今すぐ役立つヒントがいっぱい〜日本人が「世界で戦う」ために必要な話し方

日本の金融機関に新卒で入社し、その後ヨーロッパの投資銀行に転職した著者が、転職後に「できる外国人マネジャー」のコミュニケーション手法をまねることから始めて身につけた、「世界標準のコミュニケーション・ルール」を解説した本です。
わたしは典型的ドメスティック企業で働いていて、グローバル企業で働いた経験はありませんが、普段のコミュニケーションに生かせるヒントが多いと感じました。

 

日本人が「世界で戦う」ために必要な話し方
北山 公一
日本実業出版社
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※レビュープラスさんから献本いただきました。ありがとうございます。

 

内容は以下の通り

第1章 世界標準のコミュニケーション7つの「基本ルール」
第2章 グローバル企業の「組織と人間関係」を知ろう
第3章 世界で勝ち抜くコミュニケーション「実践テクニック」
第4章 必ず結論を出すグローバル企業の「会議」術
第5章 グローバル企業流「メールと電話」の使い方

グローバル企業で働くために必要な話し方について書かれていますが、第1章と第3章はどこで働いている人にも有用な内容だと思います。
特に第1章。どんな企業でどんな仕事をしていても、コミュニケーションを取ろうとしている相手が自分と同じ価値観を持っているとは限りません。「わかってもらえるかも」と思っていたのにうまくいかなかった、ということは誰にでもあるでしょう。
期待はずれを減らし、相手を尊重しつつ自分もうまく主張するために必要な心構えだといえます。

そして3章。わたしの周囲でもコミュニケーション不全が起きている場面に時々出会います。「上司が何を言いたいのかわからない」とか「結局何をしろと言っているのかわかりにくい」とか。
結果上司は部下が指示通りに動かないとイライラし、部下は上司が余計なことを言うとイライラする、なんてことも。
この章に書かれたテクニックをそのまま使うことはできなくても、ちょっと意識するだけでもこういったイライラはかなり減ると思います。

ちょっと残念だなと思った点について。
この本は非常に有用なことが書かれているのですが、全体的に「ではのかみ」臭を感じてしまいました。文中に「グローバル企業では」という言葉がくり返しくり返し出てきたせいだと思います。
著者がグローバル企業で身につけた話し方について書かれていることは最初から分かっているのだから、「グローバル企業では」という言葉を減らした方がもっとわかりやすくなったかもしれません。

この本に書かれた話し方は「テクニック」というよりむしろ「ビジネスマナー」に近いと思います。例えグローバル企業で働いていなくても、同僚とうまくコミュニケーションを取るために十分使えると思います。
日本企業であっても、多様なバックグラウンドを持つ人が同じ場所で働くのは、もはや当たり前です。「相手が自分の言うことを分かってくれない」と嘆くより、伝わるコミュニケーション術を利用した方が、結局はストレスが減ると思います。

レビュープラスさん、ありがとうございました。

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