[share] 読むことの歴史—ヨーロッパ読書史

「書物」が初めて生まれたのは、いつのことなのでしょうか。紙が発明され、それから書物ができあがったのは当然でしょう。根拠はありませんが、紙が誕生して程なく書物が生まれたのではないかと思います。
書物には歴史があり、同時にそれを読んできた人・読む行為そのものの歴史があります。時代とともに書物の形やあり方も、それを手に取る人々のあり方も変わってきてるでしょう。
現在、人と読むことのあり方が大きく動いています。このような変化は、きっとこれまでに何度もあったことでしょう。
この本でその歴史をたどってみるのも面白そうです。

 

読むことの歴史—ヨーロッパ読書史
大修館書店
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[share] いま、世界で読まれている105冊

毎年、世界中の本が日本で翻訳されています。それらのルーツは様々な国にありますが、多数の本が紹介される国は、どうしても偏るのではないかと思います。
世界には、超大国から名前もよく知らないような国までがあり、様々なことばが使われ、書物も生まれているはずです。

この本は「日本語に翻訳される機会が少なく、なかなか紹介されてこなかった国々の作品を積極的に取り上げたブックガイド」です。
自治領まで含めた小国の作品も対象で、しかも日本語未翻訳のものが多数集められています。
取り上げられている作品たちを、実際に読むのはかなり難しいかもしれません。でも、自分が知らなかった国の本に触れることができるなんて、なんだかワクワクしてきますね。

 

いま、世界で読まれている105冊 2013 (eau bleu issue)
テン・ブックス
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[share] 「ひらがな」で話す技術

「ひらがなで話す」って、どういうことでしょう。普段話をするとき、口にしている言葉を文章に起こすと、ひらがな・カタカナ・漢字が混じっているはずです。それをぜんぶひらがなにする、ということでしょうか。
わたしたちが話をするのは、誰かに何かを伝えたいからです。でも、伝えようと思っても、現実にはうまく伝わっていなかった、と言うことはよくあります。そんなことを減らすためにも、ちゃんと伝えるためのテクニックを持ちたいものです。
著者は元ラジオDJ。話のプロがどんなテクニックを使って伝えてきたのか、そして「ひらがなで話す」の真相が気になります。

 

「ひらがな」で話す技術
西任暁子
サンマーク出版
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[share] 砂糖の歴史

毎日の食事の中で、砂糖がまったく使われていない食事をすることは、おそらくないでしょう。自分が使ってなくても、口にしたもののどれかには必ず入っているはずです。
そして店にあふれるお菓子。人はそれだけ砂糖が好きなのですね。

しかし、砂糖がどうやって発見され、どんな歴史をたどってきたのか、まったくと言っていいほど知りません。香辛料などと同じように、発見されて広まり、人々の生活や歴史を変えるまでにどれだけのことがあったのか。
歴史の面から「敬遠しつつも口にしてしまう砂糖」に迫るのも面白そうです。

 

砂糖の歴史
砂糖の歴史

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エリザベス アボット
河出書房新社
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[share] ナチュラル・ナビゲーション: 道具を使わずに旅をする方法

もともと方向音痴気味のわたしにとって、スマートフォンのGPSはなくてはならないものです。
昔auで初めてGPS携帯が出たとき「これはすごいものが出た」と感激しました。それまでは初めての場所に行くときは、交差点ごとに地図で居場所を確認して歩いていました。

地図も満足にない頃、人々は周囲の自然から居場所や道を割り出していました。「天空の城ラピュタ」では、シータが太陽の位置からラピュタの方向を推測し、ドーラに進言する場面がありますね。
今自分がどこかに旅に出て、GPSも地図もないまま道を探す羽目になることは、おそらくないでしょう。でも、自然を読んで自分の居場所や進むべき道を見つける方法は、生きる知恵として持てたらいいな、とも思います。
この本の著者は、海と空で大西洋を単独横断しています。彼がどんな知恵と方法でその偉業を成し遂げたのか、興味があります。

 

ナチュラル・ナビゲーション: 道具を使わずに旅をする方法
トリスタン グーリー
紀伊國屋書店
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[share] PIPELINE ICELAND/ALASKA

油田は秋田や新潟で見たことがあるけれど、日本にパイプラインはないだろうと思ったら、何百キロもあるんですね。
パイプラインはどんなものか想像はつくけど、まったく見たことがないものです。写真や映像にしても、ごく断片的にしか見たことがありません。
この写真集は、アイスランドやアラスカのパイプラインを追いかけたものです。円筒形のパイプがただひたすら、ある場所から別の場所に向かって伸びているだけのものだと思うのですが、それを連続して追いかけていくと、何が見えてくるのでしょう。気になります。

 

PIPELINE ICELAND/ALASKA
PIPELINE ICELAND/ALASKA

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石塚 元太良
講談社
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[share] 厭な物語 / もっと厭な物語

とてもストレートなタイトルですね。読むと、心の中にザリザリした砂が残ったり、自分がとんでもないところに連れていかれそうな気もします。
表紙も怖い。人形の顔のクローズアップですが、見方によってこんなに怖くなるんですね。
嫌な読後感が残る話は多くあります。わたしは嫌いじゃないです。読んでいて「う〜〜〜ん」と思ってしまうことがあっても、その居心地の悪さを味わうのも、読書の醍醐味だと思うのです。

この2冊はミステリのアンソロジーです。わたしはミステリ初心者ですが、楽しんで読めそうです。

 

厭な物語 (文春文庫)
厭な物語 (文春文庫)

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アガサ クリスティー モーリス ルヴェル ジョー・R. ランズデール シャーリイ ジャクスン パトリシア ハイスミス
文藝春秋 (2013-02-08)
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もっと厭な物語 (文春文庫)
文藝春秋 (2014-02-07)
売り上げランキング: 11,667

 

[share] 万里の長城は月から見えるの?

「万里の長城は、宇宙から見える唯一の人工建造物である」というのは、小学生の時に聞いたのだと思います。以来ずっと頭に刷りこまれていますが、実際どうなんでしょう。最初にこれを言ったのは誰なのかも知りません。
確かに長大ではありますが、幅はそれほどあるようには見えません。何百キロも離れてみたら、消え入りそうな感じもします。それにもっと幅広の建造物は、世界にいくらでもあるはずです。万里の長城が宇宙から見えるなら、ピラミッドも見えてよさそうな気がします。

万里の長城は本当に宇宙から見えるのか。なぜこれだけが見えるのか。もし実際には見えなかったとして、何故こういう話が広まったのか。
改めて考えると非常に不思議です。

 

万里の長城は月から見えるの?
武田 雅哉
講談社
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[share] 街を変える小さな店 京都のはしっこ、個人店に学ぶこれからの商いのかたち。

京都は詳しくありませんが、この本のタイトルのように「小さな店」がひしめく場所、というイメージがあります。
もちろんデパートやショッピングセンターもありますが、片隅にひっそりと佇む店が、街の雰囲気を作り出している感じがします。

例え小さくても、店を構えて維持していくのは、容易なことではありません。夢と志とシビアな経営判断とがないとやっていけないでしょう。小さな店の主たちが、何を考えどうやって店を続けているのか、ちょっと興味があります。

著者は「恵文社一乗寺店」の店主です。この書店もいつか行ってみたい。ここに限らず、京都には小さくて個性的な書店が多いので、今度京都旅行に行くときのテーマは書店巡りにしようかと思っています。

 

街を変える小さな店 京都のはしっこ、個人店に学ぶこれからの商いのかたち。
堀部篤史
京阪神Lマガジン
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[share] 妻が椎茸だったころ

2013年の「日本タイトルだけ大賞」を受賞した作品です。これはやられた。一度聞いたら忘れられません。椎茸、椎茸って…。
タイトルだけ見るとギャグかと思われますが、実際にはちょっと怖い短編を集めたものです。

何かに対する執着は、強かれ弱かれ誰もが持っているでしょう。それを第三者が見たとき、怖いものに見えることもあるかもしれません。
とにかくタイトルに目が行きますが、インパクト最高のタイトルからどんなストーリーが出てくるのか、気になります。

 

妻が椎茸だったころ
妻が椎茸だったころ

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中島 京子
講談社
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