カテゴリー: 本の話
《気になる》美婆伝–90歳を超えても美しく働き続ける11人の物語
「美婆」は「びば」と読むらしいです。文字通り、美しいおばあさん。ポーラレディには90歳を超える方がかなりいるとのこと。
わたしの祖母は今年98歳ですが、周囲には他に90歳以上の人や、まして現役で働いている人は皆無です。祖母もだいぶ前から介護が必要になっています。
90歳を超えてなお現役、しかも化粧品販売の仕事。一体どんな人たちなのでしょう。
余談
高齢者で美しく働いている人で思い出すのが、新宿にあったバーのマダムです。
20年ほど前、新宿の書店でアルバイトをしていたのですが、そこの店長に連れていってもらいました。
重厚なインテリアにジャズやシャンソンのレコードが流れ、本当なら小娘が足を踏み入れていい場所ではなかったと思います。
カウンターの向こうにいたのは、おじいさんのバーテンダーと着物にたすき姿のおばあさん。非常にきりっとした方でした。
講談社
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《気になる》40代選択の知恵: これからがうまくいく!
人生は「日々是選択」であります。積み重なった選択の結果が、今ここにある自分です。そしてこれからも、大小様々な岐路が山のように自分に向かってくるでしょう。
40歳になったら選択の内容が39歳までとまるで違っていた、ということはありませんが、それでもこれまでになかったような決断を迫られる場面も出てくるかもしれません。
「100%正しい選択」なんてできるわけありませんが、それでも「よりよい選択」はできるようになっておきたいものです。難問が降りかかってきても、かわしながら前に進んでいけるように。
この本は、知恵を持って人生を歩んでいくためのテキストとして役立ちそうです。
学研教育出版
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《気になる》ベストセラーの世界史
40代だと最初に出会ったベストセラーが「窓ぎわのトットちゃん」という人が多い気がします。理由は自分がそうだったからというだけですが。これは戦後最大と言っていいほど売れたようですね。
あと古めのものでぱっと思い浮かぶのは「サラダ記念日」とか「ノルウェイの森」など。「サラダ記念日」は母が買ったのを読みました。
海外だと「風と共に去りぬ」くらいしか知りません。古すぎますね。これも当時としては驚異的な売上げだったとか。
自分の知らないところで世界的ベストセラーはいくつも生まれてきたし、これからも生まれるはずです。その本はなぜベストセラーになったのか。作品そのものの力だけでなく、多くの要素が味方してこそ生まれるものだと思います。
幸運な本と不運な本の間には何があるのか。気になります。この本でそれを追いかけることができそうです。
太田出版
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新潮社
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《気になる》もう仕事も人生も「値引き」しない 人間関係がよくなる新しい生き方
「値引き」という言葉が引っかかりました。ここでの値引きは心理学用語で、このページによると「人や人を取り巻く状況を低く評価すること」とのこと。
最初に見たときは「『適正価格』が分かってないと値引きはできないよなぁ」などと考えてしまいましたが、的外れですね。
こういう人間関係に関わる本は「難しいな、今ひとつわからないな」となってしまうことが多いのです。自分が抱えている問題を指摘されて、ぐさっと来るけど認めたくない、という気持ちが生じてしまうからかもしれません。
でも確かに自分も他人も低く評価し続けても、あまりいいことはなさそうです。
自分と向き合うことはなかなかできることではありませんが、この本は小さなきっかけになりそうです。
東京堂出版
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《気になる》誤記ブリぞろぞろ—校正の常識・非常識
タイトルを見て正直「うーん」と思いました。しかし本を作る側にとっては、誤記はこういうものなのかもしれません。
ほとんどの文章がコンピュータで書かれるようになりましたが、校正作業自体は手書きの時代と変わらないと思っていました。しかし実際には、原稿とつきあわせるだけでは済まなくなっているようですね。確かに誤記なのか誤植なのか判然としないケースは増えていそうな気はします。
校正は非常に地味ですが、本を作る上でなくてはならない作業です。それがコンピュータ時代に何がどんな風に変わってきたのか、気になります。
余談
真偽不明ですが、昔「本に誤植を見つけたら、そこを指摘して出版社に送ると、増刷時に誤植が直った本を送ってくれる」と聞いたことがあります。試したことはありません。
日本エディタースクール出版部
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《気になる》江戸の風評被害
風評被害はマスメディアが発達した現代ならではの現象だと思っていましたが、江戸時代にもあったようですね。
風評被害がなぜ起きるのか、を単純に決めつけることはできないと思いますが、不確かな情報によって、自分が損をしたり害を被るかもしれない、と思う人が多数現れることによって起きると言えるかもしれません。
その不確かな情報は意図して流されれば風説の流布とか業務妨害になるでしょう。
現代よりずっと人口が少なかったとはいえ、情報伝達が格段に遅かった時代には、どんな風評被害があったのでしょう。そしてそれはどんな風に伝わり、どんな風に世の中が反応したのか、気になります。
《気になる》消しゴム
これはただタイトル惹かれました。しかしそこから内容を推し量ることはできません。ミステリなのか不条理劇なのか。消しゴムが物語のキーになるのか、あるいは暗喩か。
当たり前すぎて普段ほとんど意識することもないものですが、それがタイトルになると一気に謎が深まります。
昔色々なことで煩悶していた頃、「これまでの過ちを全部消せる消しゴムがほしい」などとしようもないことを考えていました。その消しゴムを使ったところで自分の本質が変わるわけでもないのに。
光文社 (2013-08-07)
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《気になる》上野に行って2時間で学びなおす西洋絵画史
上野にある国立西洋美術館。実は入ったことがありません。東京国立博物館に行くために、前は何度も通っているのですが。
わたしは美術館に時々行きますが、きちんと絵画の歴史を知っているわけではありません。なんとなく「これは好きだな、見てみたいな」という企画に行っているだけなのです。別に見たいものだけ見て問題があるわけではありませんが、歴史の流れを知った上での方が、より深く楽しく鑑賞できるのはまちがいないでしょう。
今度上野に行く機会があったら、この本を片手に国立西洋美術館に立ち寄ってみるのもいいかもしれません。
講談社
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《気になる》イラッとしたときのあたまとこころの整理術—仕事に負けない自分の作り方
仕事中に他人や何かにイラッとすることは、だれにでもあることだと思います。しかしイライラしてもろくなことはありません。それをそのまま人にぶつけても、状況が好転することはまずないし、ただ押さえ込んでも仕事に影響が出るばかり。
だからこそ、イライラをうまく消す方法が必要ですが、なかなかうまくいかないものです。ちょっとしたコツをつかむだけでもかなり違うと思います。それをこの本でつかめたらいいですね。
サブタイトルの「仕事に負けない」というのも非常に気になります。確かに仕事に負けてしまうと、仕事以外にもマイナスの影響が出てしまう可能性が高い。オンタイムもオフタイムもできるだけ穏やかに過ごすために、あたまとこころの整理は重要だと思います。
ベストブック
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《気になる》江戸創業金魚卸問屋の金魚のはなし
わたしの実家では数年前まで「小学生の時にお祭りですくってきた金魚」が生きていました。30年近く生きたことになります。大きさは尾びれまで入れると30cm近くあったかもしれません。
そして職場の某課長が数年前から金魚にはまっているそうです。毎年新たに買ってくるのと繁殖したのとで、順調に数が増えているとか。
夏になると、デパートなどで金魚が展示されます。見ていると涼しげだし、本当にきれいだなと思います。
金魚はありふれた魚で、ヒブナを改良して作られたことは知っていても、現在までどんな歴史をたどってきたのかまでは気にしたことがありませんでした。
観賞魚は世界中にいると思いますが、日本の金魚がどんな風に作られてきたのか。この本で金魚の楽しみがちょっと増えそうです。