カテゴリー: 本の話
[share] 「しないこと」リストのすすめ: 人生を豊かにする引き算の発想
ここ数年で、自分の物事のとらえ方に変化が出てきたと思います。
とにかく色々なことを抱え込みがちだったのですが、意識して手放していかないと、と思うようになりました。断捨離しようとまでは思いませんが。
この本のオビに「明日できることは今日しない」とありますが、これはストレスを減らすために重要なことですね。
しなくてはならないこと、すべきことをどんどん詰め込んで、自分を「押し入れ化」しても、いいことは多分ない。
この先の人生をゆったり過ごすためのヒントが、この本にはありそうです。
ポプラ社
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[share] 総統はヒップスター
今年の春「帰ってきたヒトラー」という小説を読みました。ヒトラーが現代ドイツに突如蘇り、強烈なブラックユーモアを発する芸人として人気者になっていく…、というストーリーです。
自分にとっては間違いなく「今年もっとも衝撃的だった本」です。
さて「総統はヒップスター」。こちらはまんがで、主人公は「草食系メガネ男子のヒトラー」で「ゲッベルスやゲーリングを従えて世界征服…?」。しかも原著は「帰ってきたヒトラー」より先に出版されているとのこと。
これは読まないといかんですな。そして両作品を比較することで、新たに見えてくるものがあるかも。
共和国
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河出書房新社
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河出書房新社
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[share] コレモ日本語アルカ?—異人のことばが生まれるとき
「〜〜アルカ?」という言い方を見たり聞いたりすると、確かに反射的に中国人を思い起こします。
しかし、実際には中国人がどういう状況で話すことを表現しているのか、全く分かりません。
ネイティブスピーカーの中国語を直訳するとこうなるのか、中国人が日本語をしゃべるとこうなるのか。
大学の先生や元同僚など、これまで接してきた中国人は、こんな日本語は使っていません。
おそらくこの「〜〜アルカ?」だけでなく、実際の話し方にかかわらず「この話し方は○○人」みたいなステレオタイプがあるのかもしれません。
そういう言葉がどうやって生まれてくるのか、気になります。
岩波書店
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[share] 夜空と月の物語
表紙の空の色、きれいですね。明け方近い空のように感じます。
夜空も、月や星の見え方も、日々変わっていきます。天候なども考えれば、「いつの日かと同じ夜空」は存在しないのかもしれません。
月が出ていると、足を止めて眺めてしまいます。太陽とは違って、静かに眺められるのが月のいいところですね。だからこそ、月にまつわる言い伝えが多くの場所に存在するのでしょう。
月の物語と美しい写真、気になります。
パイインターナショナル
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[share] ネオンカラー・デザイン ピカピカ蛍光色のグラフィック・コレクション
ピカピカ蛍光色と聞いて真っ先に思い出したのが、なぜかスキーウェアです。
子供の頃スキー場で、蛍光色のウェアを着たスキーヤーをよく見かけました。雪の中では実に目立つ。
もっと身近な蛍光色は、スーパーなどのPOPでしょうか。
そもそも目立つ物だから、それをどうデザインに取り入れるか、は結構難しそうです。色に負けず、なおかつ特長を生かしたデザインとはどんなものでしょうか。気になります。
ネオンカラーの対極である、モノクロームのグラフィックコレクションもあるようです。
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[share] 黒の文化史
黒は、ありふれた色です。
日常的に触れる黒は、まずは洋服。あとはいわゆる黒物家電とか自動車あたりでしょうか。
わたしは何かを選ぶ時、色の選択があれば黒を選択肢に入れます。しかし「黒が好き」とまでは言えない気がします。
もちろん、嫌いなら最初から選びません。好きとは言い切れないけど気になる色が黒なのかもしれません。
黒は、他の色とは明らかに違う存在感があります。そう感じるのは何故か、黒がどんな風に受け止められてきたのか。
ありふれた色について書かれたこの本、気になります。
[share] ネコにウケる飼い方
今わたしの実家にいる猫は、3年ほど前に譲渡猫としてやってきました。たまにしか帰らないせいもあって、なかなか相手をしてくれません。
帰省のたびに抱き上げようとしたりして、嫌われます。無視されているわけではありません。気が向いたらそばに来て、ささっと言ってしまいます。
そんな状態なので、この本のタイトルは見逃せませんでした。猫にウケる接し方ができれば、もっと相手にしてもらえるかしら。
ワニブックス
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[share] 完全保存版 寝台列車トラベルガイド
7〜8年前に、北海道旅行の往路でカシオペアを利用しました。これがわたしの唯一の寝台列車体験です。
夜行列車なら、学生時代にムーンライトながらやえちごをよく利用していました。
寝台列車の旅はいいですね。ゆっくり目的地を目指して車窓を楽しみ、目覚めれば目的地はすぐそこ。
トワイライトエクスプレスは来年で終了します。寝台列車自体が消える運命にあるのかもしれません。
確かに制約も多いとは思いますが、とてももったいない。
遠方への旅行の機会は少ないけれど、寝台列車にはまた乗ってみたい。
[share] どこの家にも怖いものはいる
表紙の少女が、とても怖い。これに限らず、著者の作品の表紙は、どれも怖い絵ですね。ホラー作家なんだから、当然といえば当然ですが。
引っかかったのは、表紙よりもタイトルです。
人の家の中はうかがい知れない、だからこそ何か怖いものが潜んでいるかも、という気持ちは否定できない。もしかしたら自分の家だって。普段開けることのない部屋が怪しい。
そうやって考えると、安全なはずの家に対する気持ちが、変わってくるかもしれない。
[share] 「無」の科学
「無」は、数学でよく出くわします。過去に色々と悩まされた記憶が。ただ「何もない」じゃ終わらないんですね。「無」そのものとも、そこからから出てきた色々なものとも格闘するわけです。
「無」はただ「何もない」で終われない、何もないはずなのにそこから様々なものが生じてくる、厄介で興味深い存在だと思います。
「無」でぱっと思い浮かぶのは数学とビッグバン前の宇宙くらいですが、自分の知らない、もっと魅力的な「無」に、この本で出会えそうです。