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《気になる》ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた
子供の頃ウルトラマンをテレビで見た記憶がかすかにあります。でもそれがどのシリーズだったのかはまったく覚えていません。おそらく弟が見ていた夕方の再放送を一緒に見ていたのだと思います。
ウルトラマン=特撮というイメージしかなかったので、この本のタイトルはかなり意外です。ウルトラセブンの音楽についてはまったく記憶がないし、クラシック音楽が使われていたなんて想像もつきませんでした。
でもこんな意外なタイトルがつくくらいだから、音楽の使われ方が画期的だったのでしょう。ウルトラセブン全編を今から見返すのはかなり大変ですが、この本で音楽のエッセンスに触れてみるのもよさそうです。
アルテスパブリッシング
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2012年に出会ったちょっといいもの5点
今年もいい本に出会えた〜2012年の5冊に続き、本以外で今年「いいな」と思ったもの5点を紹介します。
ScanSnap S1300
買うまでさんざん迷いましたが、結局「もっと早く買えばよかった」と思いました。
クレジットカードの請求書・健康診断の結果などなど「データは必要だけど紙のままだと邪魔なもの」が一掃できました。そして新聞雑誌の切り抜きが、より気軽になりました。
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映画「アイアン・スカイ」
バカ映画です。笑って楽しめました。DVDが出たらもう一度見たい。
映画を見た感想はこちら。
スペインアニメ「皺」
救いがあるとは言い難いし、泣けてきてしまったのですが、見てよかったと思います。原作DBも読んでみたい。
アニメを見た感想はこちら。
小学館集英社プロダクション
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紙用マッキー
職場で使ってます。宛名書き、Fax用の文書、ちょっと目立たせたいメモなどボールペンと同頻度で使っています。
裏移りしないし意外と書きやすくて気に入っています。
スチームクリーム
冬になると皮膚が乾燥してかゆくなってしまいます。保湿用クリームなどを何種類か試しましたが、自分にはこれが一番合っていました。
伸びやすいし香りもいいし全身に使える。今は顔も身体もこれひとつです。
全身用保湿クリーム|スチームクリーム – STEAMCREAM
日常生活で使うちょっとしたものばかりですが、いいものを見つけるとやはり嬉しい。来年も、いいものに出会えるといいな。
NHK Eテレ「グレーテルのかまど 内田百閒のシュークリーム」を見た
NHK Eテレ「グレーテルのかまど 内田百閒のシュークリーム」を見ました。たまにしか見ない番組ですが、今回は録画して見ました。
グレーテル (番組には登場しない) が台所の黒板に書いた「内田百閒おもろい! シュークリームも出てきた。 食べたい! グレ」という言葉から、シュークリーム作りが始まります。
その間に百閒とシュークリームにまつわる逸話、「ティーブレイク」の小話などを挟んで、百閒が愛したシュークリームを再現していきます。
その中で面白いなと思ったエピソードを紹介します。
シュー皮を作りながら「百閒が食べたシュークリームはどんなものだったのか」という話題になり、随筆の一節
「…シユークリームを貰つて、そつと中の汁を啜つた…」
中公文庫「御馳走帖」p106「シユークリーム」
から、柔らかいカスタードクリームを作ることになりました。
世田谷にある洋菓子屋さんには、職人さん (87歳) のお父様が明治時代に書いたレシピが残っていました。防空壕の中から見つかったそうです。
そのレシピによるシュークリームの再現があったのですが、明治の「外はさくっ、中はふわっ、中身はカスタードクリーム」のシュークリーム、食べてみたいです。
途中で「どんなシュークリームが好きか、銀座の女性100人に聞いてみました」という街頭インタビューがありました。
「柔らかい皮にカスタードクリーム」「柔らかい皮にカスタードクリーム+生クリーム」「硬い皮にカスタードクリーム」「硬い皮にカスタードクリーム+生クリーム」の4種の人気投票です。
結果は
- 柔らかい皮+カスタードクリーム→12票
- 柔らかい皮+カスタードクリーム+生クリーム→21票
- 硬い皮+カスタードクリーム→32票
- 硬い皮+カスタードクリーム+生クリーム→35票
ちなみにわたしは「硬い皮+カスタードクリーム+生クリーム」が好きです。一番よく食べるのは、サークルKサンクスで売っているパイ皮のシュークリームです。
昔何度かシュークリーム作りに挑戦したことがありますが、皮を焼くのが難しい。失敗した記憶しかありません(^^;
番組を見終わってから、改めて随筆「シユークリーム」を読んでみました。文庫本で2ページにも満たないのですが、読めばシュークリームが食べたくなります。「御馳走帖」はそんな話が多く、危ない本ですw
この番組は過去にも文豪が何人も紹介されていますが、今回は百閒先生で特に楽しかったです。
番組冒頭で「百閒っていったい何者?」ってナレーションがあったように、確かに一般に広く知られている人ではないかもしれないけど、怖い句手不思議な小説、楽しい随筆、どちらも読んでいてとても楽しい。
ところで「グレーテルのかまど」のレシピが本になったんですね。
BSジャパン「NIKKEI×BS LIVE 7PM 『SF小説の新潮流』」を見た
2012年8月16日放送のBSジャパン「NIKKEI×BS LIVE 7PM 『SF小説の新潮流』」を録画して見ました。
BSジャパン : NIKKEI×BS LIVE 7PM 「SF小説の新潮流」
テーマは「読んだ気になる! 新世紀SF小説」。
大森望さんをゲストに迎え、現在の日本のSF事情が紹介されました。
小松左京・星新一・筒井康隆以降SF自体が下火になっているという話から、
- 実はSFが色々なところに浸透しSFをSFと言わなくなった
- 色々な人がSFを書くようになった
- 「SF=映画」というイメージが強くなり、小説は映画に比べるとどうしても地味なので目立たなくなる
などSFの状況の解説があり、「今SFを読むならこの作家」として、伊藤計劃と円城塔が紹介されました。
小松左京・星新一・筒井康隆から伊藤計劃・円城塔へ、というのは飛びすぎじゃないかと思いましたが、「屍者の帝国」の発売直前でかなり注目が集まっているだろうし (もう発売されていますが、このエントリを書いている時点でAmazonのベストセラーランキングで42位でした)、やはりそういう形になるのでしょう。番組内でも「屍者の帝国」の紹介に結構時間を割いていました。
あとは第146回芥川賞は田中慎也の「もらっといてやる」発言と石原慎太郎とのバトル?が注目されたけれど、実際に芥川賞銓衡委員としての石原慎太郎に引導を渡したのは円城塔である、という話など。
「屍者の帝国」について、山田五郎が「確実に映画化」と言っていました。これは本当にそういう話が進んでいるのか、彼の願望あるいは予測に過ぎないのか。わたしはまだ読んでいませんが、本当に映画化されたら見に行くかもしれない。
その他、番組を見ていて気になったことをいくつか。
- 大森さんの前に何冊かのSF小説が置かれていました。かなり古い洋書と思われるレイ=ブラッドベリやフィリップ=K=ディックなど。あと子供向け全集に入っていたと思われるベリャーエフ (山田五郎が「ベリャーエフとは懐かしい」と言っていました)。すべて大森さんの蔵書と思われます。
- 大森さんが資料閲覧用に持ち込んだのはGALAXY Tabと思われます。番組中に着信がありましたwww
- 出演していた日経新聞の女性記者が、過去の映画の興行成績の紹介以外ではほとんど黙っていたのが気になりました。SFをほとんど知らないからだと思いますが、知らないなりに何か質問すればいいのに、と思いました。
特別目新しい話があったわけではありませんが、古い本 (写ったのを見ただけですが) と最新の本に触れられて、結構楽しかったです。
以下は番組内で紹介された本の一部です。
「SF的作品」として紹介された小説
角川書店(角川グループパブリッシング) (2012-03-28)
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新潮社 (2012-03-28)
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大森望選・2012年上期ベストSF
朝日新聞出版 (2012-07-06)
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角川書店(角川グループパブリッシング)
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早川書房
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NHK番組たまご「私のリュックひとつ分」を見て自分の「私のリュックひとつ分」をやってみた
先日NHKで「私のリュックひとつ分」という番組が放映されました。2回放送で、出演は矢野顕子と田中要次。
たまたま新聞のテレビ欄で見つけた番組ですが、どちらも好きな人なので、録画して見ました。
番組は
もし 二度と戻れない旅に出るとして
荷物はリュックひとつ分しか持てないとしたら
あなたは何を選びますか?
という問いかけから始まり、手渡されたリュックに実際に物を詰めてもらう、というもの。
何を入れて何を入れないか、なぜそれを選んだ / 選ばなかったかから、その人が見えてきます。
どちらもとても面白かった。これはぜひレギュラー番組にしてほしい。
そして番組を見た後、なぜか自分もやってみようと思い立ちました。
使ったのはこのリュック。
詰めるにあたって、以下のルールを設定しました。
- 現時点で自宅にある物を詰める。新規に購入しない
- 今あるそのままの状態で詰める。詰め替え・小分け等はしない
※番組では詰める物のルールは明示されませんでしたが、このようなルールで詰める物が決められているように感じたので、それにあわせました。
そして詰めた物がこれだけ。
powderのくじらシャツ
バックルがないタイプのベルト
紺のチノパン
5本指靴下
モレスキンラージサイズは抜き書き用ノートです。文庫本サイズはジークエンス360ノート。
骨は昨年死んだ「はな」の骨。火葬後お寺の供養塔に納骨したのですが、一部分だけキーホルダ付きカプセルに入れて持っています。毛は今も家にいる「月光」のもの。ブラッシングで抜けた毛を集めたものです。
指輪は夫がプレゼントしてくれたもの。ビーズネックレスは30年来の友人が作ってくれたものです。
とりあえずこれがあれば大丈夫だろう、と。お守りみたいなものですね。
鳥獣人物戯画の甲巻と乙巻のレプリカ。実物大レプリカは高いので持っていません。
本は最初小説1冊・エッセイ評論等1冊・その他1冊にしようと思ったのですが、絞りきれませんでした。
選んだ本は
関川夏央「貧民夜想會」
内田百閒「冥途・旅順入場式」「サラサーテの盤」「御馳走帖」
ちくま日本文学「江戸川乱歩」
現代詩文庫「藤富保男詩集」
高橋悠治「カフカ 夜の時間」
川原泉「フロイト1/2」
ショーン=タン「遠い町から来た話」
「高校生のための文章読本」「高校生のための批評入門」「高校生のための小説案内」
国語辞典は中学の入学祝いに伯父から贈られた「岩波国語辞典第三版」
あと、撮影に使ったため写ってませんが、OLYMPUS PEN LITE。
実際詰めてみて感じたこと。
本以外の物は、案外すっと決まりました。思ったほど迷わなかったのが我ながら意外だった。
本は何度か入れ替えて12冊になりました。もっともっと持って行きたかったですけどね。別の機会に同じことをしたら、国語辞典以外のラインナップは変わるかも。
CDはあえて入れませんでした。好きな曲はたくさんあるのですが、アルバムで「これさえあれば」というのが意外と少ないことがわかりました。
「あの曲とこの曲と…」とやっていると収拾がつかなくなり、リュックからあふれること確実だったので、いっそのこと持たないで行こう、と。
むりやり詰め込めば、もう少し物は入ったかもしれない。でも、そこまでやりませんでした。
普段生活するためには、もちろんリュックひとつ分の荷物では足りません。しかし、本当に持って行きたい物は意外と少ない、いざとなったらばさっと捨てることはできるのかもしれない、と思いました。
今回の出演者は、どちらも猫を飼っています。詰める物を選ぶ課程で「猫は連れていけない」と結論づけました。
うちにはうさぎがいます。二度と戻れない旅なら、可能なら連れてきたいとも思う。でも、やっぱり連れていくことはできませんね。
連れていけない代わりに、毛や骨を持って行くことにしました。
余談
矢野顕子の回でリュックに詰めた物の中に「解剖学的見地に基づいて作られた、リアルな猫のぬいぐるみ」がありました。非常に気になる。ちょっとほしくなりました。
BSプレミアム「おまえなしでは生きていけない〜猫を愛した芸術家の物語〜」を見た
先日「おまえなしでは生きていけない〜猫を愛した芸術家の物語〜」を見ました。見たのは第2回の内田百閒と第3回の向田邦子。
自分は猫と犬なら断然猫派です。でも一番はうさぎだよ。
松岡正剛さん出演「嵐にしやがれ」を見た
相変わらず周回遅れですが、BUSHIDOUさんに教えていただいた、2月19日放送、セイゴオさん出演の「嵐にしやがれ」を見ました。
クローズアップ現代「電子書籍が「本」を変える」を見た
10月18日に放送されたクローズアップ現代「電子書籍が「本」を変える」を見ました。
ニュース7からなんとなく見ただけだったのですが、津野海太郎さんが出演していたのでおおっ、となりました。
めざせ!会社の星「ワンランクアップの読書術」を見た
周回遅れですが、NHKめざせ!会社の星の「ワンランクアップの読書術」を見ました。
正直に書きます。見て「うーーーん」という言葉しか出てきませんでした。
内容がつまらないというのではなく、取り上げられている読書と自分がしている読書がかけ離れていたからです。
今さら「爆笑問題の日本の教養『No Books, No Life』」
爆笑問題の日本の教養「No Books, No Life」(音が出ます)
年末に再放送されたものを録画して鑑賞
実はこの番組、初めて見ました。いつもこんな感じなのかはわかりませんが、まじめ一辺倒でもなくおちゃらけすぎるでもなく、いい感じでゆるさとまじめさが同居してるなと思った。今回の放送は自分にとって新しい話題があったわけではなかったけど、面白かったです。また今度、興味を引くテーマが取り上げられていたら見てみたい。
現在の国会図書館長は蔵書のデジタルデータ化に尽力されている方のようですね。
「電子図書館」の利点は非常によくわかるのだけど、自分はおそらく「調査」に利用することはあっても、そこで「読書」をすることはないと思う。
というのは、わたしはデジタルでの読書がほとんどできないからです。青空文庫にしても、テキストファイルをある程度整形・印刷してでないと読めません。
でも「デジタル読書」が問題なくできたとしても、やはり紙の本の読書を選択するでしょう。自分はやはりブツとしての本が大好きであり、そういう意味で「No Books, No Life」という言葉は非常によくわかる
わたし自身は国会図書館に行ったことはありませんが、行ったらすごく楽しいだろうなぁ、もし可能なら1ヶ月くらい毎日通って、ひたすら本にまみれていたい
そして館長の言葉「人生は自分なりの “本棚” を作ってゆくプロセスだ」、本当にそうですね。自分も自分の “本棚作り” に精進したい。
しかし、太田光は不思議な人だ。向田邦子の恋文の解説を読んだときも「こんな文章書く人なんだ、意外だ」と思ったけど。まじめなのかおちゃらけてるのか、素であんな感じなのか仕事用の「顔 (これもいくつもあるだろうけど)」をしてるのか。