《気になる》百年の手紙——日本人が遺したことば
手紙は非常に個人的なメディアです。複数の人に読まれることを意識した手紙もありますが、ほとんどは宛先の人にだけ読まれるものです。だから書いた人のありようがそのままあらわれるのかもしれません。もちろん「手紙の内容=その人の人間性」とは限りませんが。とても感動的で立派な手紙を書く人だったけど、人物的にはどうも感心しない人だった、ということもあり得ますからね。
それはともかく、歴史に名前を残した人たちはどんな手紙を書いていたのか。手紙に現れる書き手の姿は、社会的に知られた、いわば「表の顔」とは違うものかもしれません。それが面白そうです。
百年の手紙——日本人が遺したことば (岩波新書)
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梯 久美子
岩波書店
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