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《気になる》図書館に通う—— 当世「公立無料貸本屋」事情

今年前半に読んだ本の大部分は図書館で借りたものです。今読んでいる本もそう。結構な冊数のリクエストを出し、幸い大部分を入れてもらうことができました。
受験生の頃はエアコンのない実家を出て、図書館で勉強していました。特に夏休みは大盛況で、開館前に数十人が行列を作り、開館時はまず本の貸出・返却の人を中に入れ、それから勉強の人が入場。机の場所取りがすごかったものです。

図書館は確かに「公立無料貸本屋」かもしれません。よく行く図書館のカウンターに予約待ちの多い本の一覧が出ていて、かつて村上春樹「1Q84」に300件を超える予約が入っているのを見たとき複雑な気持ちになったことを思い出しました。300番目の人が「1Q84」を手にできるのは一体いつのことでしょう。その人は順番が回ってくるまで予約してことを覚えているんでしょうか。

いつもお世話になっている図書館ですが、内情はなかなか見えてきません。
この本の著者はかつて編集者・翻訳権エージェントとして活躍した人です。
彼の目には図書館がどう見えるのか、気になります。

 

図書館に通う—— 当世「公立無料貸本屋」事情
宮田 昇
みすず書房
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こういう書店員が近くにいれば〜盛岡さわや書店奮戦記

カリスマ書店員も最近だいぶ多くなりましたが、この方こそ「真のカリスマ書店員」でしょう。盛岡のさわや書店店長だった伊藤清彦さん。
今でこそ当たり前になった書店員自身によるPOPや本の帯を始めた人です。

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めざせ!会社の星「ワンランクアップの読書術」を見た

周回遅れですが、NHKめざせ!会社の星の「ワンランクアップの読書術」を見ました。

正直に書きます。見て「うーーーん」という言葉しか出てきませんでした。
内容がつまらないというのではなく、取り上げられている読書と自分がしている読書がかけ離れていたからです。

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読書マラソン「東海道八十次」

先日岡崎市立中央図書館 (注: 音が出ます) に行ったら、こんな紙が置いてありました。
国際読書年にちなむ読書推進企画のようです。

80冊になった根拠はなんだろうと思ったけど、ここに書いてあるように五十三次と二十七曲の数字がすべてなんでしょうな。
80冊という分量は週に1.5冊で約1年間かかりますが、普段本をあまり読まない人にとっては結構なボリュームですね。自分は読むのが早くないので、週に1.5冊だとややハイペースに感じる。特に期間は決められていないようなので、自分のペースで読めばいいようです。夏休みのラジオ体操のカード (って今でもあるのか?) と同じで、埋めていく楽しみがあるし。
自分はこれではなくてメディアマーカーで記録取ってますが。

表の下に

ゴールのころには、本の中にある世界の半分を手に入れられるかも。

と書いてありました。いろんな解釈が可能な言葉ですが、自分がこれで連想したのが齋藤孝「読書力」のこと。齋藤氏は「思考活動における素地を作るための読書」について言及していましたが、この「志向の素地」と「本の中にある世界の半分を手に入れ」ることが、どこかでつながっているような気がしたのです。
もちろん本の内容によりますが、その本に書かれた内容すべてをわかるというのは、なかなかできることではありませんからね。
ちなみに自分の今年の目標冊数が80冊です。なかなか難しそうではあるけど、気にしつつもとらわれずに読書を続けていきます。

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今さら「爆笑問題の日本の教養『No Books, No Life』」

爆笑問題の日本の教養「No Books, No Life」(音が出ます)
年末に再放送されたものを録画して鑑賞

実はこの番組、初めて見ました。いつもこんな感じなのかはわかりませんが、まじめ一辺倒でもなくおちゃらけすぎるでもなく、いい感じでゆるさとまじめさが同居してるなと思った。今回の放送は自分にとって新しい話題があったわけではなかったけど、面白かったです。また今度、興味を引くテーマが取り上げられていたら見てみたい。

現在の国会図書館長は蔵書のデジタルデータ化に尽力されている方のようですね。
「電子図書館」の利点は非常によくわかるのだけど、自分はおそらく「調査」に利用することはあっても、そこで「読書」をすることはないと思う。
というのは、わたしはデジタルでの読書がほとんどできないからです。青空文庫にしても、テキストファイルをある程度整形・印刷してでないと読めません。
でも「デジタル読書」が問題なくできたとしても、やはり紙の本の読書を選択するでしょう。自分はやはりブツとしての本が大好きであり、そういう意味で「No Books, No Life」という言葉は非常によくわかる

わたし自身は国会図書館に行ったことはありませんが、行ったらすごく楽しいだろうなぁ、もし可能なら1ヶ月くらい毎日通って、ひたすら本にまみれていたい
そして館長の言葉「人生は自分なりの “本棚” を作ってゆくプロセスだ」、本当にそうですね。自分も自分の “本棚作り” に精進したい。

しかし、太田光は不思議な人だ。向田邦子の恋文の解説を読んだときも「こんな文章書く人なんだ、意外だ」と思ったけど。まじめなのかおちゃらけてるのか、素であんな感じなのか仕事用の「顔 (これもいくつもあるだろうけど)」をしてるのか。

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