[share] 使える行動分析学: じぶん実験のすすめ

「じぶん実験」という言葉が面白いな、と思いました。
うまくいかないこと、挫折してしまったことはたくさんあります。そのとき「意志が弱いからだ」「能力がないからだ」と言われてしまうと、返す言葉もありません。
確かにそうかかもしれませんが、でもそう考えても、状況は変わらないことがほとんどです。変えるためには何が問題なのかを冷静に推測・把握し、うまくできる具体的な方法を模索する必要があります。
この本ではそのために行動分析学の理論を使うことを提唱しているようです。

この辺りは、津村記久子・深澤真紀「ダメをみがく: “女子”の呪いを解く方法」で指摘された

 

「がんばる」とか「努力」ではなく「工夫する」ことが重要

 

というのに通じる気がします。

自分を冷静に見つめ、色々なことをよりうまくやっていくためのきっかけとして面白そうです。

 

使える行動分析学: じぶん実験のすすめ (ちくま新書)
島宗 理
筑摩書房
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ダメをみがく: “女子”の呪いを解く方法
津村 記久子 深澤 真紀
紀伊國屋書店
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[share] ほろ酔い文学事典 作家が描いた酒の情景

わたしは酒が飲めませんが、酒にまつわる文章を読むのは楽しいと思います。何故そう思うのか、自分でもよくわかりませんが。
様々な作家が書いた様々な酒。この本だけで十分酔った気分が味わえそうです。

「作家と酒」でぱっと思い浮かんだのが、内田百聞「おからとシャムパン」です。
タイトル通り、おからを肴にシャンペンを飲む話なのですが、出てくるおからが妙においしそうなのです。
この本で先生は、ビールで取り上げられています。

 

ほろ酔い文学事典 作家が描いた酒の情景 (朝日新書)
重金敦之
朝日新聞出版 (2014-03-13)
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御馳走帖 (中公文庫)
御馳走帖 (中公文庫)

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内田 百けん
中央公論社
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財布を購入

二つ折り財布を買いました。家計用と自分用で2個、どちらも持ち歩きます。

これまで使っていた財布の、小銭入れのスナップがだいぶ前に甘くなってしまっていたのですが、決めるまで時間がかかりました。
わたしは不器用なので、長財布・二つ折り財布どちらにもよくある「平べったい小銭入れ」が苦手です。硬貨がうまくつまめません。なので小銭入れは絶対ボックス型がいいのですが、この型は最近減ってるんですね。
最近は「家計用と自分用の2つを1つにした長財布」も売っていますが、家計用の財布はわたし以外の家族も持ち歩くので却下。

そして「手触りと色の違う二つ折り財布2つ」を探し出して購入。グレーはキタムラ、黒はオリジナルパースナカムラのものです。

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ちなみにこちらは古い財布。黒は無印良品、オレンジはオリジナルパースナカムラ。
当然どちらもボックス小銭入れです。

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オリジナルパースナカムラのボックス小銭入れ財布は、使いやすくていいと思います。

 

[share] あまり癒やされない心の詩

著者は、中日新聞に政治風刺漫画を描いています。毎年末に「こう吐く歌合戦」と題して、内外の政治家がそれぞれの立場などをヒット曲風に歌った作品が掲載されるのが印象に残っています。
新聞の政治風刺漫画なんて、そんな真剣に見るものではないけれど、たまに目にしたときに「こんな風にひねるのか」と気になってくるものだと思います。
「あまり癒やされない心の詩」なんてタイトルは、風刺専門の人だからこそ出てくるものかもしれません。でもわたし自身「癒し」というものが今ひとつピンとこない所があるので、タイトルに対して中身がどんなものなのか、結構気になってしまいます。

 

あまり癒やされない心の詩
佐藤 正明
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[share] 亀時間~鎌倉の宿から生まれるつながりの環

鎌倉には10年以上前に行ったきりです。海も山も近くていいところですよね。

「亀時間」とは、鎌倉にあるゲストハウスの名前です。最初ゲストハウスがピンと来ませんでしたが、ユースホステルのようなバックパッカー向けの宿泊所なんですね。
しかしインパクトのある名前です。ゆったりとした時間を過ごして大切なものを取り戻そう、という思いから名づけられたようです。例え忙しくなくても、時間はいつの間にかスピードを上げて人を追い立てます。あえてゆったり過ごせる時間を作り、置き去りになってしまったものを取り戻すのは、自分を見失わないためにも必要なことだと思います。
オーナーが何を思い、こんな変わった名前のゲストハウスを作ったのか、気になります。

 

亀時間~鎌倉の宿から生まれるつながりの環 (SPACE SHOWER BOOKs)
櫻井雅之(ゲストハウス「亀時間」オーナー)
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[share] 寝相

ただ単にタイトルに惹かれました。わたしは子供の頃、非常に寝相が悪かったのです。さすがに今は直りましたが、実際には寝ている間、結構もぞもぞ動いているのでしょう。

この本は、滝口悠生のデビュー作です。デビュー作には、その作家らしさが一番よく現れるのではないかと思います。「寝相」と題される物語がどんなものなのか、気になります。

 

寝相
寝相

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滝口 悠生
新潮社
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[share] 街の達人 名古屋便利情報地図

職場の営業部で、名古屋とその周辺の広いエリアを回る人が持っていて「いろんな店がわかりやすく載ってていいよ」と言っていました。

最近はナビが当たり前になって、道路地図を見かけることは少なくなりました。
確かにナビの案内機能はすごい。助手席で道路地図を見ながら案内して、結果道を間違えさせた経験がある身としては、これほどありがたいものはありません。
しかし、だからといって地図のよさが失われたわけではないでしょう。ある程度広い範囲で「どこに何があるか」を俯瞰したいなら、やはり地図の方が優れていると思います。
わたしはあまり運転しませんが、よく運転するようになったら、この地図を車に積んでおこうと思います。

 

余談
地図とナビの関係は、なんとなく「紙の本と電子書籍」とか「アナログ時計とデジタル時計」の関係に似ている気がします。

 

街の達人 名古屋便利情報地図
昭文社
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[share] 服用禁止

えらく押しの強いタイトルです。読んじゃいけない、と言われているようです。よほど強い、扱いに細心の注意がいる毒が含まれているのでしょうか。怖いですねぇ。
しかし禁止されると余計に気になるもの。毒からは遠ざかるに越したことはありませんが、怖いもの、恐ろしいものこそ見てみたい、試してみたいと思ってしまうのも事実です。
本格ミステリは未知の領域です。初心者が立ち向かえるような本かはわかりませんが、いつか挑戦してみたい本です。

 

服用禁止 (ヴィンテージ・ミステリ・シリーズ)
アントニイ バークリー
原書房
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[share] ドーナツを穴だけ残して食べる方法 越境する学問—穴からのぞく大学講義

今日、おやつにドーナツを食べました。もちろん穴はなくなりました。
ドーナツの穴。当たり前にあるものですが、それを残せるかどうかは考えたことはありません。
残して食べる方法に大阪大学の教員が本気で挑むだなんて、バカバカしく面白いテーマです。
各分野の先生方はどのようにしてそれを実現したのでしょうか。

しかし、「そもそもドーナツに『穴』はあるのか」「それは『穴』なのか」という問いも成り立ちそうですね。

 

ドーナツを穴だけ残して食べる方法 越境する学問—穴からのぞく大学講義
大阪大学ショセキカプロジェクト
大阪大学出版会
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[share] 心配事の9割は起こらない: 減らす、手放す、忘れる「禅の教え」

かつてわたしは、とにかくいろんなことを抱え込んでしまい、つぶれそうな時期を長く過ごしていました。
今なら「抱え込んでばかりいてもプラスにならない」「執着ばかりしていると却って失うものが大きくなる」ということがわかります。でもそう思えるまでに非常に長い時間がかかってしまいました。精神的な余裕がないと、見方を変えたり新しいことに気づくことすら難しくなるのかもしれません。

この本のタイトルにある「減らす、手放す、忘れる」。わたしも興味があります。失うものを少なくするためにも、実践は難しいけれど、これらの考え・行動が必要だと感じます。
わたしは禅のことはまったくわかりませんが、これからの自分が健やかに生きていくための入門編として、この本はよさそうです。