カテゴリー: 本の話

《気になる》捨てる女

わたしは時々無性に物を捨てたくなり、実際にまとめて捨てることがありますが、断捨離などというレベルではありません。断捨離実践者からすれば、わが家は物があふれている場所だと思います。トータルで見ると「捨てられない人間」に分類される気がする。
物を捨てると、空間も気持ちもすっきりします。でもその一方で、物がある空間に安心することもあります。身軽なのに越したことはないけれど、あまり軽くても落ちつかなそう。

この本は、著者が「捨て暮らし」を実践した過程を綴ったエッセイです。「今はとにかく捨て続けるしかない」という気持ちで捨てまくったそうです。

捨てることは気持ちがいいけど、すべてを捨てたときに何が起こるのか。あまり捨てられないわたしは一種の「怖い物見たさ」で、この本が気になります。

 

捨てる女
捨てる女

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内澤 旬子
本の雑誌社
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《気になる》本の花

平松洋子さんのことを、ずっと料理研究家専業の人だと思っていました。1年ほど前に「野蛮な読書」を見つけ、エッセイストとしても活躍されていることを知りました。
料理家としてだけでなく、本の読み手としても気になる人です。おいしい料理を作り出す力と、本を読む力・その本のおいしさを引き出す力が連動しているような気がするのです。
この本は、平松さんが書いた書評を集めたものです。彼女の書評を読んだことがなかったので、とても気になります。「野蛮な読書」は読書にまつわる話を集めたものですが、書評とはちょっと違うので。

 

本の花
本の花

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平松 洋子
本の雑誌社
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野蛮な読書
野蛮な読書

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平松 洋子
集英社
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《気になる》懐かしくて新しい昭和レトロ家電—増田健一コレクションの世界

昭和30年代の家電は、実物は見たことがありません。ある程度記憶に残っているのは50年代以降の家電です。炊飯と保温のボタンしかない木目調の炊飯器は、実家ではかなり長いこと現役でした。
オーディオ機器のコレクターは聞いたことがありましたが、古い家電のコレクターがいるとは知りませんでした。
それぞれの家電は、当時最先端の機能とデザインを持っていたはずです。今となっては古いだけかもしれないけど、当時何が求められていて、何がかっこよかったのか、それが家電を通して分かるかもしれません。
家電のカタログとして、懐かしきデザインのカタログとして興味があります。

そういえばわたしの地元では、「お役ご免になった脚付のテレビ」には、よく鶏が入っていました。

 

懐かしくて新しい昭和レトロ家電—増田健一コレクションの世界
増田 健一
山川出版社
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《気になる》県民ごはん、作ってみました!

「県民ごはん」って、面白い表現ですね。「ご当地グルメ」よりもずっと生活に根ざした感じがして好きです。
最近は他県の郷土料理が、スーパーの惣菜コーナーで売られたりしています。ルーツを知らないまま、新しい料理だと思って食べているものもあるでしょう。
地域に根ざした料理を食べようとすると、まずは食べ歩きとなるのでしょうが、自分で作ってみるというのが目を惹きます。地元の人と同じ味になるかどうかわからないけど、手をかけると味わいも変わってくるでしょうから。

自分の出身地の料理や、これまで住んだ土地の料理が取り上げられているか、そして作った結果どうなったのか、気になります。

 

県民ごはん、作ってみました!
もぐら
大和出版
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《気になる》「疲れない! 」技術

「疲れた」なんて言いたくないものですが、つい口から出てしまいます。その言葉で、またちょっと疲れがつもる、という悪循環にはまることもあります。
日々生活していて、まったく疲れないというのは無理にしても、疲れの度合いを下げるとか、エネルギー切れを遅らせたりはしたいものです。そして疲れたらできるだけ早く回復することも。
自分自身をすり減らさないために、自分のしたいこと・するべきことに力を注ぐためにも、これから先無理をしないためにも、疲れない技術は絶対身につけた方がいいでしょうね。

 

「疲れない! 」技術 (ソフトバンク文庫)
西多 昌規
ソフトバンククリエイティブ
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《気になる》発想をカタチにする技術 新しさを生みだす“ありきたり”の壊し方

サラリーマンNEO」の監督だった吉田照幸さんの本です。「あまちゃん」のディレクターでもありますが、こちらはまったく見ていませんでした。
「サラリーマンNEO」大好き。レギュラーシーズンは全回録画し、映画も見に行きました。普段あまりテレビを見ない自分にとって、これは驚異的なことです。ただ単純に、それだけ面白かったんです。
結局叶いませんでしたが、エンディングの「ええねん」に本気で出たかった。もし名古屋でロケをする日程を知ったら、仕事なんか休んで駆けつけたと思いますwww

よく「サラリーマンNEO」は「NHKらしからぬ、NHKでしかできない番組」と言われていました。確かにこれはNHKでないとできない番組だったと思います。
それにしても、最初の段階ではNHK内でも「どうなの?」という意見は多かったと思います。最初の頃は出演してくれる人を探すだけでも大変だったようですし。そこから6シーズン続く番組に育て上げるまで、吉田さんが何をやっていたのか。
この本で自分が大好きだった番組ができるまでを、追体験できそうです。

 

吉田 照幸
日本実業出版社
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《気になる》蚊がいる

さすがに最近はもういなくなりましたが、「蚊がいる」状況を思い浮かべると、いらっとしてしまいます。
もちろんこの本自体にいらっとはしませんが。

蚊がいる時と同じような小さなイライラは、意外と日常に転がっています。まさに蚊のように、近づいては離れていく。
蚊はうまくいけばたたき落とせるけど、いらいらの原因はそうもいきません。そう考えると厄介ですね。

イラッとしそうなタイトルだけど、妙に気になる本です。

 

蚊がいる (ダ・ヴィンチブックス)
穂村弘
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《気になる》はなとゆめ

このタイトルを見て、大部分の人は少女まんが雑誌を思い浮かべるのではないでしょうか。
わたしがそうですし、Googleで検索してみても「次の検索結果を表示しています: 花とゆめ」として、トップが花とゆめ.comでした。
清少納言の生涯を描いた小説で、なぜこのタイトルなのか。まずそれが気になります。

清少納言は古文の教科書で読んだきりです。実家に帰ると母所有の枕草子の文庫本がありますが、わたしは読んでいません。
どちらを先にするにしても、この本と枕草子は合わせて読んだ方がよさそうですね。そうすればタイトルの謎が解けるかしら。

 

はなとゆめ (単行本)
はなとゆめ (単行本)

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冲方 丁
角川書店
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《気になる》ニッポン定番メニュー事始め

定番メニューで思い浮かべるのは、なんでしょうか。わたしはカレーライス、コロッケ、トンカツ、ラーメンでした。
これらを普段から食べているわけではありません。ラーメン屋に行くのなんて、年に片手でも余るくらいです。それでもやはりこれは定番メニューだと思います。

定番の定番たる理由は「日本全国どこにでもある」「食べたことがない人が (おそらく) いない」辺りなんでしょうか。誰かが作り出したメニューが定番になるまでには、それぞれ曲折なり広がるきっかけがあったことでしょう。
いつも当たり前にあるメニューの来し方なんて滅多に気にしませんが、この本で改めてルーツをたどるのも楽しそうです。

 

ニッポン定番メニュー事始め
澁川 祐子
彩流社
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《気になる》命がけで南極に住んでみた

南極は、いつか行ってみたい場所の一つです。定住する人のいない大地ですが、研究者や基地の設備を作る技術者、基地の運営をする人などなど、たくさんの人が行っているのですね。
期間限定とはいえ、極限の環境で暮らすにはどれだけの苦労があることか。そしてそこには、苦労を吹き飛ばすだけの「何か」が存在するのか。未知の場所から何が見えてくるのか、気になります。

南極以外で行ってみたいところというと、ウユニ塩原だったりトリスタンダクーニャだったりボツワナだったり。ひたすら遠いところ、圧倒的な自然があるところに惹かれるようです。

 

命がけで南極に住んでみた
ゲイブリエル ウォーカー
柏書房
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