カテゴリー: 本の話
《気になる》本脈—発見!本と本とのつながり
ある本を読みたいと思うきっかけはいろいろあります。以前読んだ本と似たようなものを手に取るとき、両者になんらかの「つながり」を感じているかもしれません。
「つながり」の意識は、本より音楽の方が持ちやすいかもしれませんね。あるアルバムに参加している人に興味を持って、そこから新しい音楽にたどり着く経験をした人は多いでしょう。
本だと注目点によって、つながりが変わってきそうです。内容か、同じテーマを書いている著者か、あるいは出版社か。
わたしは「つながり」を意識した読書、系統立った読書をしていないので、読み方を変え視野を広げるのに役立つかも、と思います。
《気になる》電信柱の陰から見てるタイプの企画術
「電信柱の陰から見てるタイプ」って、なんじゃそりゃ、と思ってしまいました。この言葉と「企画術」が、うまく結びつきませんでした。著者の経歴を見ると、話題になったCMを多数手がけています。ますます「電信柱の陰から見てる」とは、かけ離れている感じがします。
「○○をやっている人はこんな人」というステレオタイプは、様々な職業にあります。
例えば営業職の人は弁が立つ、押しが強いタイプと思われがちですが、実際には口べたで木訥だけど、お客さんに気に入られて成績を伸ばす人もいます。
クリエイターも例外ではないはずです。確かにタイトルはクリエイターのイメージと正反対ですが、だからこそどうやってこれらのヒット作を生み出したのか、興味がそそられます。
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《気になる》残るは食欲
表紙のケーキを見て、「あーおいしそうだな」と思ってしまいました。最初みかんがのっているかと思いましたが、大きさから考えると黄桃でしょうか。
色々な欲がありますが、一番わかりやすく、消えることがないのが食欲なのは確かです。食欲がなくなるのは一大事。なくなるのは問題だけど、ありすぎても困る。なかなか厄介です。
しっかり食べている人は強いですよね。「食べたものがその人を作る」のは真実でしょうし。
著者が食欲とどうつきあい、どんなおいしいものを食べてきたのか、気になります。
新潮社 (2013-03-28)
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《気になる》REAL BONES 骨格と機能美
現実に目の前で蛇が鎌首をもたげてきたら、一目散に逃げます。でもこの表紙の写真には、しばし見とれてしまいます。
形だけが残って、蛇の持つ恐ろしさが落ちているからかもしれません。
蛇の骨格全体を見たのは、初めての気がします。蛇に限らず現実にいる動物の骨格を見ることは、そうありません。一番よく目にするのは、人間の骨格ですね。
どの動物にとっても、骨は身体を支えるものです。その形を見れば、その動物にとって何が重要かが分かるのかもしれません。
存在の芯になる物だからこそ、美しいのかもしれません。
早川書房
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《気になる》水の生きもの
インドの手作り絵本です。1つ1つシルクスクリーンで刷られた絵を手で製本しています。さらに1冊ごとにシリアルナンバーも入っています。
絵本そのもののよさに惹かれたのが一番ですが、手製本・シリアルナンバー入りの絵本がAmazonや通常の書店で流通している、というのもかなり驚きでした。
絵は素朴ですが、見ているだけで笑顔が浮かんできます。休日の昼下がりに、お茶を飲みながらゆっくり眺めたい本です。
《気になる》増補版 誤植読本
ある本を読んでいて、「未完」が「末完」になっているのを発見しました。
「誤植箇所を指摘した本を発行元に送ると、増刷時に修正した本を送ってもらえる」と聞いたことがあります。実際にやったことはありません。この本は絶版になっているので、試してみることもできません。
本来誤植はあってはならないことです。1文字の誤植で、文の意味がまるで変わってしまう可能性もあるから。でも完全になくすことは難しいのかもしれません。
大きな辞典になると、2版を印刷するときに数百カ所の誤植が発見されることがあるそうです。初版発行時にきっちり校正しても、それだけ取りこぼしが出てしまうんですね。
あってはならないものだけど、読む側にとっては、誤植の発見は一種の楽しみかもしれません。「あー、こんな間違いしてるよ」なんて思ったりして。発行側には申し訳ないと思いますが。
確かに本と誤植は切っても切れない関係です。本の作り手は、困った存在である誤植をどう考えているのか。とても気になります。
メディアマーカーの登録件数が5,000件を超えました
12月17日に、メディアマーカーの登録件数が5,000件になりました。5,000件目は、永野裕之「根っからの文系のためのシンプル数学発想術」でした。
4,000件目を登録したのは2013年1月31日、いとうせいこう「想像ラジオ」でした。
3,000件目を登録したのは2012年3月30日、枡野浩一「歌—ロングロングショートソングロング」でした。
2,000件目に登録したのは2011年4月30日、「フランス名詩選」でした。
1,000件目を登録したのは2009年11月4日、夏目漱石「私の個人主義」でした。
登録のペースは相変わらずですが、読むペースがちょっと落ちています。
数年に1回のペースで「本が読めなくなる時期」がやってきます。今そこにかかりつつあるかもしれません。
そんなときでも本への興味がなくなるわけではありません。
これからもどんどん登録して、そのときそのときのちょうどいいペースで読んでいきたいと思います。
技術評論社
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《気になる》私の暮らしかた
大貫妙子がシュガーベイブのメンバーとしてデビューして40年です。もうそんなに経ってるのかぁ、と思いました。
日本のポップスやロックを切り開いてきた人たちは、もうみんな60代前後なんですね。
彼女の心構えは
足りないものがあっても、今の暮らしは自分で選んできたものであると納得して生きる
だそうです。
今ある自分に対して「自分で選んできたものであると納得」するのは、わたしにとっては簡単にできることではありません。いい年して何やってんだ、とは思いますが、納得しなければならないことに対して、惑ったりぐじぐじ悩んだりしてしまいます。
そういうところを直していかないと、いつでも背筋が伸びている生き方は難しそうです。
もうちょっとシャキッとした生き方をするために、彼女の考え方に触れてみたいです。
《気になる》問いのない答え
この本を見つけてまず思ったのが、「『問いのない答え』なんてあるんだろうか?」でした。
「答えのない問い」はたくさんあるでしょう。生きることそのものが答えがないことだし。
「一部だけ明らかにされた質問文に、出題の全容がわからぬまま無理やり回答する遊び」って、楽しそうですね。頭をフル回転させて質問文を推測し、そこから答えを探し出す。ずばり正解があるかもしれないし、あさっての方向の答えが出てくるかもしれない。
思いもかけない答えと出会うには、うってつけの方法かもしれません。
それがこの本の中でどう展開されるのか、気になります。
《気になる》クリスマスまであと九日—セシのポサダの日
今日がまさに、クリスマスまであと九日です。
メキシコに限らずラテンアメリカは、カトリックの国が多いですね。わたしにとってはクリスマスというとヨーロッパの印象が強く、ラテンアメリカのクリスマスのことはあまり知りません。
ヨーロッパの印象が強いと言ったって、人々がどんな風に祝うかちゃんと知っている訳ではありません。宗派によって、国によって、クリスマスの祝い方は様々あるでしょう。
自分が知らなかったクリスマスの姿に出会えそうで、気になります。
冨山房
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