[share] あまりにも騒がしい孤独
昨年読んだ、ラジスラフ=フクス「火葬人」と同じシリーズに入っている本です。
タイトルが非常に気になります。
「騒がしい」と「孤独」は、両立しないもののように感じます。しかし一見対立しているものも、突き詰めていくと似たようなものになってしまう、ということがあるかもしれません。
このタイトルを知って思い出したことがあります。
ある作家がアラスカに降り立った時の話です。
そこはまったくの無音だったのだけど、静かだと感じた時間はわずかで、じきに騒音の中にいるのと同じような精神状態になったそうです。
もちろん「静寂」と「孤独」は違うものですが、孤独を突き詰めると、周囲を多数の人に囲まれたような、うっとうしい状態になるという可能性はある気がします。根拠は何もありませんが。
多くの人に囲まれ、楽しんでいるようであっても、そういう状況だからこそ深い孤独を感じてしまう場合があるように。
あまりにも騒がしい孤独 (東欧の想像力 2)
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ボフミル・フラバル
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