スペインアニメ「皺 (しわ)」を見た

先日NHK Eテレで放送された、スペインのアニメ映画「皺」を見ました。今年の日本賞福祉教育カテゴリーで最優秀賞を受賞したそうです。
ディズニー以外の外国長編アニメを見たのはこれが初めてかもしれません。

息子夫婦に連れられて老人ホームに入った元銀行員のエミリオの、アルツハイマー病が進行していくさまを中心に、ホームの人々が向き合う老いを描いているのですが、その描写が容赦ないのです。ものを忘れ、妄想にとらわれ、身体は衰え…。
ラストも救いがあるのかどうかわからない。「よい変化」が見られると言えば言えるのだけど、それを救いと言っていいのかどうか。
では見ない方がよかったかというと、そんなことは全くない。見ながら泣けてきてしまったけど、見てよかったと思っています。

映画に出てきたせりふで印象的だったものを紹介します。

ラモンという元ラジオDJが出てきます。彼は現在、他人の言葉をひたすら繰り返してしゃべる状態にあります。
エミリオのルームメイト・ミゲルがラモンのことを

今じゃ自分の言葉でしゃべれない、しゃべりつくしたんだ

と紹介します。
そしてミゲルの言葉

人生は残酷だな
そして 最後は死ぬんだ

もうひとつ

人生はバカバカしい…

ミゲルはアルゼンチンで長く暮らし、その後スペインに戻ってきた男性です。スペイン語に「アルゼンチン訛り」があることを初めて知りました。

エミリオたちが生きている世界を、今わたしの祖母が生きています。遠からず両親、そして自分も生きることになるでしょう。この世界に救いはないのかもしれない。でも人生は死ぬそのときまで続く。

ラストに

今日の高齢者 未来の高齢者
すべての人にささぐ

と出てきたのですが、本当にそういう作品だと思います。

この「皺」、原作BDの存在は知っていたのですがアニメになっていたとは知りませんでした。原作も読みたいけれど、古本で探すしかなさそうですね。

 

映画の公式サイトです。スペイン語と英語です。

 

Arrugas

 

 

 

 

映画の予告編です

YouTube Preview Image

 

 

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