《気になる》赤と白
櫛木理宇さんのことは全く知りませんでしたが、偶然読んだこの対談に出てきた「雪が嫌になるくらい降ってくる」という始まりに強く惹かれました。
わたしは東北の、それほど雪は降らない場所の出身ですが、雪がもたらす息苦しさやうっとうしさはよくわかる。あの感じをどう物語に活かしているのか、とても気になります。
先日北陸出身の知人と話していて
「雪は絶対きれいじゃない、雪はうっとうしいものでしかない」
という点で意見の一致を見ました。
雪はすべてを覆って白くしてしまいますが、それが溶けたときに現れるのは一冬分のゴミです。雪解けの時期は確かに解放されたような気分にはなるけど、同時にゴミと泥で別のうっとうしさが襲ってくる。
実家を出て上京した後、わたしは以前ほど冬が嫌いでなくなりました。太平洋側の冬は乾燥して風が強いのが難点ですが、青空の日が多いというのは何物にも代え難い。
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