カテゴリー: 本の話
[share] 自分の考えを「伝える力」の授業
わたしの頭の中は、いつもモヤモヤしています。形にならない考えが多く、それらを言語化するのが苦手なのです。時々「このモヤモヤを全部映像化できたらいいのに」と思ってしまうことがあります。実際には映像化できたところで、その映像の説明で四苦八苦しそうですが。
自分の考えをきちんと相手に伝えられず、損してしまったことはたくさんあります。そしてまた「どうしたらいいのだろう」と悩んでいても、伝えられるようにはなりません。
ちゃんと技術を身につけて、損をすることを減らしたいものです。
[share] お菓子の髑髏: ブラッドベリ初期ミステリ短篇集
ブラッドベリがミステリを書いていたとは知りませんでした。タイトルの「お菓子の髑髏」ですが、実際に死者の日に祭壇に飾られるもののようですね。
SF作家として名を成した彼が、何故若い頃にミステリを書いていたのか。個人的には、ミステリとSFって、結構違うもののように感じます。でもだからこそ、どういう作品を書いていたのか気になります。
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[share] 江戸学入門 江戸の理系力
「理系力」ってどんなんだろ? と思ってしまいましたが、科学技術全般の発達に関する力のことなんでしょうね。
江戸時代、庶民の間でも数学が盛んに行われていたと言います。庶民が大きな発見・発明をすることはなかったかもしれませんが、科学的素養がある人が多かったことは、社会全体の科学技術発達にも貢献したでしょう。
よく知られているものだと全身麻酔や精巧な地図がありますが、他にどんな驚くべき技術があるのか、気になります。
[share] 窓から逃げた100歳老人
この本にたどり着くきっかけは、4月始めに手に取った朝日新聞別刷り「GLOBE」です。
その中のコラム「世界の書店から」に「Die Analphabetin, die rechnen konnte (計算できるようになった、読み書きできない少女) 」が取り上げられていました。これを読んでみたくなったのですが、残念ながら邦訳はないようです。
著者はスウェーデン人の作家ヨナス=ヨナソン。「The Hundred-Year-Old Man Who Climbed Out of the Window and Disappeared」は国際的ベストセラーになりました。全世界で800万部売れたとか。
日本でも「窓から逃げた100歳老人」が、近日中に発売されます。さらに11月には映画も公開されるそうです。
最初に読んでみたいと思った本ではありませんが、興味を持った作家なので、こちらから読んでみようと思います。「Die Analphabetin, die rechnen konnte」は、邦訳が出るのをのんびり待ってみます。
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[share] 図書室の魔法
図書室は不思議な空間です。学校の一部なのに、他とは違う空気と時間が流れている気がします。
本を読んだり勉強するだけでなく、高校生の頃には友人とひそひそ話をしてました (もちろん他の人の迷惑にならないようにですが)。秘密の話をするのに合っている気がしたのです。
教室で何か嫌なことがあっても、図書室は静かに受け入れてくれる。放課後に図書室に来ると、なんだかほっとしたものです。確かに、一種の魔法が存在しているのかもしれない。
周囲になじめない読書好きな少女が主人公のこの話で、もう一度図書室の魔法に出会えるかもしれません。
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[share] 犬に堕ちても
これは著者の名前が印象に残りました。ヘレ=ヘレ (Helle Helle)。デンマークの女性作家。なによりまず名前の響きが引っかかったのって、初めてかもしれません。
「犬に墜ちても」が、彼女の初の邦訳だそうです。
これはある日突然日常から逃げ出した、42歳の女性作家をめぐる物語です。主人公が自分に近い年齢であること、「日常から逃げ出す」という状況に惹かれます。年齢が近いだけで親近感を抱くのもどうかとは思いますが。
[share] 人生相談。
人生相談に行き当たると、つい気を取られてしまいます。ラジオ番組、新聞の投稿、ネット上に流れるもの。
所詮他人の悩みです。自分にとって役立つことは少ないでしょう。それでも気になるのは、「のぞき見の楽しみ」そのものだからかもしれません。
もし、一つ一つばらばらの人生相談がすべてつながったら、一体何が起きるのか。
考えもしなかった状況ですが、この本でそれが繰り広げられているようです。
どういうことになっているのか。怖いもの見たさで読んでみたい。
[share] デキる女はけっこうズルい
「ズルい」という言葉、引っかかります。いい印象の言葉じゃないですよね。人から言われたらダメージがあるし、やる方にも後ろめたさがつきまとう。
しかし、仕事をしていく上ではズルさも必要なのは確か。何にでも正面からぶつかっていけばいいってものでもない。
自分に有利な状態を作り出し、なおかつ相手にもプラスを残すためには、多少のズルさと駆け引きはなくてはならないものでしょう。
デキる女のズルさとはどんなものか、気になります。
[share] 女子の人間関係
先日同僚Aが別の営業所に異動したのですが、そこで女性社員の派閥争いに巻き込まれてしまい、「もう辞めたい」と嘆いていました。
わたしは昔、ことあるたびに突っかかってくる同僚Bに悩まされたことがあります。Bが異動した時、正直ほっとしました。
本来職場の人間関係に性別は関係ないのかもしれないけど、同性といかに上手くやっていくかは重要で難しい問題だと思います。面倒なことは多いし、深入りはしたくないのですが、そうも言ってられない。
周囲と上手に距離を取って、傷つけず傷つけられない関係を目指したいものです。
この本は、人間関係の絡まりを解きほぐし、整理し上手に対処していくのに役立ちそうです。
[share] Good Writingへのパスポート-読み手と構成を意識した日本語ライティング
読みやすい、意味が分かりやすい文章かどうかは、書く上で特に気をつけなければならない要素です。読んでもらうために書く以上、当然ですね。
しかし、そんな文章を書くのは結構難しい。原因は様々あるでしょうが、きちんとした構造を持たせられないせいかもしれません。
何を書くかをしっかり決め、適切な構造で表現すれば、かなり読みやすく伝わる文章になるはずです。
この本は、英語のessayを基礎として「形式面でも内容面でも効果的かつ魅力的な文章が書けること」を目指しています。本来は大学生向けの本でしょうが、伝わる文章を書くために、どんな人にでも役立つかも。
くろしお出版
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