タグ: 哲学
《気になる》13歳からの論理ノート
13歳当時、自分が何を考えていたかはもう思い出せませんが、今振り返ってみて、もっといろんな本を読んでおけばよかったと思います。当時読んでいたのは主にまんがとコバルト文庫でしたが、例え理解できなかったにしても、難しい本にも挑戦すべきだったと思います。「背伸びした読書」をすればよかったな、と。
まんがやコバルト文庫にしても、もっと気合い入れて読んでおけばよかった、とは思いますが。
この本は「論理的」の意味を完全に理解することを目的に書かれています。論理的という言葉は日常的に使われますが、それがどういうことか、を説明するのは意外に難しく感じます。
論理的であることの意味を理解すること、論理的であることは、年齢を問わず大切なことだと思います。論理的になるための第一歩として、この本は役立ちそうです。
《気になる》村上龍と坂本龍一 21世紀のEV.Cafe
EV.Cafeという鼎談集があります。高校生の時に講談社文庫で読みました。坂本龍一と村上龍が吉本隆明、河合雅雄、浅田彰、柄谷行人、蓮實重彦、山口昌男の6人と語りあっています。当時の自分には結構難しい内容でしたが、何度も読み返しました。
そして今、21世紀版EV.Cafeが発刊されることを知って驚きました。
両方のEV.Cafeに登場しているのは浅田彰だけですが、今回もかなり面白そうです。塩崎恭久が登場しているのは、坂本龍一の同級だからですかね。
余談ですが最初のEV.Cafeで一番印象に残っているのは、確か浅田彰の回で河合雅雄について
「『猿しかかからない病原体にかかった』という圧倒的な誇りを持っている」
「病原体が身体のどこを動いているかわかる」
という趣旨のエピソードが語られていたことです。
残念ながら本が既に手元にないので、誰の発言だったかは未確認です。
河合雅雄との鼎談は第2回、浅田彰は第3回だった
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《気になる》吉本隆明
吉本隆明の写真集です。存在を知ったときの素直な感想は「吉本隆明の写真集が出るのかぁ」でした。
確かに彼ならば、写真集が作れるくらい撮られているでしょう。買うのはやはり彼の熟読者の皆さんでしょうか。
吉本隆明の写真と言えば、雑誌ananに掲載されたコム・デ・ギャルソンを着た写真は掲載されているのでしょうか。
わたしはこの写真に端を発した「吉本隆明と埴谷雄高の論争」を読んだ人の感想について書かれたコラムは読んだことがありますが、その写真も論争も直には見ていません。
件の写真が掲載されているならぜひみてみたい。本当に単純にどんな写真なのか、どんな服を着ていたのか見たい、というだけなんですが。
《気になる》入社1年目に出逢いたい哲学者の言葉
今日はいかにも新人という社会人を何人も見かけました。
学生から社会人になることで、自分を取り巻く世界は大きく変わります。かつて自分も変化について行くのに精一杯だったことを思い出しました。
哲学の解説本や「超訳」とでもいう本がたくさん出ています。わたし自身は超訳本を読むより原典に当たって悩んだ方が、その場ではわからなくても残るものが多いのでは、と思うのですが、気負わずにその世界に触れられるのは利点ですね。
「役に立つ」ものだけを追いかけない、自分の外にある世界の広さを意識できるようになるために、ちょっとしたときに開いて読むのによさそうな本ですね。
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《気になる》なぜねこは幸せに見えるの?─子どものための哲学のおはなし
猫は確かに幸せそうです。実家にいた猫を思い出してもそう思うし、友人が飼っている猫でもそう。
「猫みたいに生きられたら」なんて思ったこともあります。
わたしは猫派ですが、こちらのことを気にしつつ、でも「あんたはあんた、自分は自分」という姿勢を取るところが好きなのかもしれません。
本当に猫のように生きるのは難しいと思うけど、猫の処世術を身につけられたら色々なことが少し楽になるかもしれません。
この本は子供向けの哲学の本ですが、猫と一緒に哲学を考えられるのが楽しそうです。
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余談
わたしが知っている、猫に関する言葉です。どちらもかなり昔に本で読んだものなので、出典は失念しました
- 猫はブスほどかわいい
- 「犬は人につき猫は家につく」と言うけれど、実際には猫は待遇につくんだ
《気になる》「死ぬのが怖い」とはどういうことか
家族を看取り、前日まで元気に働いていた同僚が翌朝突然亡くなったり、同級生の訃報も何度か届いたり、だんだんと死が身近になってきたと感じます。
小学生の頃に、突然「人は死ぬんだ」「死ぬのは怖い」と頭に浮かび、泣きそうになった記憶があります。今でも死は怖いと思います。しかし、小学生の自分が感じた怖さと、現在の自分が感じる怖さが同じものなのかはわかりません。そして確かに死は怖いけど、具体的に死の何かどう怖いのか、これもわからない。
「死」は哲学において非常に大きなテーマであると思います。「死とは何か」も興味深いけど、わたしはむしろ「なぜ死を怖いと思うのか」を知りたいと思います。
この本は自分の興味にぴったりだと思います。死に対する怖さは生きている限りなくならないだろうけど、なぜそう思ってしまうのかを知るきっかけにできればいいなと思います。
《気になる》今を生きるための「哲学的思考」
「ものを考えるための基礎」は本当に大切だ、と思います。しかし「ものを考えるための基礎」はそうそう身につくものでもなく、「今目の前に起きていることを、自分はどうとらえてどう考えればいいのか」と戸惑うことも少なくありません。
これは別に世界を揺るがすような事件事象に限ったことではなく、日々の生活で出会う物事に対してもそう感じます。
色々考えている気にはなっているけど、実際には「下手の考え休むに似たり」だったりしますしね。
「哲学的思考」と書くと難しそうだけど、物事の本質をつかみ、そこで自分がどうするべきかを見出すためには絶対必要なことですよね。この本はその「哲学的思考」を身近な例からたどって、今をつかむ方法を身につけられそうです。
余談ですが哲学って、定期的に流行していませんか。わたしの印象ではおよそ十年に一度の割合でブームが起きている感じがします。
《気になる》今こそアーレントを読み直す
ハンナ=アーレントは読んでみたいと思いつつ、未読のままです。同様の状態にあるのがシモーヌ=ヴェイユ。
どちらも女性である、というのが一番気になるところです。女性哲学者はそれだけで目立ちます。そしてただ目立つだけでなく、2人とも後世に残る仕事をしている。
読んでみたいと思いながら手を出していない理由は、何から読んだらいいかわからない、というのが一番大きい。あまり難しくなくて、著者の考えがよく見通せる本はどれか、というのはなかなかわかりません。
この本はアーレントの思想のガイドブックといえるでしょうが、思想を俯瞰して、そこから自分の興味が向いた本を読んでみる、というのもいいかもしれません。
文学でも哲学でもなんでも、「読みたいとは思ってるけど、未だに手を出していない」というものは、できるだけ減らしていきたいです。
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魅惑の言葉に出会う〜野生の思考
古典へのチャレンジで読み始めた野生の思考。
タイトルだけは昔から知っていましたが、これも実際に手に取ったのは「生きるための古典 〜No classics, No life!」がきっかけです。