月: 2014年9月
[share] 365日365ホテル 上
365日毎日違うホテルに泊まる。
過酷というかせわしない気がします。著者はホテル評論家ですが、それにしても大変そうです。旅の最中であっても、毎日寝る場所が変わるのは大変かも。
しかし何かを深く知るために、それととことんつきあう必要があるとしたら、どんどん変えていくのは却って合理的かもしれませんね。立ち止まらないことで見えてくるものもあるだろうし。
著者が泊まったホテルは、デラックスホテルからカプセルまで様々です。場所も26都道府県にわたります。
下手な旅行ガイドより役に立つかもしれませんね。
[share] ベスト・オブ・ドッキリチャンネル
先日「評伝 ナンシー関 『心に一人のナンシーを』」を読みました。その中に、彼女のテレビ評論は森茉莉の「ドッキリチャンネル」以来の本格的なものだった、という趣旨の記述がありました。
「ドッキリチャンネル」は読んだことがありません。それ以前に、わたしの頭の中で彼女とテレビ(評)が上手く結びつかないのです。だからこそ、彼女がどんな評論を書いていたのか、どれだけの毒舌を駆使していたのか気になります。
本当は書かれたもの全部を順に読んでいくのがいいんでしょうけど。それも難しそうなので、ベスト盤にトライですね。
筑摩書房
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朝日新聞出版 (2014-06-06)
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余談
「評伝 ナンシー関 『心に一人のナンシーを』」ですが、彼女の人生を非常に丹念に追いかけた労作だと思います。しかし、どういうわけか「もう一押し欲しかった」と思ったのでした。
[share] こころの最終講義
河合先生の京都大学退官記念講義を収めた本です。
先生が退官なさった直後、東京で先生を囲んだシンポジウムが行われました。岩波書展主催でかなりの長時間でしたが、非常に面白かった。
その内容をまとめたのが「河合隼雄 その多様な世界—講演とシンポジウム」という本です。
当時「せっかくだから退官記念講義も聴いてみたかったな」と考えていたのですね。それがこうやって本になって出るとは。
しばらく河合先生の本は読んでいませんでしたが、また手に取ってみようと思います。
新潮社 (2013-05-27)
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岩波書店
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[share] 年をとったら驚いた!
20年前に想像していた「20年後の自分」と現在の自分は、まるで違います。生活の根本からして、当時全く想像していなかった状態です。
一番の違いは「この先自分はどう変わっていくだろう」と考える余裕ができたことなんではないかと思っています。変わることへの恐怖心が、だいぶ薄くなったと思います。
そして、自分の身に起きたことを、いいことも悪いことも一歩引いた目で見られるようになったことで、いろいろなことが楽になりました。
今年72歳の嵐山光三郎さんは、何に驚いたのでしょう。年齢だけでいえば、わたしがこれから見るであろうものを見ているはずです。自分も同じ物を見るとは限りませんが、これから年を取ってどんな光景が開けてくるのか、ちょっとだけ知ることができそうです。
[share] ゼンリン 住宅地図と最新ネット地図の秘密
ゼンリンの住宅地図、職場でお世話になっています。
カーナビがついている社用車が少ないので、個人のスマートフォンと目的地付近の住宅地図のコピーの組み合わせで出かける人が多いのです。
ネット地図は普段から使っていますが、昔住んでいた場所を表示することがあります。新しい道が切れていたり、大規模マンションが建っていたり。そんな変化を探すのも楽しみです。
住宅地図もネット地図も、ゼンリンが圧倒的に強いけれど、これには理由があることを「方向音痴の研究」で知りました。
どちらもよく使われる割には言及されることが少ない地図ですが、作り手はどんな考えで取り組み続けているのか。気になります。
実業之日本社
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[share] 大人の女はどう働くか? —絶対に知っておくべき考え方、ふるまい方、装い方
わたしの職場は、現在「ベテラン」「若手」と呼ばれる世代が多く、「中堅」がほとんどいません。こういう人員構成は、最近珍しくないのではないでしょうか。
わたしは異業種に中途入社したこともあり、世代はベテランで仕事上のポジションは中堅、というのが一番近い気がします。
今年に入って職場の環境変化もあり、自分がどのように振る舞っていけばいいのか、改めて考えるようになりました。自分のペースでやれることを広げ、周囲とよりよく関わるにはどうしたらいいのか。
もちろん仕事で業績を上げるのが重要ですが、それ以外で+αする方法があるはずです。
この本は、仕事以前の基本を見直す場面で参考になりそうです。
海と月社
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[share] READING EDiT 本読むエディット
スケジュール帳のEDiTに、読書ノートなんてあるんですね。
EDiT デイリープランナー エディット | MARK’S DIARY | EDiT2015
わたしは本からの抜き書きはやっていますが、読書ノートをつけたことはありません。買った本・読んだ本の記録はメディアマーカーでつけています。読んだ本の一部は、このブログの題材にしています。
今デジタルで記録していることを1冊にまとめたのがこのノートですね。
このノートの「読書リスト」に一番興味があります。具体的な日付ではなく、1年の流れで何をいつ読んだか書いていくと、今までとは分からなかった、自分の興味のあり方が見えてくるかもしれない。
デジタル記録は続けつつ、期間を区切ってこういうノートを書いてみるのも面白いかもしれませんね。
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余談
先日見かけたbotの言葉
おれはね、いつも言葉に洗われるんだ。目からはいって脳を伝って、指先から流れ出て行く。(中略)ただ洗われているだけだ。おれは一本のチューブみたいなものだ。とても気持ちのいいもんだよ。
— 中島らもキーワードbot (@nakajima_ramo) 2014, 9月 5
自分の読書スタイルって、これが一番近い気がしました。
[share] ダマされない技術
だいぶ前のことですが、身近で振り込め詐欺に関する話を続けて聞きました。幸いどちらも電話を受けた人が怪しいと判断し、事件には至りませんでした。
詐欺の被害者は「自分はだまされない」「あんな詐欺にだまされるなんておかしい」と思っていたケースが多いらしいですね。詐欺師は知能犯が多いから、本当にちょっとしたトラップで、人が引っかかってしまうのかもしれません。
そのトラップが、いつ自分の元にやってくるか分かりません。こういう本を読んで、引っかからないように構えた方がいいかもしれませんね。
[share] 40代 大人女子のためのお年頃読本
タイトルと表紙イラストだけ見ると、美魔女的「ますますキラキラしていくのよっ」って感じがして、自分はお呼びでない感じがします (美魔女を否定するものではありません、念のため)。
40代は、確かにそれまで経験のない問題に直面する時だと思います。実際自分も、周囲を含めて変化が起きつつあります。それにどうやって対処していくかが、目下の悩みです。
生き方に正解はないし、結局自分で考えて自分の足で進んでいくしかないのですが、そのための心構えをこの本で知ることができるでしょうか。気になります。
NHK Eテレ「びじゅチューン!」を見てふっとんだ
10月7日から京都国立博物館で「国宝鳥獣戯画と高山寺」展が開催されます。
その公式twitterを見ていて、変なものを見つけました。
世界の「びじゅつ」を歌とアニメで紹介するNHKEテレ「びじゅチューン」てご存じですか?今週末、いよいよ新作「鳥獣戯画ジム」が登場!ギガジム…ってどんなんなっちゃうんでしょう。日曜午後5時55分からだそうです♪ http://t.co/BoZjuS3Ov2 #鳥獣戯画展
— 「鳥獣戯画展」公式ツイッター (@chojugiga_ten) 2014, 8月 20
うーん、よくわからない。とりあえず「鳥獣戯画ジム」と、翌週の「風神雷神図屏風デート」を録画予約しました。
で、見てみたんですが、「あーびっくりした」の一言。
[youtube]4jCKGQmsMKI[/youtube]
食事しながら見ていたんですが、結局ずっと箸が止まっていました。
こういう切り口の番組が存在するとは。意表を突かれすぎて言葉が出てこない感じ。
結局毎週録画予約にしましたよ。
「国宝鳥獣戯画と高山寺」展では、2007年のサントリー美術館の開館記念特別展以来、7年ぶりに絵巻が全展示されます。
7年前も見に行きましたが、今回も行ってこようと思っています。