月: 2013年8月

《気になる》ロシアのマトリョーシカ

マトリョーシカって、実物を見たことがありません。それだけでなくどうやって作るのか、どんな形の物があるのかなど、知っていることはほとんどありません。写真では結構見るのですが。
マトリョーシカはこけしに似ている気がします。形が似ている気がするからですが、実際は伝統的民芸品であるくらいしか共通点がありませんね。
伝統的な衣装の少女だけじゃなくて、ロシア大統領マトリョーシカなんてものまであるようですね。

この本は、そのマトリョーシカのことが丸ごとわかります。歴史だけでなく現代作家の作品や、なんと作り方まで出ている模様。
写真集として、図鑑として楽しめそうです。

 

ロシアのマトリョーシカ (SPACE SHOWER BOOks)
スヴェトラーナ・ゴロジャーニナ
スペースシャワーネットワーク
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今すぐ役立つヒントがいっぱい〜日本人が「世界で戦う」ために必要な話し方

日本の金融機関に新卒で入社し、その後ヨーロッパの投資銀行に転職した著者が、転職後に「できる外国人マネジャー」のコミュニケーション手法をまねることから始めて身につけた、「世界標準のコミュニケーション・ルール」を解説した本です。
わたしは典型的ドメスティック企業で働いていて、グローバル企業で働いた経験はありませんが、普段のコミュニケーションに生かせるヒントが多いと感じました。

 

日本人が「世界で戦う」ために必要な話し方
北山 公一
日本実業出版社
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※レビュープラスさんから献本いただきました。ありがとうございます。

 

内容は以下の通り

第1章 世界標準のコミュニケーション7つの「基本ルール」
第2章 グローバル企業の「組織と人間関係」を知ろう
第3章 世界で勝ち抜くコミュニケーション「実践テクニック」
第4章 必ず結論を出すグローバル企業の「会議」術
第5章 グローバル企業流「メールと電話」の使い方

グローバル企業で働くために必要な話し方について書かれていますが、第1章と第3章はどこで働いている人にも有用な内容だと思います。
特に第1章。どんな企業でどんな仕事をしていても、コミュニケーションを取ろうとしている相手が自分と同じ価値観を持っているとは限りません。「わかってもらえるかも」と思っていたのにうまくいかなかった、ということは誰にでもあるでしょう。
期待はずれを減らし、相手を尊重しつつ自分もうまく主張するために必要な心構えだといえます。

そして3章。わたしの周囲でもコミュニケーション不全が起きている場面に時々出会います。「上司が何を言いたいのかわからない」とか「結局何をしろと言っているのかわかりにくい」とか。
結果上司は部下が指示通りに動かないとイライラし、部下は上司が余計なことを言うとイライラする、なんてことも。
この章に書かれたテクニックをそのまま使うことはできなくても、ちょっと意識するだけでもこういったイライラはかなり減ると思います。

ちょっと残念だなと思った点について。
この本は非常に有用なことが書かれているのですが、全体的に「ではのかみ」臭を感じてしまいました。文中に「グローバル企業では」という言葉がくり返しくり返し出てきたせいだと思います。
著者がグローバル企業で身につけた話し方について書かれていることは最初から分かっているのだから、「グローバル企業では」という言葉を減らした方がもっとわかりやすくなったかもしれません。

この本に書かれた話し方は「テクニック」というよりむしろ「ビジネスマナー」に近いと思います。例えグローバル企業で働いていなくても、同僚とうまくコミュニケーションを取るために十分使えると思います。
日本企業であっても、多様なバックグラウンドを持つ人が同じ場所で働くのは、もはや当たり前です。「相手が自分の言うことを分かってくれない」と嘆くより、伝わるコミュニケーション術を利用した方が、結局はストレスが減ると思います。

レビュープラスさん、ありがとうございました。

「貴婦人と一角獣展」を見てきました

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大阪で「貴婦人と一角獣展」を見てきました。国立国際美術館に行ったのは初めてです。

貴婦人と一角獣展 | 国立新美術館(東京・六本木):2013年4月24日(水)〜7月15日(月・祝) | 国立国際美術館(大阪・中之島):2013年7月27日(土)〜10月20日(日)

会場に入ると、最初の展示室に6枚のタピスリーが掛けられています。まずその大きさに圧倒されました。
これらより大きな絵を見たことは何度もありますが、それでも「こんなに大きなものだったのか」と絵とはまた違うインパクトを受けました。描かれたのではなく、織られたものだからこそかもしれません。発せられるものが絵とは違う感じ。質感も全然違いますしね。
赤と青の深さに圧倒されます。タピスリーごとの貴婦人と一角獣、獅子の表情を見比べるのも楽しい。
そして周囲に描かれた花々の美しいこと、動物たちの愛らしいこと。花は種類がわかるくらい正確に織られています。
タピスリーの次の展示室で、描かれた植物や動物の拡大写真と解説を見ることができます。デジタルシアターでは貴婦人の顔だけ、獅子だけ、といった風に6枚それぞれの細部を比較した映像も見られました。

触覚」を見ているとき隣に60代と思しき男女がいたのですが、男性が

百獣の王たる獅子と想像上の動物の一角獣を従える。自分たちにはそれだけの権力があると示すために作ったのかも

などと話していました。1つの解釈としてそういうのもありかもしれませんね。

タピスリーは最初の展示室にあり、まずここをじっくり見たあとに順路通りに鑑賞し、最後にまた最初に戻ってじっくり見る。そんな感じで鑑賞してきました。

国立国際美術館は地下1階に受付、地下2階が常設展示、地下3階で「貴婦人と一角獣展」をやっています。
地下1階には記念撮影スペースがありました。一角獣になりきれますw

2013-08-21 12.54.25

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美術館を出たあとは、北浜の「五感」に行ってきました。

GOKAN -大阪北浜五感- お米のお菓子 大阪のお土産

ケーキと紅茶をいただいたのですが、ケーキの見本は15種類くらい、大きなトレイにのせて席まで持ってきてくれました。目の保養になる、見ているだけで楽しくなるようなケーキたち。一番オーソドックスないちごのショートケーキをいただきました (写真なし)。
古い建物をそのまま使った、いい店でした。

 

そして適塾に寄り道。

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適塾のことはまったく知らなかったのですが、五感から淀屋橋駅に歩いて行く途中で前を通り、中を見学できるので入ってみたのです。
福澤諭吉が学び、大阪大学医学部の前身になった塾なのですね。

さらに大阪府立中之島図書館などを外から見て、淀屋橋から新大阪へ。

中之島図書館は外から眺めただけです
中之島図書館は外から眺めただけです

淀屋橋近辺は初めて行きましたが、ビジネス街に古い建物が残り、意外といいところだなと思いました

当日大阪の最高気温は38℃あったらしく、移動だけで汗だくになってしまいましたが、出かけた甲斐がありました。

《気になる》言語学の教室 哲学者と学ぶ認知言語学

言語学は、大辞林第三版によると

 

言語を対象とする経験科学。言語の本質・構造・歴史的変化などを,音声・文法・意味その他各種の分野にわたって明らかにしようとする学問。明治時代には博言学といった。

 

だそうです。そういう学問が存在することはもちろん知っていますが、詳細についてはほとんど知りません。
しかも認知言語学となると、見当がつきません。
そんな未知のものをのぞきたい好奇心と、哲学者と学ぶという、どう考えても一筋縄ではいかなそうな内容に興味を持ちました。
毎日何気なく使っている「ことば」を揺さぶる経験ができそうです。

 

言語学の教室 哲学者と学ぶ認知言語学 (中公新書)
野矢 茂樹 西村 義樹
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《気になる》みんなの死にかた

人は必ず死にます。
小学生の時、突然「人は死ぬんだ、自分も死ぬんだ」と思って怖くなったことがあります。それから約30年経った今、死はより身近に、現実的なものになっています。でもやっぱり怖いと思いますが。
この本は、著名人の死に方を集めた本です。死の迎え方は、人によりそれぞれでしょう。「予行演習」ができないことだから、どういうものか知りたければ、人がどうだったかを追跡するしかありません。

葬式に出席することが多くなり、自分自身だんだん死に近づいてきていると思う今、死を通して自分のあり方を考えてみることも必要だなと思い、興味を持ちました。

 

みんなの死にかた
みんなの死にかた

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青木 由美子
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《気になる》世界で一番おもしろい!「単位」の早わかり便利帳

日常生活では、せいぜい長さや重さに関するものを中心にした単位くらいしか使わないでしょう。しかし自分が知らない単位、一生使うことのない単位もたくさんあるかもしれません。
ペットボトルのふたの容量とか、自分の手の親指と人差し指を広げるとどれくらいあるかなど、知っていると便利な単位になるものもありますしね。
何かの基準である単位。それを眺めているだけで今まで知らなかったものの姿が見えてくるかもしれません。
役に立てるより、純粋な読み物として面白そうです。

 

 

《気になる》天気と気象についてわかっていることいないこと

わたしは台風がくると体調が崩れます。数年前に超大型台風がきたときはかなりこたえました。
天気は体調だけでなく、その日の行動にも影響します。毎日の天気が仕事の成績に直結する人もいるでしょう。
そこで役立つのが天気予報ですが、当たるときもあれば外れるときもある。自然を相手にしているから百発百中は難しいと思いますが、それでも当たってほしいものです。

日々の天気予報も、気象学のバックボーンがあって成り立っているものですが、気象学そのものについてはほとんど知りません。
この本は「気象学の今」を知るために役立ちそうです。

 

天気と気象についてわかっていることいないこと (BERET SCIENCE)
筆保 弘徳 稲津 將 吉野 純 茂木 耕作 加藤 輝之 芳村 圭 三好 建正
ベレ出版
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《気になる》美婆伝–90歳を超えても美しく働き続ける11人の物語

「美婆」は「びば」と読むらしいです。文字通り、美しいおばあさん。ポーラレディには90歳を超える方がかなりいるとのこと。
わたしの祖母は今年98歳ですが、周囲には他に90歳以上の人や、まして現役で働いている人は皆無です。祖母もだいぶ前から介護が必要になっています。
90歳を超えてなお現役、しかも化粧品販売の仕事。一体どんな人たちなのでしょう。

余談
高齢者で美しく働いている人で思い出すのが、新宿にあったバーのマダムです。
20年ほど前、新宿の書店でアルバイトをしていたのですが、そこの店長に連れていってもらいました。
重厚なインテリアにジャズやシャンソンのレコードが流れ、本当なら小娘が足を踏み入れていい場所ではなかったと思います。
カウンターの向こうにいたのは、おじいさんのバーテンダーと着物にたすき姿のおばあさん。非常にきりっとした方でした。

 

美婆伝--90歳を超えても美しく働き続ける11人の物語
土本 真紀
講談社
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《気になる》40代選択の知恵: これからがうまくいく!

人生は「日々是選択」であります。積み重なった選択の結果が、今ここにある自分です。そしてこれからも、大小様々な岐路が山のように自分に向かってくるでしょう。
40歳になったら選択の内容が39歳までとまるで違っていた、ということはありませんが、それでもこれまでになかったような決断を迫られる場面も出てくるかもしれません。
「100%正しい選択」なんてできるわけありませんが、それでも「よりよい選択」はできるようになっておきたいものです。難問が降りかかってきても、かわしながら前に進んでいけるように。
この本は、知恵を持って人生を歩んでいくためのテキストとして役立ちそうです。

 

40代選択の知恵: これからがうまくいく!
佐藤 綾子
学研教育出版
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《気になる》ベストセラーの世界史

40代だと最初に出会ったベストセラーが「窓ぎわのトットちゃん」という人が多い気がします。理由は自分がそうだったからというだけですが。これは戦後最大と言っていいほど売れたようですね。
あと古めのものでぱっと思い浮かぶのは「サラダ記念日」とか「ノルウェイの森」など。「サラダ記念日」は母が買ったのを読みました。
海外だと「風と共に去りぬ」くらいしか知りません。古すぎますね。これも当時としては驚異的な売上げだったとか。

自分の知らないところで世界的ベストセラーはいくつも生まれてきたし、これからも生まれるはずです。その本はなぜベストセラーになったのか。作品そのものの力だけでなく、多くの要素が味方してこそ生まれるものだと思います。
幸運な本と不運な本の間には何があるのか。気になります。この本でそれを追いかけることができそうです。

 

ベストセラーの世界史 (ヒストリカル・スタディーズ)
フレデリック・ルヴィロワ
太田出版
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窓ぎわのトットちゃん (講談社文庫)
黒柳 徹子
講談社
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風と共に去りぬ (1) (新潮文庫)
マーガレット・ミッチェル
新潮社
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