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第4回西三河朝会の課題本について #mikawaasa
9月18日に第4回西三河朝会を開催します。
今回の課題本は、ヒュー・ロフティング著・井伏 鱒二訳「ドリトル先生アフリカゆき」。
わたしは未読ですが、これは子どもの頃に読んだという人は多いのではないでしょうか。
未読ならば「児童文学を大人が読んでどう感じたか」、子どもの頃に読んだことがあれば「子どもの時と今とで感じたことや読み方は違ったか」という視点でも話ができるかな、と思っています。
個人的に、課題本はできるだけジャンルを限定せずに選びたいと思っています。
まんがも取り上げたいし、絵本を読むのもありだと思っています。
西三河朝会は、読書をネタにゆるく語り合おうという会です。
この会に参加して読書から何かを得られるとか、まして仕事に役立つと言うことはないでしょう。
でも、「たまには普段手に取らない本を読んで、コーヒーでも飲みながらそれをネタに気楽に話をしよう」という読書会もありだと思うのです。
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第3回西三河朝会課題本について
第3回西三河朝会の課題は、嵐山光三郎「文人悪食」です。
この本はいっとき、枕元に常備されていました。寝る前に適当に開いて1〜2章読んで寝る、というのを繰り返していました。そうやって読んだあげく、カバーがぼろぼろになった。
同じように読んだ本には関川夏央「貧民夜想會 (自分が持っているのは文春文庫版・おそらく絶版)」があります。
この本は面白い。取り上げられている文人一人一人のエピソードが面白いのはもちろん、それを分析する嵐山光三郎の鋭さと明快さ、文章のうまさによるものだと思う。文学史・文学論に詳しくなくても (実際自分がそうだ)、面白く読める本だと思う。
文学作品であるのだけど、テーマ的に純然たる小説などよりは取っつきやすいかな、と個人的に思い、取り上げることにしました。
しかし結構ボリュームがあるし、敷居が高く感じられるかもしれないので、取り上げる人を限定し、食べ物のエピソードを中心にすえることにしました。
余談ですが、本当は課題に内田百閒を入れたかった。エピソードとして面白いし、なにより自分が好きな作家だから。しかし、一般的にあまり知られていない人なのであきらめました。
「御馳走帖」は20年ほど前に買って読み (自分が持っているのは1979年刊のもの) 未だに持っていますが、何度読み返しても面白い。
第2回西三河朝会を開催しました #mikawaasa
7月17日に、第2回西三河朝会を開催しました。参加いただいた皆さん、ありがとうございます。
課題本は森有正「生きることと考えること」。
そもそも森有正を知ったのは、「読書と社会科学」という本を読んだのがきっかけです。この中に著者がある読書会で行った講演を再構成した章がありまして、最後にその読書会の名前が2つ挙がっていました (1981年の講演なので、現在は存在しない会かもしれません)。
その1つが「森有正を正確に読む会」。
朝会でわたしは「森有正を正しく読む会」と言ってしまいました。訂正いたします。
森有正に対する予備知識は全くなかったのですが、「『正確に読む会』があるということは、この人は誤解されているのだろうか」と興味を持ったのです。
当日は、参加者の皆さんが興味を持った箇所について話していただいたのですが、興味を持ったところ、その理由など、一人一人の視点の違いがわかり、非常に楽しかったです。
うれしかったこと
第1回の課題本「高校生のための文章読本」でもそうでしたが、
「課題にならなければこの本は手に取らなった」
「自分では選ばない本だけど、読んでよかった」
というご意見をいただきました。
自分の興味優先で本を選んでいますが、それでもその人と本や著者と出会うきっかけを作れたとしたら、こんなにうれしいことはありません。
反省点
自分の興味に従って課題を選択しておいてなんですが、正直いってよくわからなっかった部分が多いです。1回読んだだけではわからない、2回3回読めば、だんだん分かってくるだろう、そういう本だと思いました。
開催前に2回3回読む時間が取れなかったのが残念です。
1冊の書物の内容をすべて理解するのは無理でしょうが、それでも少しでも理解を深めることで、より読書会を盛り上げることができたかも、と思っています。
そんな頼りない主催者ではありますが、参加してくださった皆さん、ありがとうございました。
また機会がありましたらよろしくお願いします。
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第1回西三河朝会の課題本について #mikawaasa
第1回西三河朝会の課題本は「高校生のための文章読本」です。読書会はいろいろありますが、あまり取り上げられないタイプの本のように感じます。
なぜこの本を選んだかについて少し書きます。
そもそもこの本は、自分が高校生の時に学校の図書館で借りて読んだ本です。内容についてははっきりとした記憶は残っていません。ただ、この本を読んで結構楽しかった記憶と、村上春樹を読んだのが人生でこの本だけである、という事実だけが残っています。
それから約20年、先日この本をジュンク堂だったかの棚で発見し、「まだ売ってたのか!」と驚きと懐かしさが。そのときは購入しなかったのですが、もう一度読んでみたくなったのですよ。
この本の話を@shinomeiにしたところ、「それで読書会やると楽しいんじゃない?」と。最初は読書会の課題にするつもりはなかったのですが、確かに楽しそうだと思い、取り上げることとしました。
今読書会に向けて読み進めていますが、やはり楽しいです。高校生向けの本ですが、大人でも十分楽しめます。この本はこうやってまた巡りあえてよかった。