カテゴリー: 本の話
《気になる》地元菓子
普段食べるお菓子はナショナルブランドの物が多いけど、印象に残りやすいのはローカルなお菓子かもしれません。
子供の頃の思い出とともにあるのも、ローカルなお菓子がほとんどです。
愛知に来てインパクトがあったのがえびせんべいです。直売所がたくさんあってびっくりしました。
自分にとっての「地元菓子」というと、ふうき豆とかオランダせんべいとかおしどりミルクケーキあたりでしょうか。
ミルクケーキは現在無印良品で扱っていますが、初めて見たときは衝撃でした。山形出身者以外でルーツを知っている人はどれくらいいるんだろうなぁ、と見かけるたびに思います。
日本全国の地元菓子と、それらを食べてきた人々の思い出に触れてみたいです。
《気になる》孤独であるためのレッスン
「孤独」はよく使う言葉だけど、本来の意味は何だろうと思って辞書を引いてみました。
やはり孤独はさびしいことなんですね。でも、ならば誰かと一緒ならば寂しくないのか、と言えばそんなことはない。
人に囲まれている故に強く感じる孤独もあります。
周囲の人と上手くやっていくことは必要なことだけど、合わせてばかりいるのも疲れます。仕事でもプライベートでも、自分がちゃんとあればこそうまくいくのではないかと思います。
かつて人に同調することばかり考えて消耗した経験から、そう思います。
自分がよりよく生きるため、周囲と良好な関係を結び、かつ流されすぎない状態を保つために、この本は役立ちそうです。
日本放送出版協会
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《気になる》バビロンまでは何マイル
「バビロンまで何マイル」を最初に知ったのは「ルパン三世 バビロンの黄金伝説」じゃないかと思います。作品としてすぐに思い出すのは川原泉のまんがです。
この本の内容と「バビロンまで何マイル」がどうリンクするのかは不明です。それでもこの本は、なんだか楽しそうな感じがします。
ファンタジーはほとんど読んだことがありませんが、楽しいものを読みたくなったら手に取ってみようと思います。
余談
川原泉「バビロンまで何マイル?」を読んだ歴史科卒業の友人が
川原泉はやっぱり歴史を勉強した人だね。トップページのエピソードがマニアックすぎる
と言っていました。
東京創元社
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《気になる》よう知らんけど日記
「よう知らんけど」という、投げやりな言葉が気になりました。「よう知らんけど」と「日記」って、矛盾するようなしないような。2つの言葉に感じる、微妙な座りの悪さがいい。
柴崎友香さんが大阪出身だとは知りませんでした。元同僚に大阪出身者がいたので大阪弁は聞き慣れていますが、書かれたものは小説のセリフくらいでしか読んだことがありません。聞く方言と読む方言の違いがどんな物か、そこにも興味があります。
《気になる》みんなの空想地図
著者は7歳の頃から、存在しない都市の地図を作り続けているそうです。
架空都市の精密な地図を作るって、すごく楽しそうですね。そこに描かれた街は、どこにも存在しない姿なのか、あるいは様々な街の姿が少しずつ重なったものなのか。描かれた地図と同じくらい、それを描き出した人に興味がわいてきます。
わたしがもし架空都市の地図を作るとしたら、夢の中の街を描いてみたい。
自分が夢を見ているとき、舞台となる街を明確に認識しているわけではありませんが、それを描き出したらどんな場所が現れるのか、ちょっと興味があります。
《気になる》戸越銀座でつかまえて
戸越銀座には、一度だけ行ったことがあります。山手線からそう遠くないところに、こんなに大きな商店街があるのか、と驚きました。
商店街のある街で暮らすって、どんな感じなのでしょう。
わたしは商店街のそばで暮らしたことはありません。これまでで一番なじみがある商店街は川越のクレアモールですが、ここは「よく通っていた場所」であって、住んでいたのは離れた場所でした。
そして「おだやかに葛藤し続けた日々」という言葉が引っかかりました。
著者が実家に戻ったのは、今のわたしと同じくらいの時です。状況は違っても、それぞれが葛藤を抱える時期なのでしょう。
著者が葛藤とどう向き合ってきたのかが気になります。
朝日新聞出版 (2013-09-06)
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《気になる》寝る子は育つ—眠る動物たち…しあわせな時間
表紙の馬を見ただけで力が抜けます。馬ってこんな風に横になって寝るんですね。安心しきってるような目に「やっぱり寝るのがいいよねぇ」という気分になってしまいます。
Amazonでは「これは、気持ちよく眠るための本です。」と紹介されていますが、わたしは気持ちが落ち着かない時、いらいらするときに眺めたい。眠ることにも通じるとは思いますが、気持ちを落ち着かせるのにすごい効果がありそう。
二見書房
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《気になる》まちモジ 日本の看板文字はなぜ丸ゴシックが多いのか?
日常見かける看板や標識は、確かに丸ゴシックを使ったものが多いですね。でもこの本を知るまで、意識したことがありませんでした。
わたしが行ったことがある外国はスペインのみです。うろ覚えですが、彼の地の看板や標識は丸っこい字ではなかったような気がします。他の国の看板類は国際ニュースの映像で見たことがある程度ですが、やはり丸っこい字は少ない気がします。
看板や標識が丸ゴシックになるのは、単にそれが読みやすいからだと思っていました。他にも理由があるのでしょうか。
看板の文字なんてほとんど意識したことがありませんが、この本のおかげで急に気になってきました。
グラフィック社
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《気になる》緩慢の発見
不思議なタイトルです。わたし個人は、緩慢の対義語である「敏速」の方が発見にふさわしい気がします。人間の生活は、時代が下るほどスピードが上がっているから。でもスピードが上がるからこそ、緩慢に出会うことが「発見」になるのでしょう。
主人公はジョン=フランクリン。イギリスの海軍将校です。軍人と緩慢は相容れないもののようにも感じます。両者の関係はどんなものだったのでしょうか。
オビにある「遅い者のほうが多くを見る」って、いい言葉ですね。これだけも読んでみたくなります。
《気になる》カネ遣いという教養
「身銭を切らなければ己は磨けない」
確かにその通り。自分の力で手に入れた物でなければ残らない。
ファンドマネージャーとして億単位の収入を得ていた人だけあって、使うお金の量が凄まじいですが、清々しいくらいです。
そして今お金をすべて失っても、後悔は一切ないと言い切る。
個人的な印象でしかありませんが、放蕩し尽くした人はお金を失っても、その状況を当たり前のこととして受け入れる人が多いように感じます。そうなるのはなぜなのか。わたしには想像もつきません。
これだけ放蕩してどんな世界を見たのでしょう。とても気になります。