月別: 2015年3月

3D映画初体験

「ヴァチカン美術館 天国への入口」という映画を観てきました。初めての3D映画です。

 

映画「ヴァチカン美術館 天国への入口」オフィシャルサイト

 

彫刻を3Dで見ると、本当にこちらに迫ってくるようですごい。臨場感がまるで違う。
その一方、絵画は正直妙な感じがしました。平面に遠近法を使って表現されている物が、現実の遠近を伴って見えるわけです。立体絵本を見ている感じに近い気がします。

2Dと3Dの一番の違いは、身体感覚のように思います。
3Dだと、カメラが動くのに合わせて、身体が座ったままカメラとともに進んでいるように感じました。水平から天井に向いた時は、背中が床に向かったように感じます。
螺旋階段を上からのぞいた状態で、階段が回転している映像が何度か出てきたのですが、それが長時間続いていたら目を回したかも。
上映前に「ジュピター」の予告編の3D映像を見て、「映画全部見たら酔うな」と思いました。
「ヴァチカン美術館」はかなり動きの少ない映画ですが、初めて3D体験するにはちょうどよかったのかも。

 

映画『ジュピター』オフィシャルサイト

 

慣れの問題なんだとは思いますが、やはり映画は2Dの方がいい。この感覚には「電子書籍か紙の本か」と同じ対立構造がありそうです。
現実世界の立体感と、3D映像の立体感は、やはり違いますね。

先月は「ナショナルギャラリー 英国の至宝」を観ました。
美術品は本物の前に立つのが一番いいのですが、映画館のスクリーンで観るのもいいですね。

 

映画『ナショナルギャラリー 英国の至宝』オフィシャルサイト

 

 

まんが原画展をはしごしてきました

先日上京して、まんが原画展をはしごしてきました。

まずは明治大学米沢嘉博記念図書館で開催中の「三原順復活祭」。

 

場所がわかりにくくて迷いました…
場所がわかりにくくて迷いました…

 

わたしは三原順作品をほとんど読んでいません。雑誌掲載作をリアルタイムで読んだのは「ムーン・ライティング」「SONS」だけです。
「いつかはきちんと読みたいまんが家」です。

 

米沢嘉博記念図書館|「〜没後20年展〜 三原順 復活祭」
米沢嘉博記念図書館TOP …

 

「はみだしっ子」の原稿を中心とした展示でしたが、カラー原稿の本当に美しいこと。そして、ほとんど修正のない原画が多い一方、ストーリーの要になるシーンには度重なるホワイト修正の跡があり、苦労のほどがうかがえます。
あとは「雑誌付録などのグッズをまとめて保管していたトランク」「ペンネームを決めた瞬間やプロットを書き留めたノート」を観られたのがよかった。

先日白泉社文庫から、三原順20冊目の文庫「三原順作品集 LAST PIECE」が出ました。これが「白泉社文庫最後の作品集」だそうです。冊数といい全体のデザインといい、全集のような趣です。非常に気になります。

 

三原順作品集 LAST PIECE|白泉社

 

 

 

そして世田谷文学館で開催中の「岡崎京子展 戦場のガールズ・ライフ」。

 

文学館が予想以上に立派で驚いた
文学館が予想以上に立派で驚いた

 

わたしは決して熱心な読者じゃないけど、開催を知った時には「絶対行く!!」と思いました。

 

開催中企画展 – 世田谷文学館

 

実際原画を前にして、線の繊細さに驚きました。印刷されてしまうと見えなくなる物が沢山あるんですね。
予想以上に繊細な線と、多くの修正の跡。適当に描いているように見えて、でもそうではない。

「リバーズ・エッジ」に出てくる「あなたなんか死んでしまえばいい。」で埋め尽くされた手紙。
原画を見て慄然とし、あの場面の持つ怖さと迫力に納得しました。

あとうれしかったのは、「カルディエ」という、90年代初めに福武書店 (現ベネッセ) が発行していた雑誌掲載の「現代親娘情景」4部作を再び見られたこと。2度と目にすることはないだろう、と思っていました。

 

師匠から招待券をいただきました
師匠から招待券をいただきました

 

駆け足でしたが、どちらも行ってよかった。

 

三原順作品集 LAST PIECE (白泉社文庫 み 2-20)
三原順
白泉社 (2015-03-13)
売り上げランキング: 1,383

 

岡崎京子 戦場のガールズ・ライフ
岡崎 京子
平凡社
売り上げランキング: 3,854

 

リバーズ・エッジ 愛蔵版
岡崎 京子
宝島社
売り上げランキング: 25,606

 

Nexus9とkindleで読書

うちにNexus9がやってきました。家族が購入したのですが、自分のアカウントも作ってもらい、使ってみることにしました。

Nexus 9 – Google

一番最初にやったのは、kindleでの読書。読んだのは円城塔「Self-Reference ENGINE」。電子書籍で本1冊まるごと読んだのは、これが初めてです。
Nexus9を横長にすると、ちょうど文庫本を見開きにした感じになるんですね。縦長よりずっと読みやすい。
あと、読書速度は紙の本より上がると思いました。この作品も、文庫本で読んだらもう少し時間がかかったかも。

この状態が一番読みやすい
この状態が一番読みやすい

しかし気になった点がいくつかあり、自分はやはり紙の本がいいなと思いました。

まず目が疲れる。バックライトをかなり暗くして読んでいたのですが、それでも疲れ方は紙の本の比ではない。

そして形が固定されているのがストレスになる。紙の本だと、開き方をちょっと変えたりして、自分が読みやすい形に容易に変えられますが、電子書籍は当然ながらそれができない。
この「形が変えられない」というのが結構ストレスになりました。

もう一つ、重い。これはNexus9がタブレットとしては重いから、ということではありません。
厚めの単行本だと、Nexus9よりも確実に重くなりますが、それでも持つとNexus9の方が重く感じるのです。
これは多分に気分の問題ですね。

実際1冊分読み通してみて、紙の本の優位を再確認することとなりました。買う・読むなら絶対紙の本です。
電子書籍はバーゲン本などで、うまく利用したいと思います。

 

Self-Reference ENGINE
Self-Reference ENGINE

posted with amazlet at 15.03.04
早川書房 (2013-11-15)
売り上げランキング: 18,840