定年が見えてきた女性たちへ~自由に生きる「リ・スタート」のヒント~
野村 浩子
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[share] ペンギンが教えてくれた 物理のはなし

物理をペンギンに教えてもらえるとは、なんだか楽しそうです。
高校時代、自分にとって物理は「面白いんだけどよく分からない、興味はあるけど点数が低い科目」でした。物理を学ぶために適した思考になっていなかったのでしょう。

バイオロギングという研究手法があります。動物の身体に記録機器を取り付け、その生態を探るものです。それで分かった動物の生態にひそむ物理メカニズムを説き明かすこの本、物理再入門によさそうです。

 

ペンギンが教えてくれた 物理のはなし (河出ブックス)
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[share] これだけは見ておきたい 日本の産業遺産図鑑

中部地方には、「産業遺産」と呼べるものが結構あるようです。ローカル番組の特集か何かで見たことがあります。
日本全体で見れば、先日世界遺産に登録された富岡製糸場を始め、さらに多様な産業遺産があります。

最近「ものづくり」という言葉が盛んに言われます。もちろん重要性は理解できますが、その言葉に単純にはまれなかったりします。それでも、ものをつくることがこれまでの歴史で大きな役割を果たしたのは事実だし、産業遺産は見ているだけで、なんだかワクワクします。
この本で、未知の歴史に出会ってみたいです。

 

これだけは見ておきたい 日本の産業遺産図鑑
二村 悟 小野 吉彦
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[share] 自分の考えを「伝える力」の授業

わたしの頭の中は、いつもモヤモヤしています。形にならない考えが多く、それらを言語化するのが苦手なのです。時々「このモヤモヤを全部映像化できたらいいのに」と思ってしまうことがあります。実際には映像化できたところで、その映像の説明で四苦八苦しそうですが。

自分の考えをきちんと相手に伝えられず、損してしまったことはたくさんあります。そしてまた「どうしたらいいのだろう」と悩んでいても、伝えられるようにはなりません。
ちゃんと技術を身につけて、損をすることを減らしたいものです。

 

自分の考えを「伝える力」の授業
狩野 みき
日本実業出版社
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[share] お菓子の髑髏: ブラッドベリ初期ミステリ短篇集

ブラッドベリがミステリを書いていたとは知りませんでした。タイトルの「お菓子の髑髏」ですが、実際に死者の日に祭壇に飾られるもののようですね。
SF作家として名を成した彼が、何故若い頃にミステリを書いていたのか。個人的には、ミステリとSFって、結構違うもののように感じます。でもだからこそ、どういう作品を書いていたのか気になります。

 

お菓子の髑髏: ブラッドベリ初期ミステリ短篇集 (ちくま文庫)
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[share] 江戸学入門 江戸の理系力

「理系力」ってどんなんだろ? と思ってしまいましたが、科学技術全般の発達に関する力のことなんでしょうね。
江戸時代、庶民の間でも数学が盛んに行われていたと言います。庶民が大きな発見・発明をすることはなかったかもしれませんが、科学的素養がある人が多かったことは、社会全体の科学技術発達にも貢献したでしょう。

よく知られているものだと全身麻酔や精巧な地図がありますが、他にどんな驚くべき技術があるのか、気になります。

 

江戸学入門 江戸の理系力
洋泉社編集部編
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