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《気になる》SF JACK

著者の中に新井素子の名前を見つけて、読んでみたくなりました。
中学の同級生が新井素子の大ファンで、彼女にコバルト文庫版の作品 (作品名失念) を借りて読んだのが、新井素子に出会うきっかけでした。
特に印象に残っている作品は「ひとめあなたに…」「くますけと一緒に」。どちらもとても怖くて、でもそれがすごくよかった。
「ひとめあなたに…」は、荒井由実「チャイニーズスープ」を歌いながら料理をする女性のエピソードがあまりにも恐ろしく、身の毛がよだつ気がしました。
「くますけと一緒に」は、今わたしが持っている唯一の新井素子作品で、これも読んでいてとても怖かった。怖すぎて再読はできないと思ったけど、でも絶対手放したくないと思っています。

わたしは彼女の書くサイコホラーが好きなのかもしれません。
でも新井素子はあくまでSF作家なので、今の新井素子が書くSFを読んでみたいです。

 

SF JACK
SF JACK

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新井 素子 上田 早夕里 冲方 丁 今野 敏 堀 晃 山田 正紀 夢枕 獏 吉川 良太郎 山本 弘 宮部 みゆき 瀬名 秀明 小林 泰三
角川書店(角川グループパブリッシング)
売り上げランキング: 3,714

 

ひとめあなたに… (創元SF文庫)
新井 素子
東京創元社
売り上げランキング: 81,584

 

くますけと一緒に (中公文庫)
新井 素子
中央公論新社 (2012-08-23)
売り上げランキング: 177,490

 

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今年もいい本に出会えた〜2012年の5冊

2012年も、いい本に出会いました。今年読んだ本から、特によかった5冊を紹介します。

半分のぼった黄色い太陽
2段組で厚さ3cm超あり、読むのに1ヶ月かかるかと思ったけれど、引き込まれて1週間で読了。「読まされてしまう力」のある小説だと思いました。ビアフラ戦争の悲惨さと壮大なラブストーリーを両立させた、すごい小説です。

半分のぼった黄色い太陽
チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ
河出書房新社
売り上げランキング: 299,175

 

オスカー・ワオの短く凄まじい人生
TRPGやSF、カリブ海の呪い、英語とスペイン語がない交ぜになった、むちゃくちゃ面白い小説でした。家族、友人、色々な人生と歴史が折り重なる、大きなうねりに身を任せる楽しさ。表紙も内容にぴったり。

オスカー・ワオの短く凄まじい人生 (新潮クレスト・ブックス)
ジュノ ディアス
新潮社
売り上げランキング: 21,806

 

アライバル
ショーン=タンが日本で広く知られるようになったきっかけの1冊。わたしは洋書で読みました。息をのむほどの絵の美しさ、新天地に到着した人々への視線の優しさ。つらい気持ちをふわりと解いてくれるような絵本です。

アライバル
アライバル

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ショーン・タン
河出書房新社
売り上げランキング: 26,191

 

屍者の帝国
伊藤計劃の「新作長編」が読めたことと、わずかなプロローグからこれだけの物語を紡ぎ出した円城塔に拍手を送りたい。世界を股にかけた大冒険小説。とても楽しく読めました。
そして可能なら、ぜひ続きを書いてもらいたい。物語の最後で目を開いたフライデーのその後が読みたい。

屍者の帝国
屍者の帝国

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伊藤 計劃 円城 塔
河出書房新社
売り上げランキング: 1,933

 

ナチスのキッチン
第1次大戦後からナチス時代の、ドイツの台所・食事の変遷を追った研究書で、非常に興味深いものでした。台所という場の変遷、食べることの意味の変遷。台所というありふれた場所の持つ意味が、この本を読むことで変わります。「ナチスのキッチン」は、現代日本と無縁な場所ではありません。食に関心がある人はぜひどうぞ。

ナチスのキッチン
ナチスのキッチン

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藤原 辰史
水声社
売り上げランキング: 107,073

 

去年くらいから古典・外国文学・SFを中心に読んでいこうと思い、これらを中心に探してきました。その中でも外国文学の面白さに触れることができた1年だったと思います。
今年はあまり古典を読まなかったので、来年は読むようにしたいです。

 

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《気になる》空想法律読本

「空想科学読本」は知っていましたが、「空想法律読本」もあるとは知りませんでした。
確かにSF作品も例えば舞台が日本なら、その世界は日本の法律に則って動いているはず。架空のキャラクターといえども法律の縛りを受けるかも。そういう観点があるとは考えもしませんでした。
日常生活ではっきり法律を意識する場面はそうあるものではありません。でも法律は確かに自分たちの生活を縛っている。それをSFに当てはめたら、思いもよらないものも出てくるのかもしれない。
法律自体には全然詳しくありませんが、面白そうな本です。

 

空想法律読本〈1〉 (空想科学文庫)
盛田 栄一
メディアファクトリー
売り上げランキング: 53,738

 

空想科学読本1[新装版] (空想科学研究所の本)
柳田 理科雄
メディアファクトリー
売り上げランキング: 30,296

 

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《気になる》青い脂

「青い脂」と聞いて、豚の脂身に押された青紫色の検印スタンプを思い浮かべたわたしは、想像力が足りません。
Amazonの内容紹介を見ても、内容がうまく想像できません。でもなんかすごそうだ。そして物語の壮大さにむやみにわくわくする。400ページくらいあるので読むのにかなり時間がかかるだろうし、ノートでも用意して人物や出来事を書きながら読み進めないと混乱しそう (SFでそういう読み方をするのもどうかとは思うけど)。
タイトルのインパクトによるものかもしれませんが、何かとても引っかかる、引きつけられるものがある作品です。体力がある問いに心して向かってみよう。

 

青い脂
青い脂

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ウラジーミル・ソローキン
河出書房新社
売り上げランキング: 13167

 

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《気になる》コミック☆星新一

2008年にNHKで「星新一ショートショート」が放送されました。全部で75話あったのですが、実写ドラマありアニメーションあり、アニメも作品ごとにテイストが異なり、毎回とても楽しく見ていました。
テレビ番組よりずっと前に、星新一のショートショートがまんがになっていたんですね。こちらも1話ごとに作画が違い、ストーリーと絵の両方で楽しめそうです。

余談ですがわたしが星新一作品で一番好きなのが「生活維持省」です。ディストピア小説なんですが、読むとどうしようもなく胸が詰まる。「星新一ショートショート」でもアニメ化されていました。「コミック☆星新一 午後の恐竜」にも収録されています。

 

 

コミック☆星新一午後の恐竜
星 新一 志村 貴子 小田 ひで次
秋田書店

 

コミック☆星新一空への門
星 新一
秋田書店

 

星新一 ショートショート DVD-BOX
Happinet(SB)(D) (2009-05-22)
売り上げランキング: 8641

 

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BSジャパン「NIKKEI×BS LIVE 7PM 『SF小説の新潮流』」を見た

2012年8月16日放送のBSジャパン「NIKKEI×BS LIVE 7PM 『SF小説の新潮流』」を録画して見ました。

 

BSジャパン : NIKKEI×BS LIVE 7PM 「SF小説の新潮流」

 

 

 

テーマは「読んだ気になる! 新世紀SF小説」。
大森望さんをゲストに迎え、現在の日本のSF事情が紹介されました。

小松左京・星新一・筒井康隆以降SF自体が下火になっているという話から、

  • 実はSFが色々なところに浸透しSFをSFと言わなくなった
  • 色々な人がSFを書くようになった
  • 「SF=映画」というイメージが強くなり、小説は映画に比べるとどうしても地味なので目立たなくなる

などSFの状況の解説があり、「今SFを読むならこの作家」として、伊藤計劃と円城塔が紹介されました。

小松左京・星新一・筒井康隆から伊藤計劃・円城塔へ、というのは飛びすぎじゃないかと思いましたが、「屍者の帝国」の発売直前でかなり注目が集まっているだろうし (もう発売されていますが、このエントリを書いている時点でAmazonのベストセラーランキングで42位でした)、やはりそういう形になるのでしょう。番組内でも「屍者の帝国」の紹介に結構時間を割いていました。
あとは第146回芥川賞は田中慎也の「もらっといてやる」発言と石原慎太郎とのバトル?が注目されたけれど、実際に芥川賞銓衡委員としての石原慎太郎に引導を渡したのは円城塔である、という話など。

「屍者の帝国」について、山田五郎が「確実に映画化」と言っていました。これは本当にそういう話が進んでいるのか、彼の願望あるいは予測に過ぎないのか。わたしはまだ読んでいませんが、本当に映画化されたら見に行くかもしれない。

その他、番組を見ていて気になったことをいくつか。

  • 大森さんの前に何冊かのSF小説が置かれていました。かなり古い洋書と思われるレイ=ブラッドベリやフィリップ=K=ディックなど。あと子供向け全集に入っていたと思われるベリャーエフ (山田五郎が「ベリャーエフとは懐かしい」と言っていました)。すべて大森さんの蔵書と思われます。
  • 大森さんが資料閲覧用に持ち込んだのはGALAXY Tabと思われます。番組中に着信がありましたwww
  • 出演していた日経新聞の女性記者が、過去の映画の興行成績の紹介以外ではほとんど黙っていたのが気になりました。SFをほとんど知らないからだと思いますが、知らないなりに何か質問すればいいのに、と思いました。

特別目新しい話があったわけではありませんが、古い本 (写ったのを見ただけですが) と最新の本に触れられて、結構楽しかったです。

 

以下は番組内で紹介された本の一部です。

屍者の帝国
屍者の帝国

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伊藤 計劃 円城 塔
河出書房新社
売り上げランキング: 42

 

「SF的作品」として紹介された小説

ナミヤ雑貨店の奇蹟
ナミヤ雑貨店の奇蹟

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東野 圭吾
角川書店(角川グループパブリッシング) (2012-03-28)
売り上げランキング: 529

 

龍は眠る (新潮文庫)
龍は眠る (新潮文庫)

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宮部 みゆき
新潮社
売り上げランキング: 43198

 

1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉前編 (新潮文庫)
村上 春樹
新潮社 (2012-03-28)
売り上げランキング: 1629

 

 

大森望選・2012年上期ベストSF

ぼくらは都市を愛していた
神林 長平
朝日新聞出版 (2012-07-06)
売り上げランキング: 3542

 

百年法 上
百年法 上

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山田 宗樹
角川書店(角川グループパブリッシング)
売り上げランキング: 30447

 

第六ポンプ (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)
パオロ・バチガルピ
早川書房
売り上げランキング: 65579

 

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《気になる》ディファレンス・エンジン

伊藤計劃の文庫「The Indifference Engine」で、この作品の「解説 (円城塔との合作)」を読みました。
文庫タイトルになっている「The Indifference Engine」は短編小説で (とても怖い小説だと思った)、円城塔のデビュー作のタイトルは「Self-Reference ENGINE (未読)」です。
もう単純に、この3つのタイトルの似た作品の関係を知りたいと思います。しかしSF超初心者の自分にそれがわかるだろうか。
わかるかどうか知るためにも、「ディファレンス・エンジン」と「Self-Reference ENGINE」を読んだ上で「The Indifference Engine」を再読してみようと思います。

 

ディファレンス・エンジン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)
ウィリアム ギブスン ブルース スターリング
早川書房
売り上げランキング: 116918

 

ディファレンス・エンジン〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)
ウィリアム ギブスン ブルース スターリング
早川書房
売り上げランキング: 118275

 

The Indifference Engine (ハヤカワ文庫JA)
伊藤 計劃
早川書房
売り上げランキング: 7738

 

Self-Reference ENGINE (ハヤカワ文庫JA)
円城 塔
早川書房
売り上げランキング: 24780

 

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《気になる》戦後SF事件史—日本的想像力の70年

これまでSFはほとんど読んだことがなく (よく「意外だ」と言われる)、最近ちょっと興味が出てきました。それで去年から少しずつ読んでいます。
しかし日本のSFというと、小説は星新一と伊藤計劃くらいしか読んだことがありません。まんがなら星野架名くらい。
SFってなんとなく特別なものに感じるけど、実際には小説やまんがに限らず、様々な表現手法に影響があるのでしょう。「想像力の産物の最たるもの」といえるかもしれません。SFというジャンルとその周辺の歴史を見ることで、個々の作品を追いかけるのがより楽しくなりそうです。

 

戦後SF事件史---日本的想像力の70年 (河出ブックス)
長山 靖生
河出書房新社
売り上げランキング: 282174

 

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【読みかけ本】ニューロマンサー

ウィリアム=ギブスン「ニューロマンサー」

第2部まで読み終わりました。

ここまで読んで感じたのは、非常に「スタンダード」な作品だなということ。
これは20年以上前に書かれているのに全く古さを感じないこと、自分がこれまでに見たり読んだりしたことのあるSF作品 (まんが・映画なども含む) に通じるであろうものをいくつか見つけたことが理由です。
SFにとって一種のパラダイムといえる作品なのかな、と。
作品自体に古くささは感じませんが、出てくるコンピュータなどは現在のものと比べるとクラシックな感じはします。でもそれは全く問題ではありません。現在のコンピュータはここに出てくるものよりずっと進化していたり洗練されているかもしれません。しかしクラシックであっても、それはそれで作品の魅力になっていると思うのです。

ところで「ニューロマンサー」は映画作品だとずっと思っていました。どういう文脈だったかは忘れましたが、最初にこの作品を知ったときに「ブレードランナー」とペアで名前を聞いたせいかもしれません。
過去に映画化されたことはないんですよね

SFを読み慣れていないのでちょっと時間はかかってますが、面白いです。
SFを読みこなす素地のようなものがもっと自分にあれば、さらにどっぷりと楽しめたかもしれません。その点は残念。
読了後、時間をおいて再読します。

 

ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)
早川書房
売り上げランキング: 2809

 

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今年もいい本に出会えた〜2011年の10冊 #10book2011

 

昨年に引き続き、@stiloさんの企画「#10book2011」に参加します。

 

2011年に読んだ本から10冊選んでブログで発表しよう! #10book2011 – stiloの25時間目

 

 

 

 

読むのが遅いので1年で読んだ冊数は多くありませんが。
2010年と同様、順位はつけません。

書肆小波の「2010年の10冊」はこちら
2010年の10冊 #10books2010 – 書肆小波

 

 

 

 

 

強く生きるために読む古典
読書記録はこちら

生きるための古典 〜No classics, No life!」は、日経ビジネスオンラインの連載の中でも一番好きです。
本の力だけでなく、言葉の力についても気づかされた1冊。
この本(と連載)に取り上げられた本は、まだ少ししか読めていませんが、来年も引き続き挑戦していきます。

強く生きるために読む古典 (集英社新書)
岡 敦
集英社 (2011-01-14)
売り上げランキング: 142749

 

論理哲学論考
読書記録はこちら

「生きるための古典 〜No classics, No life!」を見て挑戦した本からはこれを選択。
正直言えば内容はわからなかったけど、それでも思考を紡ぐ言葉の力強さ、ひりひりする緊張感がすごかった。

論理哲学論考 (岩波文庫)
ウィトゲンシュタイン
岩波書店
売り上げランキング: 7015

 

生きるチカラ
読書記録なし

第7回西三河朝会の課題として取り上げた本ですが、これは読んでよかった。よくある自己啓発書とは違った視点で、自分のやるべきことについてヒントを得られました。

生きるチカラ (集英社新書)
植島 啓司
集英社 (2010-07-16)
売り上げランキング: 77450

 


悪童日記
一九八四年
ハーモニー

「悪童日記」読書記録はこちら
「一九八四年」読書記録はこちら
「ハーモニー」読書記録はこちら

「ぞわっときた」小説3点。「悪童日記」「一九八四年」は定番中の定番ですが、もっと早くに読めばよかった。
伊藤計劃は「虐殺器官」も「ハーモニー」もどちらも衝撃的でしたが、最初に読んだ「ハーモニー」を選択。

悪童日記 (ハヤカワepi文庫)
アゴタ クリストフ
早川書房
売り上げランキング: 14550

 

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)
ジョージ・オーウェル
早川書房
売り上げランキング: 1161

 

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)
伊藤 計劃
早川書房
売り上げランキング: 4983

 

四十路越え!
読書記録はこちら

実にいいタイミングでこの本に出会ったと思います。自分がしていることは間違っていない、という励みになりました。この先の人生を乗り切るためのカンフル剤になったと思います。

四十路越え!
四十路越え!

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湯山 玲子
ワニブックス
売り上げランキング: 59787

 

巡礼コメディ旅日記—僕のサンティアゴ巡礼の道
読書記録はこちら

旅のよさを再認識。紀行文学としても自己啓発書としても非常によかった。
ここに書かれたような旅と出会いを、自分もできればいいな。

巡礼コメディ旅日記——僕のサンティアゴ巡礼の道
ハーペイ・カーケリング
みすず書房
売り上げランキング: 232713

 

ねにもつタイプ
読書記録なし

「しなやかな頭」「しなやかな言葉」とはどういうものか、この本を読めばわかります。
直接役に立つことは何も書いてないけれど、読んで笑いながら頭を軟らかくできる本です。

ねにもつタイプ (ちくま文庫)
岸本 佐知子
筑摩書房
売り上げランキング: 25629

 

遠い町から来た話
読書記録はこちら

「大切にしたい何か」にあふれている、涙が出るくらい美しい本。これは読んで本当によかった。心の中に「大切にしたい何か」をいつもしっかり抱いている人間になりたい。

遠い町から来た話
遠い町から来た話

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ショーン タン
河出書房新社
売り上げランキング: 1088

 

これらからベスト3を挙げると「強く生きるために読む古典」「巡礼コメディ旅日記—僕のサンティアゴ巡礼の道」「遠い町から来た話」の3点。今年はいい本に出会えたと思う。

 

 

次点
東京トンガリキッズ
東京トンガリキッズ2011

読書記録はこちら

「東京トンガリキッズ2011」は東日本大震災のチャリティで書かれた短編小説で、「東京トンガリキッズ」は再読なので次点としました。
友人に借りて「東京トンガリキッズ」を読んだのは約20年前。
「東京トンガリキッズ」にしても「東京トンガリキッズ2011」にしても、「世界が終わる日」が非常に重く響きます。

やはりこの言葉は心に響いた。


NO FUTURE、 NO CRY
(未来はないけど、泣いちゃだめだ)
(「東京トンガリキッズ」p219 一九八九年一月七日のパンクロック)

東京トンガリキッズ (角川文庫)
中森 明夫
角川書店
売り上げランキング: 130044

 

「東京トンガリキッズ2011」は期間限定 (2012年3月まで) コピーフリーです。フリー期間は当サイトで読めるようにしてあります。
本文はこちら (リンク先pdf)。
また、奥付に「当サイトでの販売金額 (500円) もしくは任意の金額の、義援金としての日本赤十字社あて送金をお願いしたい」旨の注記があります。

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