投稿者: sazanami
[share] 水の歴史
日本に住んでいると、普段水の存在を意識することはありません。
水は生きるために絶対必要なものですが、それと同時に非常に怖いものでもあります。ひとたび水害が起きれば、すべてのものが飲み込まれてしまうし、涸れればあらゆる生き物が危険にさらされる。今後は水の確保が大きな課題となる、という意見もあります。
「あって当たり前」という感じの水ですが、これまで人間とどう関わってきたか、今後その関わりがどうなっていくのか、この本をきっかけとして考えてみるのもいいかもしれません。
創元社
売り上げランキング: 65,152
[share] 違和感から始まる社会学 日常性のフィールドワークへの招待
日常の中で、何かに違和感を覚えることは珍しいことではありません。しかしそれを感じても、流してしまって終わることが大部分のように感じます。「違和感を感じる方がおかしいのでは」と思ってしまうこともあるかもしれません。
でも本当は「ん?」と感じたら、その先の思索につなげていかないと、いつまで経っても自分が広がらないままかもしれません。この本にあるように、違和感に向き合うことで、自分がとらわれているものがわかり、社会との関わりが変わってくるかもしれません。
この本は、自分と向き合い、自分以外のものとの関わりを考え直すきっかけになりそうです。
光文社 (2014-04-17)
売り上げランキング: 3,683
起き抜けのちょっとした行動で、日中のぼんやりがかなり解消することを発見
居眠りするまで行かなくても、日中頭がぼんやりしてしまうことは、誰にでもあると思います。
わたしは毎日7時間弱寝ていますが、それでも午後にぼんやりして仕事の効率が落ちてしまうことがあります。
目覚めが悪いのがいかんのかも、と思って、起きた直後にしっかり光を浴びるようにしました。
ただし、自宅は朝方日差しが入りにくいので、明るい読書灯を使います。
行動パターンはこんな感じです
- 目覚ましが鳴ったらスヌーズボタンを押す
- 読書灯をつける
- 読書灯の光が目に届く位置でじっとする (光源は見ないようにする)
- 2度目の目覚ましが鳴ったら起きる
たったこれだけなのですが、日中のぼんやりがかなり減りました。
冬に気分が沈みがちになったりしたときも、日光にできるだけあたるのがよい、と聞きます。
ちゃんと光を浴びるのって大切なんですね。
[share] ひとを“嫌う”ということ
「嫌う」という言葉からは、一種の負のエネルギーを感じます。
誰だって人からは嫌われたくないでしょうし、人を嫌うことも避けたいでしょう。
でもその一方で、おそらく人生で一度も嫌われた / 嫌いになった経験がない人は、いないと思います。
いい印象がないのに逃れられない、厄介な感情です。
わたし自身、この感情に少し距離を置けるようになったのは、つい最近です。自分が誰かに向けてしまうことも、誰かからこちらに向かってしまうことも、ある程度は仕方がないことなのでしょう。それでも心は乱れてしまいますが。
この本を読むことで、「嫌い」ということと上手に距離をとれるようになれるといいな、と思います。
[share] 甘いお菓子は食べません
タイトルが非常に引っかかります。
40代になって、改めて「生きるとは難儀なことだ」と思います。もちろん年齢や性別問わず、誰にとっても生きることは難儀です。みんながそれぞれ困難を抱えて、1日1日を生きています。
そんな毎日を過ごしながら、破れかぶれにならないと見えてこないもの、自分を覆っているウロコのようなものを剥がしていかないと手に入れられないものがあるのかもしれない、と思います。だた、自分にブレーキをかけてしまって、そこまで踏み切れないことも多いのですが。
生きていく上では「甘いお菓子は食べません」という、一種のりりしさが必要なんだと思います。
この本は、今の自分に向き合うきっかけになりそうです。
[share] 国マニア 世界の珍国、奇妙な地域へ!
高校の地理の授業で使った地図帳が、枕元においてあります。ソビエト連邦とか東西ドイツが載っているような代物ですが、眺めていると楽しいのです。
地図を眺めていると、小さな国がたくさんあることに気づきます。こんな小さな島が独立して、どうやって国として成り立つのだろう、と思うばかりです。
独立国ではないけどトリスタンダクーニャなどは、世界一孤絶した有人島で、それでも島民が自活しているというのがすごい。
こういう国は、現在はもっと多いのかもしれません。
一体どんな国々が存在して、国民はどんな風に生活しているのか。地図を眺めただけではわからない現実があるはずです。
この本で一体どんな国に出会えるか、気になります。
筑摩書房
売り上げランキング: 26,681
[share] 仁義なきキリスト教史
まず表紙にインパクトを受け、キリスト今日の歴史をやくざ抗争史として語るという内容に驚愕。しかし、宗教の歴史は血腥いものが多くあるし、そんなに突飛なことではないのかもしれません。
「史上最大のアウトローはイエス=キリストだ」という指摘もありますし。
キリスト教に詳しくないので、ストレートに歴史に向かうより、やくざ抗争に置き換えた方がわかりやすいかもしれません。やくざにも詳しくないけど。
まじめな歴史がどうやくざ話に置き換わっているのか、気になります。
[share] いい日、ハピネス: 新倉孝雄写真集
90年代初頭は、わたしの高校から大学時代にあたります。田舎の高校生から東京郊外の学生になったわたしは、毎日生活するだけで必死で、周囲がどんな風だったか、ほとんど記憶に残っていません。
以前見せられた職場教育ビデオで、この時代に作られたと思われるものがあったのですが、登場する女性のファッションが意外と野暮ったく、イケイケだったと思われる時代との違いを感じたことがあります。
この写真集は、その90年代初頭の街角を撮影したものです。人の記憶は結構曖昧で、実際の姿と記憶が違ってしまっていることもよく起きます。
自分にとって、もともと記憶が薄い時代ですが、その頃の自分と周囲の空気を改めて思い出せそうな気がして、気になります。
[share] 乱読のセレンディピティ
わたしは本を読むのが遅く、乱読にはほど遠い状況です。だからといって速読術を身につけるのは、なんか違うとも思っています。
この本で書かれている「速読」は、速読術による速読とはまた違うもののように感じます。
本から何かを発見しようとしたら、とにかくじっくり読むべき、という考えがあります。それに対して著者は
ゆっくり読んだのではとり逃すものを、風のように速く読むものが、案外、得るところが大きい
と主張します。おそらくどちらも正しいのでしょう。一つのものを掘り下げて発見できるものもあるし、たくさんのものを詰め込んだ、その上澄みからこそ発見できるものもあるでしょう。
読書によるセレンディピティを磨くために、この本は役立ちそうです。
[share] 人間は料理をする
「人類最大の発明は何か」という問いの答えは、ひとつではありません。「神」と言う人もいれば「言葉」という人もいるでしょうし、これら以外にも考えられます。
この本では「料理は人類最大の発明である」としているようです。
確かに料理はものすごい発明かもしれません。料理によって食生活がどれだけ豊かになったか。
芋を海水で洗って食べる猿や焼き芋を食べる猿はいますが、洗うことは料理じゃないし、焼き芋は人間に与えられているだけですしね。
すべての食事を自分たちで料理していた時代から、加工食品を利用して、料理しなくても食べられる時代へ。これによって人類にどんな変化が起こりうるのか、考えたこともありませんでした。
料理の歴史と人間のあり方の両方を考えるきっかけとして、興味があります。
エヌティティ出版
売り上げランキング: 8,687
エヌティティ出版
売り上げランキング: 9,740