魅惑の言葉に出会う〜野生の思考

古典へのチャレンジで読み始めた野生の思考。
タイトルだけは昔から知っていましたが、これも実際に手に取ったのは「生きるための古典 〜No classics, No life!」がきっかけです。

告白します。見るからに時間がかかりそうな本なので購入しようと思ったのですが、値段で躊躇して借りてきてしまいました。
結局貸出期間の2週間では読み切れず、延長の末3週間ちょっとで読了しました。それでもかなり駆け足に流した読み方になってしまって、内容を踏み込んで考えながら読むことができませんでした。ただでさえ未知の分野なのにorz
でもこれが自分の限界だからしようがない。

そんな状態で読んだと言えるのか、とも思いますが、読んで感じたことを書きます。
人類学は全く不案内で、正直意味不明な単語は相当ありました。しかし意味不明ながら、そこにいわば総天然色の世界 (「カラーの世界 = 一般的な世界」とはちょっと違う、非常に感覚的なのですがそう思った) が展開されているように感じました。

そしてこの本で出会った「ブリコラージュ」。タイトルの「野生の思考」自体も魅惑的な言葉だと思います。
ブリコルール = ブリコラージュする人は特別な人ではなく、自分自身を含めたみんながそうなのでしょう。人は皆、大なり小なりブリコラージュしながら生きている。

「野生の思考」とは、

効率を昂めるために栽培種化されたり家畜化された思考とは異なる、野生状態の思考

とされます。これもまた、自分たちの中にもある思考なんですね。

自分に人類学の知識があればもっと深く楽しく読めたかもしれませんが、今はこれらの言葉に出会えただけでもよかったと思っています。

 

野生の思考
野生の思考

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クロード・レヴィ・ストロース
みすず書房
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あとがき
この本は市立図書館の閉架から出してもらったのですが、かなりぼろぼろで表紙が取れかかっていましたw
紙が完全にちぎれて、紙の下にある布というか糸だけでつながっている状態。最初マスキングテープで補強しようかと思いましたがやめました。糸を下手に引っ張ってしまいそうで怖かった。
読みながら壊すのではないかと気が気ではありませんでした。でも損傷をひどくすることなく、無事返却できましたよ。

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