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《気になる》TOKYO BOOK SCENE
最近、書店ガイドやブックガイドを色々見かけるようになりました。書店ガイドは個性的な店が多く取り上げられるので、見ているだけで楽しい。ブックカフェは行ったことがありませんが、ゆったり過ごせそうでいいなあ、というところが多いですね。
このガイドは新刊書店だけでなく、ブックカフェ、読書会、古書市などまで取り上げているようです。
これは読書会の情報がわかるのがいいですね。東京近郊なので参加できる可能性が非常に低いのは残念ですが、機会があれば面白そうな読書会に参加してみたいものです。
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《気になる》書店の棚 本の気配
神田神保町にある東京堂書店。昔水道橋にある専門学校に通っていた頃、授業が終わるとよく神保町をぶらぶらしていました。
古書店から専門書店、大型書店までいろいろ見ていましたが、一番好きだったのが東京堂書店でした。なんか落ち着く感じがする書店です。
先月上京した際ものぞいてきました。リニューアルして雰囲気は変わりましたが、店に漂う落ち着きはそのままでうれしくなりました。
この本の著者、佐野衛さんは、東京堂書店の店長をされていた方です。佐野さんが書店員時代、そして引退後に書かれた文章を集めたものです。
落ち着きある書店はどうやって作られたのか、店長は日々どう過ごしていたのか。本の話と合わせて楽しめそうです。
《気になる》世界の美しい本 世界で最も美しい本コンクール入選作品コレクション
「世界で最も美しい本」コンクールというのがあるんですね。そのコンクールの過去4年間の受賞作品を集めた大型本。
「世界で最も美しい本」というだけあって、まずはデザインの本として興味があります。
そして本をひたすら愛でることができそう。ここに出てくるのは「読む」本とは異なるものかもしれませんが、ながめて触って (実際には無理ですが) 楽しむ本には、読む本とはまた違った楽しみがありますからね。
あとは美しい本の中身はどんなものか。本はただ表面だけのものではなく内容まで含めた丸ごとのものだから、表面のデザインが優れているだけで内容が伴っていない本なんてつまらない。「美しい本」なんだから、内容だって優れているはず。
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《気になる》ブックビジネス2.0 – ウェブ時代の新しい本の生態系
電子書籍についての話が何度目かの盛り上がりを見せてだいぶ経ちます。
わたしは電子書籍が主流になっても紙の本を読み続けるでしょう。
なぜなら、まず単純に読みにくいからです。iPadにせよ電子ペーパーにせよ、どうも「本のページ」として目になじまない。そして端末が全く変形できないし固すぎて持ちにくいから。
もちろん感じ方は人によって色々だと思います。自分はこれらの点になじめなくて、電子書籍は避けたいと思っています。
本の未来を語るとき、電子書籍の存在は絶対無視できないだろうし、電子書籍とは関係なく本自体も変わっていくでしょう。現在の本そのものが、歴史を経て変化した末にあるように。
今の紙の本、そして書店はこのままであってほしい。でもよりよい形があるのなら、その可能性も探ってほしい。そういう可能性を確認するテキストとして面白そうです。
実業之日本社
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《気になる》THE BOOKS 365人の本屋さんがどうしても届けたい「この一冊」
最近は書籍の広告に、書店員のコメントが採用されることが多くなりました。特に増えたのはここ数年、本屋大賞が盛り上がってきてからの気がしますがどうなんでしょう。
今の自分には「個人的に話ができる書店員」がいません。書店員と話す機会は探している本が店のどこにあるかわからない場合くらいです。
本当は本について色々教えてくれる書店員がいると、すごく楽しいんですけどね。
この本は全国365書店の書店員さん一押しの本を集めたブックガイドです。
個人的に手書きのキャッチコピーにあまり興味はありませんが、どんな本が取り上げられているか、そしてその本が選ばれるに至ったエピソードをじっくり読んでみたいです。
ミシマ社
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《気になる》僕の描き文字
グラフィックデザイナー・装丁家の平野甲賀さん。非常に特徴のある描き文字で知られています。
リンク先にあるようなスタイルの描き文字を、書店などで見かけた人も多いでしょう。
高橋悠治「カフカ / 夜の時間」表紙
カフカ/夜の時間:みすず書房
同じく高橋悠治「カフカノート」表紙
カフカノート:みすず書房
平野さんの著書はこれまで何冊か出ていますが、読んだことはありません。文字を描いている人が書いた文字 (の集積たる文章)。
いったいどんな文章を書かれるのでしょう。
あの描き文字がどうやって生み出されるのか、その過程が知りたい。
みすず書房
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《気になる》柔らかな犀の角—山﨑努の読書日記
山﨑努が週刊文春で読書日記の連載をしていることは知っていました。しかしちゃんと読んだことはありません。
彼に限らず、俳優で読書家の人は多いのでしょうか。新聞雑誌に定期的に書評を書く俳優、単発で本を紹介する俳優も結構いますしね。
名優が読む本、名優が書く読書日記。そこには自分が知らない世界や視点がありそうで、とても気になります。
読むことと演じること。演じることは身体だけでなく言葉とも深い関わりがあるから、言葉の鍛錬として読書は生きてくるのかもしれない。それに身体と言葉は切り離されたでもないから、言葉によって身体の動きにも影響があるのでしょう。
俳優のようにとまでいかなくても、人は様々な場面で様々な役割を演じます。その時々で与えられた役割を果たすとき、自分がもつ言葉に影響される場面もあるかもしれない。
そう考えると、自分がどういう言葉に触れるか、どういう言葉を忘れないでいるか、は結構重要なことかもしれません。
読書日記から始まって、そんなことをつらつら考えました。
《気になる》21世紀の世界文学30冊を読む
昨年あたりから海外文学に興味が出てきました。今は目についた作品を少しずつ読んでいる段階です。
しかし日本だけでも広いのに、世界となると途方もない。
日本に限定しても、自分が読んでいる範囲なんて、文学のごくごくごく一部でしょう。自分が知らない場所に、すごいものがあるかもしれない。
海外文学もそう。こちらは最近興味を持ちだした分野なので、興味はあるものの、どこをどう行けばいいのか見当もつかない。まして広さは日本の比ではないし。
なのでこういう海外文学のガイドブックに惹かれます。新しい作品が多そうなのがいい。古典的作品はもちろんですが、新しい作品もいろいろ読んでみたいので。
この本の著者は、第2回twitter文学賞で海外部門1位になった「オスカー・ワオの短く凄まじい人生」の翻訳者です。この本も「読みたいリスト」に入れました。
新潮社
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《 気になる》〈狐〉が選んだ入門書
〈狐〉は匿名書評家です。80年代の日刊ゲンダイに週1回掲載されていた匿名書評コラム「狐の書評」の書き手で、取り上げられる本もさることながら文章自体がおもしろい、という評判になりました。「狐の書評」の存在は、当時の本の雑誌で知りました。
書評は800字程度で、読んでいてとても楽しい文章ばかりです。単純に読んで楽しく、その本の持つ良さが短い言葉で的確に語られ、「読みどころ」のようなものがストレートに伝わってくるのです。
その匿名書評家〈狐〉が選んだ入門書ガイド。取り上げられている分野は言葉・古典文芸・歴史・思想史・美術。自分が興味ある分野ばかり。平易で読みやすく、自分の視界を開いてくれる本に出会えそうです。
かつて書かれた書評は「水曜日は狐の書評 (読書記録はこちら)」や「もっと、狐の書評」などで読むことができます。
筑摩書房
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「書評」って…〜ニッポンの書評
書評とは何か。冒頭にヴァージニア=ウルフが書評家を揶揄した言葉が引用されています。オビには「ガター&スタンプ屋ですが、それがなにか?」。もともとの連載のタイトルは「ガター&スタンプ屋ですが、なにか?」だったようです。