カテゴリー: 日々のあれこれ
3D映画初体験
「ヴァチカン美術館 天国への入口」という映画を観てきました。初めての3D映画です。
彫刻を3Dで見ると、本当にこちらに迫ってくるようですごい。臨場感がまるで違う。
その一方、絵画は正直妙な感じがしました。平面に遠近法を使って表現されている物が、現実の遠近を伴って見えるわけです。立体絵本を見ている感じに近い気がします。
2Dと3Dの一番の違いは、身体感覚のように思います。
3Dだと、カメラが動くのに合わせて、身体が座ったままカメラとともに進んでいるように感じました。水平から天井に向いた時は、背中が床に向かったように感じます。
螺旋階段を上からのぞいた状態で、階段が回転している映像が何度か出てきたのですが、それが長時間続いていたら目を回したかも。
上映前に「ジュピター」の予告編の3D映像を見て、「映画全部見たら酔うな」と思いました。
「ヴァチカン美術館」はかなり動きの少ない映画ですが、初めて3D体験するにはちょうどよかったのかも。
慣れの問題なんだとは思いますが、やはり映画は2Dの方がいい。この感覚には「電子書籍か紙の本か」と同じ対立構造がありそうです。
現実世界の立体感と、3D映像の立体感は、やはり違いますね。
先月は「ナショナルギャラリー 英国の至宝」を観ました。
美術品は本物の前に立つのが一番いいのですが、映画館のスクリーンで観るのもいいですね。
まんが原画展をはしごしてきました
先日上京して、まんが原画展をはしごしてきました。
まずは明治大学米沢嘉博記念図書館で開催中の「三原順復活祭」。
わたしは三原順作品をほとんど読んでいません。雑誌掲載作をリアルタイムで読んだのは「ムーン・ライティング」「SONS」だけです。
「いつかはきちんと読みたいまんが家」です。
米沢嘉博記念図書館|「〜没後20年展〜 三原順 復活祭」
米沢嘉博記念図書館TOP …
「はみだしっ子」の原稿を中心とした展示でしたが、カラー原稿の本当に美しいこと。そして、ほとんど修正のない原画が多い一方、ストーリーの要になるシーンには度重なるホワイト修正の跡があり、苦労のほどがうかがえます。
あとは「雑誌付録などのグッズをまとめて保管していたトランク」「ペンネームを決めた瞬間やプロットを書き留めたノート」を観られたのがよかった。
先日白泉社文庫から、三原順20冊目の文庫「三原順作品集 LAST PIECE」が出ました。これが「白泉社文庫最後の作品集」だそうです。冊数といい全体のデザインといい、全集のような趣です。非常に気になります。
そして世田谷文学館で開催中の「岡崎京子展 戦場のガールズ・ライフ」。
わたしは決して熱心な読者じゃないけど、開催を知った時には「絶対行く!!」と思いました。
実際原画を前にして、線の繊細さに驚きました。印刷されてしまうと見えなくなる物が沢山あるんですね。
予想以上に繊細な線と、多くの修正の跡。適当に描いているように見えて、でもそうではない。
「リバーズ・エッジ」に出てくる「あなたなんか死んでしまえばいい。」で埋め尽くされた手紙。
原画を見て慄然とし、あの場面の持つ怖さと迫力に納得しました。
あとうれしかったのは、「カルディエ」という、90年代初めに福武書店 (現ベネッセ) が発行していた雑誌掲載の「現代親娘情景」4部作を再び見られたこと。2度と目にすることはないだろう、と思っていました。
駆け足でしたが、どちらも行ってよかった。
白泉社 (2015-03-13)
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Nexus9とkindleで読書
うちにNexus9がやってきました。家族が購入したのですが、自分のアカウントも作ってもらい、使ってみることにしました。
一番最初にやったのは、kindleでの読書。読んだのは円城塔「Self-Reference ENGINE」。電子書籍で本1冊まるごと読んだのは、これが初めてです。
Nexus9を横長にすると、ちょうど文庫本を見開きにした感じになるんですね。縦長よりずっと読みやすい。
あと、読書速度は紙の本より上がると思いました。この作品も、文庫本で読んだらもう少し時間がかかったかも。
しかし気になった点がいくつかあり、自分はやはり紙の本がいいなと思いました。
まず目が疲れる。バックライトをかなり暗くして読んでいたのですが、それでも疲れ方は紙の本の比ではない。
そして形が固定されているのがストレスになる。紙の本だと、開き方をちょっと変えたりして、自分が読みやすい形に容易に変えられますが、電子書籍は当然ながらそれができない。
この「形が変えられない」というのが結構ストレスになりました。
もう一つ、重い。これはNexus9がタブレットとしては重いから、ということではありません。
厚めの単行本だと、Nexus9よりも確実に重くなりますが、それでも持つとNexus9の方が重く感じるのです。
これは多分に気分の問題ですね。
実際1冊分読み通してみて、紙の本の優位を再確認することとなりました。買う・読むなら絶対紙の本です。
電子書籍はバーゲン本などで、うまく利用したいと思います。
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今年出会った印象的な言葉
今年出会った、印象的な言葉をご紹介します。
混乱しているのは頭だけ。疲弊しているのは身体だけ。不足しているのは資金だけ。枯渇しているのは才能だけ。大丈夫や。俺は絶対に大丈夫や。
今年は大きな環境変化が同時にいくつもやってきて、しばらくメーターが振り切れそうなくらいストレスがたまっていました。
そのせいか、コーヒーの摂取量がかなり増えました。
その状況をなんとか乗り切れたのは、この言葉のおかげだと思っています。
しんどい時に「大丈夫や。俺は絶対に大丈夫や。」と、頭の中でずっと唱え続けました。
仕事も子育ても、真面目に考えすぎるより
“コント”だと思うほうがうまくいくYOU
日経WOMAN 2013年8月号「リレーエッセイ 妹たちへ」
これもストレスフルな状況を乗り切るのに役立った言葉です。
考えてみれば、真剣にやったから物事がうまくいく、というものでもないし、真剣と滑稽は紙一重ってことも、ままありますしね。
ならば最初からコントだと思っちゃった方が、確かに余計なものは背負わなくて済むかも。
やあねえ、それじゃお守りじゃなくて呪いよ。私の言葉を呪いにしないで。
松田青子「英子の森」
日々生活する中で、色々な言葉に出会います。「これは忘れたくない」と思うものもあります。
でもそれが呪いになってしまったら、どんな名言でも災いになりかねない。
言葉はあくまでお守りとする、上手な距離の取り方をしていきたい。
今年は珍しくたくさん映画を見たので
今年は新作旧作合わせて16本の映画を見に行きました。人生で最も多く映画を見た1年でした。
特に印象的だった映画をご紹介します。
少女は自転車に乗って
サウジアラビア初の女性映画監督による作品です。サウジアラビアは法律で映画館の設置が禁じられており、この作品を国内で上映すべきか否か、が現地の新聞の1面で論じられたそうです。
女性が自転車に乗ることが許されない社会で、自転車がほしい少女ワジダがどう奮闘するか、がストーリーの核になっています。
イスラム社会で女性がどのように扱われているかは、この映画でも随所に出てきます。しかし、声高に何かが叫ばれることはありません。制作する側が、イスラム社会でも受け入れてもらえるように、かなり神経を使ったのではないかと思います。
映画を見たあとに見つけた記事ですが
もう一つ、私が思ったのは、どんな社会にもマララパパのような人がいる、ということ。例えばサウジアラビア初の女性映画監督は、両親から、女の子だから○○できない、と言われたことは一度もない、とインタビューで語っています(映画『少女は自転車にのって』を見た際に購入したパンフレット収録の記事)。
色々と難しい情勢が伝えられるイスラム社会にも、こういう人たちがいることを忘れてはいけないと思います。
知恵を絞って自転車のために闘ったワジダに幸多かれ、と思います。
悪童日記
悪童日記公式サイト|亡命作家アゴタ・クリストフの衝撃のベストセラー、遂に映画化!
アゴタ=クリストフのベストセラー小説が映画になりました。「あの世界をどうやって映像化するんだ?」と思いましたが、かなりよかった。
まず主人公の双子が、作品のイメージにぴったりでした。原作の持つ残酷さは、映画になって薄くなったなとは思いましたが、これは仕方のないことだと思います。
双子がノートに書いたことと現実世界のリンクがうまいと思った。
TOKYO TRIBE
新作邦画で唯一見た作品です。原作は最初の部分 (テラが死んだあたりまで) しか読んでないのですが、気になって見に行きました。
「世界初のバトルラップミュージカル」です。
表現手法には賛否両論あるでしょうが、変にリアルに再現しようとするよりか、このスタイルが良かったんじゃないかと思います。
ンコイ役の窪塚洋介が、原作のキャラにかなり近かったのが驚き。
次の2本は、映画館で見たわけではないので、16本の中には入れていません。
不思議惑星キン・ザ・ザ
これはもうなんと表現したらいいのか。非常に衝撃的でした。終わらない、繰り返す悪夢を見ているような気分になりましたw
巨神兵東京に現わる
名古屋市科学館で1/12まで開催中の「館長 庵野秀明 特撮博物館」で見ました。
まずなにより、特撮でこの映像を作り出したのがすごい。CGを使えば、もっと簡単に、もっとすごい映像はいくらでも作れるはずです。それをとてつもない手間をかけて、このクオリティの映像を生み出したことに脱帽。
しかし、巨神兵がエヴァンゲリオンに見えたのはわたしだけでしょうか…。
来年も、見たいと思った映画はできるだけ見に行こうと思います。
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来年の手帳を購入
12月も目前になり、ようやく来年の手帳を買いました。
東急ハンズオリジナル手帳「hands+ダイアリー B6スリム レフト」です。
思うところあって、来年は手帳術的なことはやらないことにしました。
予定と多少の備忘だけ記入でき、時間軸も朝昼晩だけあれば十分、と考え、これにしました。
これと同じようなフォーマットの手帳に「ほぼ日手帳weeks」があり、実際どちらにするか迷いました。決め手は「メモページの少なさ」。
あとこれは完全な推測ですが、「hands+ダイアリー」の方がガジェット固定板に止めやすそうです。
週間手帳のWEEKS – 全ページ解説 – ほぼ日手帳 2015
来年は忘れてはいけない予定だけを記入して、のんびり過ごしていこうと思います。
Bluetoothヘッドセット購入
これまで使っていたBluetoothヘッドセット (Jabra CLIPPER) が瀕死の状態になったので、新しい物を買いました。SONY MDR-EX31BN です。ノイズキャンセリング機能が付いています。
ノイズキャンセリング機能に期待していませんでしたが、使ってみて、電車の走行音や空調の機械音が明らかに収まるのには驚きました。普段は必要ないと思いますが、音がどうしても気になる時は効果ありますね。
ただ、自分が一番遮断したい音は人の声なのですが、これは何を使っても遮断できないのが残念。
それとノイズキャンセリング機能をオンにしたとき、切り替わる瞬間に耳に空気が詰まったような感じがします。自分だけかもしれませんが。
クリップが弱くて落ちやすいのは残念ですが、全体的には使い勝手が上がってよかった。
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「国宝 鳥獣戯画と高山寺」見てきました
京都国立博物館で開催中の「国宝 鳥獣戯画と高山寺」を見てきました。前回サントリー美術館で公開された時にも見に行ったので、7年ぶりです。
平日に見に行くので、それほど並ぶことはないだろうと思ったのですが…。
この新聞記事を見て、とにかく早く行くことにしました。
8時半頃博物館に到着すると、すでに20人ほど並んでいます。9時半の開館時には、300人近くいたかもしれません。
鳥獣人物戯画は順路の後半にあったので、
- 前半の展示をすっ飛ばして、まず鳥獣人物戯画を見る(並ばずに見られた)
- 4巻全部見たところで最初に戻り、順路通り展示を見る
- 鳥獣人物戯画を再度見る(30分待ち)
という感じで見ました。2度とも立ち止まって見ることはできませんでしたが、修復後の明るくなった絵巻を見て、満足です。
甲巻の展示ケースの前に並ぶスペースが確保されていたのですが、全部埋まると2時間待ちにはなりそうです。
そしてイヤホンガイドには「順番待ちをしている人のためのボーナストラック」なんてものがありました。
見終わって外に出ると、入口前には長い行列が。
平日でこれだから、休日は凄まじいんでしょうな。
7年前のサントリー美術館は土曜日に行ったのですが、昼前に美術館への入場制限がかかっていました。
このときも朝一番で行ったので閉め出されることはありませんでしたが、とにかく人がすごかった。
図録にはおまけの豆本がついてました。AR対応というのが驚き。
丁巻を見ていた時、隣にいた60代くらいの女性が
「なんで手塚治虫みたいな絵を描いているんだろう」
と言っていました。これは当然ながら「手塚治虫が鳥獣人物戯画のような絵を描いている」ですな。
よく「日本最古のまんが」と言われますが、変なところでそれに納得してしまいました。
11月には絵巻の後半を見るために、もう一度行きます。
[share] カーブキッチンバサミ
昼休みに職場のテレビに映っていた日テレ系「ヒルナンデス」で、フードコーディネーター (名前失念) が「こればっかり使ってます」と言って紹介していたキッチンばさみです。
彼女がこれ1本で、皮付きの鶏もも肉をさばき、鰺もぜいご取りから開くのまでやっていて、使いこなせたら色々はかどりそうだなぁと思ったのです。
現在使っているキッチンばさみはもらい物で、重宝はしているのですが、包丁代わりにまではならないのです。
プロが使っているからそれだけ鮮やかにできる、ってのはあると思いますが。
テレビで紹介された商品を「ほしい」と思ったのは初めてかもしれません。
iPhone6購入
iPhone6を使い出して数日経ちました。手が小さくてiPhone5すら「ちょっと大きい」と感じていたので、操作がスムーズにできるかどうか心配でしたが問題ありません。片手での操作を諦めたせいもあると思いますが。
そして5はiOS6のまま使っていたこともあり、新しいUIには慣れきっていません。
10年近くauを利用してきましたが、6の購入に合わせてIIJ mioに乗り換えました。
乗り換えのスケジュールは
- 6が発表されて2日後に、appleサイトで予約
- 発送日が決まったところでauに電話し、MNPの手続きをする
- IIJ mio申込
- 6が到着
- SIMカードが到着
という感じです。
通信会社の変遷は
- 4はソフトバンク(auのガラケーとの2台持ち)
- 5はau
- 6はIIJ mio
となりました。
2年縛りがなければ、そのまま5を使い続けるつもりでした。6はとりあえず2年以上使う予定です。