《気になる》とにかくうちに帰ります

津村記久子は「ワーカーズ・ダイジェスト」しか読んだことがありません。「ワーカーズ・ダイジェスト」は読んでじわっと共感でき、でもただ「わかるわかる」では終わらない小説でした。熱すぎず冷静すぎず、でもちゃんと芯があって、働く人の姿をきちんと書きながら「ビジネス小説」になっていないところに好感を持ちました。
「とにかくうちに帰ります」。仕事にまつわる諸々をうっちゃって、この台詞を吐いて帰宅したい日はあります。大変なことがあった日だけでなく、ちょっとしたつまづきや、うまくいかないことがあった日にも。
「帰ります」と勇ましくなくても、「(○○が終われば) 帰れる」という弱気でも、家に帰ることは安心感や落ち着きを伴うものだと思います。仕事上のあれこれをリセットする働きもあるでしょう。
「とにかくうちに帰ります」。この言葉のもとでどんな小さな事件が起きるのか、気になります。

 

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