カテゴリー: 本の話
[share] ネガティブな自分をゆるす本—ポジティブ・シンキングのとらわれをはずそう!
ポジティブであることは大事です。そうは思いますが、わたしはそれが結構苦手です。とにかくポジティブシンキング、ネガティブは許さない、という人のそばにいると非常に疲れます。
ポジティブにせよネガティブにせよ、自分の内側から出てきた感情であることには変わりがないのに、一方は肯定しもう一方は否定するってのは、結果的に健康的でない気がします。
重要なのはそれらとどのように折り合いをつけていくかで、頭から否定したり肯定したりすればいいってものではないのでは。非常に素朴な考えですが。
「○○でなければならない」という考えは少ないに越したことがないと思います。自分をしんどくしないために、あえてよいと思われていることの「とらわれ」を外すことも必要かもしれません。
この本は、そのきっかけになりそうです。
大和出版
売り上げランキング: 127,695
[share] シスコと生きる—塔本シスコ生誕100年記念
塔本シスコ。2005年に亡くなった画家です。プロフィールはこちら。
名前だけ見ると、結構若い人のように感じます。しかも本名だとは驚きです。彼女は50歳頃から絵を描き始め、92歳でなくなるまで描き続けました。
彼女の絵には、ふんわりしている一方でエネルギーが満ちているような、不思議な緊張感を感じます。また、陶器やオブジェも制作しているようです。
まず名前のインパクトに惹かれましたが、実際の作品を、ゆっくり見てみたい画家です。
売り上げランキング: 1,016,410
[share] おとなの「家庭科の教科書」—家事の苦手がなくなる!生活が楽しくなる!
先日帰省した時、母の本棚で発見しました。
家事は毎日のことで、それぞれぱっぱと片付けていますが、「本来それはどうするべきか」は、分からなくなっているケースがほとんどのように感じます。
例えばシャツのアイロンがけ。細かい部分からかけていきますが、わたしは広い部分からかけていましたorz。数年前に買ったアイロン台に付いていたパンフレットを見て、順序が逆だと気づいたのでした。
現在問題なくできていれば、別に基本がわかってなくてもいいんではないか、とも言えるでしょうが、基本とやり方を押さえておいた方が、より上手く物事が進むはずです。
母が持っていますが、自分は自分で入手するのがよさそう。
売り上げランキング: 261,161
余談
だいぶ前に見かけたツイートですが
(…きこえますか…大学に合格した…皆さん…家庭科の教科書だけは…捨ててはなりません…あなたの…一人暮らしで…1番必要な知識が…そこに書かれています…授業では…あまり読まなかった…カラーグラフ食品成分表も…とても役立ちます…)
— みと (@mitragyna) 2014, 2月 11
これはその通りですね。家庭科に限らず、学校の教科書は侮れない。中高の英語とか数学の教科書は取っておけばよかった、と未だに思います。
[share] 心のリュックを軽くする 自分の感情にあやつられないための21のヒント
自分の感情とつきあうのは難しいものです。振り回されてしまうと、結局疲労が残るだけです。
それなのに、振り回されてしまって後悔することはなくなりません。そういうことが続くと「感情なんてない方がいいのに」などと思ってしまいます。
もちろんそれは無理な話です。なので、せめて振り回されない、重荷にならないようにする方法を身につけないといけませんね。
この本は、タイトルが気に入りました。「心のリュックを軽くする」って、いいですね。リュックを使う時は、必要十分なものを詰めて、なおかついかに軽くするか、がポイントだから。
感情に振り回されて疲れることからは、そろそろ卒業したいものです。
阪急コミュニケーションズ
売り上げランキング: 156,092
[share] 冷えと肩こり 身体感覚の考古学
英語に「肩こり」という単語がない、肩こりを感じるのは日本人だけだ、と初めて聞いた時、「えー信じられない」と思いました。
しかしこの本によると、冷えも日本人しか感じないものみたいですね。
どちらもお友達状態のわたしには、ちょっと信じられない事態です。
また、どこかは忘れましたが「お腹は冷やした方がいい」という国もあるようですね。自分がお腹を冷やしたら、一体どんな事態になるか。
人間の身体が持つ基本機能とその校長不調は、人種や国を問わず変わらないもののように感じます。しかし、冷えや肩こりのように、特定の国でしか病気や不調と判断されない状態もあるのですね。
その違いはどこから来るのか。とても不思議です。
講談社
売り上げランキング: 166,713
[share] 365日365ホテル 上
365日毎日違うホテルに泊まる。
過酷というかせわしない気がします。著者はホテル評論家ですが、それにしても大変そうです。旅の最中であっても、毎日寝る場所が変わるのは大変かも。
しかし何かを深く知るために、それととことんつきあう必要があるとしたら、どんどん変えていくのは却って合理的かもしれませんね。立ち止まらないことで見えてくるものもあるだろうし。
著者が泊まったホテルは、デラックスホテルからカプセルまで様々です。場所も26都道府県にわたります。
下手な旅行ガイドより役に立つかもしれませんね。
[share] ベスト・オブ・ドッキリチャンネル
先日「評伝 ナンシー関 『心に一人のナンシーを』」を読みました。その中に、彼女のテレビ評論は森茉莉の「ドッキリチャンネル」以来の本格的なものだった、という趣旨の記述がありました。
「ドッキリチャンネル」は読んだことがありません。それ以前に、わたしの頭の中で彼女とテレビ(評)が上手く結びつかないのです。だからこそ、彼女がどんな評論を書いていたのか、どれだけの毒舌を駆使していたのか気になります。
本当は書かれたもの全部を順に読んでいくのがいいんでしょうけど。それも難しそうなので、ベスト盤にトライですね。
筑摩書房
売り上げランキング: 133,195
朝日新聞出版 (2014-06-06)
売り上げランキング: 203,106
余談
「評伝 ナンシー関 『心に一人のナンシーを』」ですが、彼女の人生を非常に丹念に追いかけた労作だと思います。しかし、どういうわけか「もう一押し欲しかった」と思ったのでした。
[share] こころの最終講義
河合先生の京都大学退官記念講義を収めた本です。
先生が退官なさった直後、東京で先生を囲んだシンポジウムが行われました。岩波書展主催でかなりの長時間でしたが、非常に面白かった。
その内容をまとめたのが「河合隼雄 その多様な世界—講演とシンポジウム」という本です。
当時「せっかくだから退官記念講義も聴いてみたかったな」と考えていたのですね。それがこうやって本になって出るとは。
しばらく河合先生の本は読んでいませんでしたが、また手に取ってみようと思います。
新潮社 (2013-05-27)
売り上げランキング: 2,635
岩波書店
売り上げランキング: 462,227
[share] 年をとったら驚いた!
20年前に想像していた「20年後の自分」と現在の自分は、まるで違います。生活の根本からして、当時全く想像していなかった状態です。
一番の違いは「この先自分はどう変わっていくだろう」と考える余裕ができたことなんではないかと思っています。変わることへの恐怖心が、だいぶ薄くなったと思います。
そして、自分の身に起きたことを、いいことも悪いことも一歩引いた目で見られるようになったことで、いろいろなことが楽になりました。
今年72歳の嵐山光三郎さんは、何に驚いたのでしょう。年齢だけでいえば、わたしがこれから見るであろうものを見ているはずです。自分も同じ物を見るとは限りませんが、これから年を取ってどんな光景が開けてくるのか、ちょっとだけ知ることができそうです。
[share] ゼンリン 住宅地図と最新ネット地図の秘密
ゼンリンの住宅地図、職場でお世話になっています。
カーナビがついている社用車が少ないので、個人のスマートフォンと目的地付近の住宅地図のコピーの組み合わせで出かける人が多いのです。
ネット地図は普段から使っていますが、昔住んでいた場所を表示することがあります。新しい道が切れていたり、大規模マンションが建っていたり。そんな変化を探すのも楽しみです。
住宅地図もネット地図も、ゼンリンが圧倒的に強いけれど、これには理由があることを「方向音痴の研究」で知りました。
どちらもよく使われる割には言及されることが少ない地図ですが、作り手はどんな考えで取り組み続けているのか。気になります。
実業之日本社
売り上げランキング: 130,833