投稿者: sazanami

《気になる》みんなの死にかた

人は必ず死にます。
小学生の時、突然「人は死ぬんだ、自分も死ぬんだ」と思って怖くなったことがあります。それから約30年経った今、死はより身近に、現実的なものになっています。でもやっぱり怖いと思いますが。
この本は、著名人の死に方を集めた本です。死の迎え方は、人によりそれぞれでしょう。「予行演習」ができないことだから、どういうものか知りたければ、人がどうだったかを追跡するしかありません。

葬式に出席することが多くなり、自分自身だんだん死に近づいてきていると思う今、死を通して自分のあり方を考えてみることも必要だなと思い、興味を持ちました。

 

みんなの死にかた
みんなの死にかた

posted with amazlet at 13.08.25
青木 由美子
河出書房新社
売り上げランキング: 271,418

 

《気になる》世界で一番おもしろい!「単位」の早わかり便利帳

日常生活では、せいぜい長さや重さに関するものを中心にした単位くらいしか使わないでしょう。しかし自分が知らない単位、一生使うことのない単位もたくさんあるかもしれません。
ペットボトルのふたの容量とか、自分の手の親指と人差し指を広げるとどれくらいあるかなど、知っていると便利な単位になるものもありますしね。
何かの基準である単位。それを眺めているだけで今まで知らなかったものの姿が見えてくるかもしれません。
役に立てるより、純粋な読み物として面白そうです。

 

 

《気になる》天気と気象についてわかっていることいないこと

わたしは台風がくると体調が崩れます。数年前に超大型台風がきたときはかなりこたえました。
天気は体調だけでなく、その日の行動にも影響します。毎日の天気が仕事の成績に直結する人もいるでしょう。
そこで役立つのが天気予報ですが、当たるときもあれば外れるときもある。自然を相手にしているから百発百中は難しいと思いますが、それでも当たってほしいものです。

日々の天気予報も、気象学のバックボーンがあって成り立っているものですが、気象学そのものについてはほとんど知りません。
この本は「気象学の今」を知るために役立ちそうです。

 

天気と気象についてわかっていることいないこと (BERET SCIENCE)
筆保 弘徳 稲津 將 吉野 純 茂木 耕作 加藤 輝之 芳村 圭 三好 建正
ベレ出版
売り上げランキング: 24,633

 

《気になる》美婆伝–90歳を超えても美しく働き続ける11人の物語

「美婆」は「びば」と読むらしいです。文字通り、美しいおばあさん。ポーラレディには90歳を超える方がかなりいるとのこと。
わたしの祖母は今年98歳ですが、周囲には他に90歳以上の人や、まして現役で働いている人は皆無です。祖母もだいぶ前から介護が必要になっています。
90歳を超えてなお現役、しかも化粧品販売の仕事。一体どんな人たちなのでしょう。

余談
高齢者で美しく働いている人で思い出すのが、新宿にあったバーのマダムです。
20年ほど前、新宿の書店でアルバイトをしていたのですが、そこの店長に連れていってもらいました。
重厚なインテリアにジャズやシャンソンのレコードが流れ、本当なら小娘が足を踏み入れていい場所ではなかったと思います。
カウンターの向こうにいたのは、おじいさんのバーテンダーと着物にたすき姿のおばあさん。非常にきりっとした方でした。

 

美婆伝--90歳を超えても美しく働き続ける11人の物語
土本 真紀
講談社
売り上げランキング: 70,850

 

《気になる》40代選択の知恵: これからがうまくいく!

人生は「日々是選択」であります。積み重なった選択の結果が、今ここにある自分です。そしてこれからも、大小様々な岐路が山のように自分に向かってくるでしょう。
40歳になったら選択の内容が39歳までとまるで違っていた、ということはありませんが、それでもこれまでになかったような決断を迫られる場面も出てくるかもしれません。
「100%正しい選択」なんてできるわけありませんが、それでも「よりよい選択」はできるようになっておきたいものです。難問が降りかかってきても、かわしながら前に進んでいけるように。
この本は、知恵を持って人生を歩んでいくためのテキストとして役立ちそうです。

 

40代選択の知恵: これからがうまくいく!
佐藤 綾子
学研教育出版
売り上げランキング: 123,697

 

《気になる》ベストセラーの世界史

40代だと最初に出会ったベストセラーが「窓ぎわのトットちゃん」という人が多い気がします。理由は自分がそうだったからというだけですが。これは戦後最大と言っていいほど売れたようですね。
あと古めのものでぱっと思い浮かぶのは「サラダ記念日」とか「ノルウェイの森」など。「サラダ記念日」は母が買ったのを読みました。
海外だと「風と共に去りぬ」くらいしか知りません。古すぎますね。これも当時としては驚異的な売上げだったとか。

自分の知らないところで世界的ベストセラーはいくつも生まれてきたし、これからも生まれるはずです。その本はなぜベストセラーになったのか。作品そのものの力だけでなく、多くの要素が味方してこそ生まれるものだと思います。
幸運な本と不運な本の間には何があるのか。気になります。この本でそれを追いかけることができそうです。

 

ベストセラーの世界史 (ヒストリカル・スタディーズ)
フレデリック・ルヴィロワ
太田出版
売り上げランキング: 5,649

 

窓ぎわのトットちゃん (講談社文庫)
黒柳 徹子
講談社
売り上げランキング: 24,809

 

風と共に去りぬ (1) (新潮文庫)
マーガレット・ミッチェル
新潮社
売り上げランキング: 17,026

 

営業に対する見方が変わる〜奇跡の営業

保険の営業というと、とにかく毎日走り回り、自分の親戚や友人知人に声をかけまくり、頭を下げて入ってもらう、というイメージががあります。「保険の営業をすると友達なくすよ」なんて言っている人を見たこともあります。いずれも偏見だとは思います。

「奇跡の営業」の著者、山本正明さんは保険の営業マンですが、正反対のスタイルを持つ人です。保険契約したお客さんから人を紹介してもらうスタイルで、4,000人いるソニー生命の営業マンのトップに立っています。しかも紹介はアンケートを軸にしてとっているとのこと。

 

奇跡の営業
奇跡の営業

posted with amazlet at 13.08.15
山本正明
サンマーク出版
売り上げランキング: 307

※レビュープラスさんより献本いただきました。ありがとうございます。

 

しかしにわかには信じられない話です。客がそんな簡単に営業マンに友人知人を紹介するものか? と。
いくら営業の人にいい商品 = 保険を紹介してもらったから、あるいは保険が長期間にわたるつきあいになる商品とはいえ、「友人知人を紹介して」といきなり言ったのでは「知らんがな」「なぜ一介の保険営業に友人知人を紹介せねばならんのか」で終わってしまう可能性が高いわけです。お金が絡むところで人を紹介するのは、客からすれば結構ハードルの高いことだと思います。

ではどうやって紹介を引き出すか。
著者は紹介してもらうために、様々な伏線を張っています。もちろんそれは最終的に新規契約を手に入れる=自分のためではあるのだけど、顧客に対して「人に教えたくなる」ものをたくさん提供しています。それは保険の話だけでなく、教育、住宅ローン、貯金、相続、転職など、保険とは直接関係ないけれど役に立つ話です。さらに「こういう話に興味がありそうな人はいませんか」「あとからで構わないので、その方々を紹介してください」と続きます。
そして紹介することが、契約した客自身にとってもプラスになる、というのです。
契約後にお客さんにアンケートを書いてもらい、そこで紹介をもらいます。客はアンケートを書くことで商談の良かったところを振り返ることで「この商品を買ってよかった」「この人と契約してよかった」という満足感を感じ、それが紹介につながる、というわけです。
これは目からウロコでした。確かにいい買い物をしたとき、周囲の人に「これはよかった」と伝えたくなるもの。保険も商品である以上、お客さんが「いい買い物をした」と思ってくれれば、人に紹介したくなるかもしれない。
巻末に山本さんが使っているアンケートがあるのですが、「紹介したい人を各欄がある以外は、よくあるアンケート」に見えます。しかし山本さんの営業スタイルを知り、アンケートの解説を読むと、試行錯誤の結果が凝縮されたものだとわかります。
山本さんは、人から「これをやるとよい」と聞いたものはすぐに試しています。アンケートもその一つです。いいと聞いた物はすぐに試す、一種の素直さが強みでもあります。

そしてもう一つ。すごいと思ったのが、紹介を依頼する際に「生活を安定させ、この仕事を長く続けることで、一人でも多くのお客様を守り続けていくためにお願いします」ということを本音で伝えていることです。
よく「何よりもお客様が大事」と言う営業マンがいますが、買う側としては「どうせ成績のためにそう言ってるんだろう」という疑念が生じます。疑念があると、どんなにいい物でも「この人から買っていいのか」と思われる可能性があります。
けれど「まずは生活のため、そして自分の生活が安定することが客のプラスにもなる」ときちんと伝えられれば、その人に対する信頼度が変わってくると思います。

わたしの職場には30人ほど営業がいるのですが、彼ら彼女らを間近に見ていて、成績上位者には共通点があると感じます。それは、やり方は人それぞれでも「自分が動かなくても依頼がくる仕組みを作っている」ということ。この流れも紹介の一種といえるかもしれません。
著者の方法は究極の「自分に依頼が来る仕組み」のような気がしてなりません。自分に依頼がくるように、多くの種をまいている感じです。

営業成績のいい人は口が達者で押しが強い人、というイメージあるかもしれません。
「奇跡の営業」は、それを見事に覆してくれます。
著者が扱う商品は、やや特殊かもしれません。でも一般的な営業職の人でも役立つヒントがたくさんあると思います。

レビュープラスさん、ありがとうございました。

タグ :

《気になる》もう仕事も人生も「値引き」しない 人間関係がよくなる新しい生き方

「値引き」という言葉が引っかかりました。ここでの値引きは心理学用語で、このページによると「人や人を取り巻く状況を低く評価すること」とのこと。
最初に見たときは「『適正価格』が分かってないと値引きはできないよなぁ」などと考えてしまいましたが、的外れですね。

こういう人間関係に関わる本は「難しいな、今ひとつわからないな」となってしまうことが多いのです。自分が抱えている問題を指摘されて、ぐさっと来るけど認めたくない、という気持ちが生じてしまうからかもしれません。
でも確かに自分も他人も低く評価し続けても、あまりいいことはなさそうです。
自分と向き合うことはなかなかできることではありませんが、この本は小さなきっかけになりそうです。

 

もう仕事も人生も「値引き」しない 人間関係がよくなる新しい生き方
山崎 真理
東京堂出版
売り上げランキング: 2,974

 

タグ :

《気になる》誤記ブリぞろぞろ—校正の常識・非常識

タイトルを見て正直「うーん」と思いました。しかし本を作る側にとっては、誤記はこういうものなのかもしれません。
ほとんどの文章がコンピュータで書かれるようになりましたが、校正作業自体は手書きの時代と変わらないと思っていました。しかし実際には、原稿とつきあわせるだけでは済まなくなっているようですね。確かに誤記なのか誤植なのか判然としないケースは増えていそうな気はします。

校正は非常に地味ですが、本を作る上でなくてはならない作業です。それがコンピュータ時代に何がどんな風に変わってきたのか、気になります。

余談
真偽不明ですが、昔「本に誤植を見つけたら、そこを指摘して出版社に送ると、増刷時に誤植が直った本を送ってくれる」と聞いたことがあります。試したことはありません。

 

誤記ブリぞろぞろ—校正の常識・非常識
野村 保惠
日本エディタースクール出版部
売り上げランキング: 426,768

 

タグ :

《気になる》江戸の風評被害

風評被害はマスメディアが発達した現代ならではの現象だと思っていましたが、江戸時代にもあったようですね。
風評被害がなぜ起きるのか、を単純に決めつけることはできないと思いますが、不確かな情報によって、自分が損をしたり害を被るかもしれない、と思う人が多数現れることによって起きると言えるかもしれません。
その不確かな情報は意図して流されれば風説の流布とか業務妨害になるでしょう。

現代よりずっと人口が少なかったとはいえ、情報伝達が格段に遅かった時代には、どんな風評被害があったのでしょう。そしてそれはどんな風に伝わり、どんな風に世の中が反応したのか、気になります。

 

江戸の風評被害 (筑摩選書)
鈴木 浩三
筑摩書房
売り上げランキング: 82,251

 

タグ :