第3回西三河朝会課題本について

第3回西三河朝会の課題は、嵐山光三郎「文人悪食」です。
この本はいっとき、枕元に常備されていました。寝る前に適当に開いて1〜2章読んで寝る、というのを繰り返していました。そうやって読んだあげく、カバーがぼろぼろになった。
同じように読んだ本には関川夏央「貧民夜想會 (自分が持っているのは文春文庫版・おそらく絶版)」があります。

この本は面白い。取り上げられている文人一人一人のエピソードが面白いのはもちろん、それを分析する嵐山光三郎の鋭さと明快さ、文章のうまさによるものだと思う。文学史・文学論に詳しくなくても (実際自分がそうだ)、面白く読める本だと思う。
文学作品であるのだけど、テーマ的に純然たる小説などよりは取っつきやすいかな、と個人的に思い、取り上げることにしました。

しかし結構ボリュームがあるし、敷居が高く感じられるかもしれないので、取り上げる人を限定し、食べ物のエピソードを中心にすえることにしました。

余談ですが、本当は課題に内田百閒を入れたかった。エピソードとして面白いし、なにより自分が好きな作家だから。しかし、一般的にあまり知られていない人なのであきらめました。
御馳走帖」は20年ほど前に買って読み (自分が持っているのは1979年刊のもの) 未だに持っていますが、何度読み返しても面白い。

文人悪食 (新潮文庫)
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