《気になる》一人の男が飛行機から飛び降りる
どきっとするタイトルです。「一人の男が飛行機から飛び降りる」とは、いったいどんな状況か。この本は悪夢の再現のような超短編を集めたものですが、確かに自分もタイトルと似たような夢を見たことがあります。
楽しい小説、読んでハッピーになれる小説もいいけれど、それとは真逆のぞわっとくる小説、怖さを感じる小説も好きです。例えば今年読んだ岸本佐知子編訳「居心地の悪い部屋」。これも奇妙さ・怖さ・収まりの悪さなどが満載の、いい感じでぞわっと来る本でした。
「居心地の悪い部屋」は短編集ですが、「一人の男が飛行機から飛び降りる」は超短編集。1〜2ページの作品でいったいどんないったいどんな世界が展開するのか。「リアルでたのしい悪夢」の世界、のぞいてみたいです。
一人の男が飛行機から飛び降りる (新潮文庫)
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バリー ユアグロー
新潮社
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余談
見る夢がモノクロかカラーか、音があるかどうかは人によって違うらしいですね。わたしが見る夢はカラーで音がありません。「こういう音がした」というイメージはあります。ごくまれに夢の中で音がはっきり聞こえることがありますが、そういうときは自分の周囲で実際その音が鳴っているのです。
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