死に至る前の あの感じだ〜虐殺器官・ハーモニー

「死に至る前の あの感じだ」とは、鈴木慶一「自動販売機の中のオフィーリア (「ヘイト船長とラヴ航海士」収録)」という曲の一節です。
伊藤計劃の2作品、特に「虐殺器官」を読んでいて頭に浮かんでいたのがこの一節だったのです。

「虐殺器官」も「ハーモニー」も、死が深く影を落とす作品です。死の現れ方や死との関わり方はまるで違いますが。
死の影の濃さを著者の病気に結びつけてしまっていいのかどうかはわかりません。ただ、「虐殺器官」で繰り返し現れる死者の列の描写を見ていると、やはり著者自身が「死に至る前の あの感じ」を感じ取りながら書いていたのだろうと思わずにはいられません。

SFを読み慣れていないので読むのに時間がかかるかと思いましたが、どちらも予想外に一気に読んでしまいました。今の自分は、これまで食べたことのない外国料理をおなかいっぱい食べてまだ消化しきれていない、しかし料理自体はとてもよかった、という感じです。
作品について細かく云々することはできませんが、圧倒的なストーリーを読む楽しみ、ストーリーに引き込まれる楽しみは存分に味わうことができました。
伊藤計劃記録」「伊藤計劃記録:第弐位相」も読んでみたいと思います。

 

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