月: 2013年3月
よいマネージャーの武器とは〜MBA流 チームが勝手に結果を出す仕組み
「レビュープラス」さんから「MBA流 チームが勝手に結果を出す仕組み」を献本いただきました。ありがとうございます。
長くスタッフとして働いてきて、リーダー経験のないわたしにとって、この本はまず「理想のリーダーはどんなものか」「組織を動かしていくために必要な力とは何か」を知るきっかけになりました。
「マネージャー」はどんな存在でしょうか。企業の構造を大きく「トップ」「マネージャー」「現場」と考えると、マネージャーは「トップの考えた戦略を、実現のための具体的な行動に落とし込んでいく参謀」にあたります。どんなに立派な戦略が立てられても、具体的に行動できなければどうにもなりません。
そして成果を上げようと行動しても、うまくいかないこともあります。そんなとき、うまくいかない原因が必ずあるはずです。因果関係を見抜き、問題解決ができるのがマネジメントコントロールです。
マネージャーの武器ともいえるのが
- 行動コントロール = マニュアルやひな形の作成などを通して誰がやっても同じ結果を出せるようにする。正確性と効率性の追求
- 結果コントロール = 売上や顧客満足度などの目標となる成果を設定し、達成する方法は各個人に任せる。個人による柔軟な対応が可能
- 環境コントロール = 組織の文化を作る根本的な要素をコントロールする。組織に人をひきつけ、同じ価値観を持つ共同体を作る
の3つ。組織のマネジメントは「行動」「結果」「環境」の3要素をコントロールし、最大の成果を目指すことなのです。
今まで色々な上司の下で働いてきました。いい上司もいればどうしようもない上司もいました。振り返ってみると、いい上司は確かにこの本に書かれたコントロールがうまくいっている人だったように思います。具体的に何をやるべきかの指示が適切であったり、トラブルが生じたときの問題の切り分け方、それに伴うアドバイスが上手な人など。その上司が意識していたかどうかはわかりませんが、「行動」「結果」「環境」の3要素をうまくコントロールできていたのですね。
そしてマネジメントコントロールの考え方は、組織だけではなく個人で何かをやるときにも応用できそうです。
資格を取るための勉強でもいい。自分が何かに取り組みたいとき、「自分一人の組織」をどうやって目標に向けて動かしていくか。目標達成のための戦略を立て、行動・環境・結果のそれぞれで具体的にどうすべきか考え自分を動かしていく。
「実行する自分」「マネジメントする自分」を意識すると、ただ闇雲に取り組むより上手にやっていけそうです。
もちろんここに書かれた手法をそのまま当てはめることはできませんが、セルフマネジメントのヒントとして役立ちました。
リーダー論として、(セルフ) マネジメントのヒントとして楽しく役立ちました。
レビュープラスさん、ありがとうございました。
PHP研究所
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《気になる》幸せの女神は勇者に味方する 人生の新しい扉を開く50の提言
BOØWY全盛の頃、わたしは中学生でした。友人が大ファンで、地元のレコード店に貼られていたBOØWYの巨大ポスターをくれと店長に掛け合い、「いや、これは1万円出すと言われても譲りません!!」なんて言われていたことがありました。
わたしはファンではありませんでしたが、当時の盛り上がり方はよく覚えています。
去年布袋寅泰がロンドンに渡り一から腕試しをする、という記事を読んだとき「ああ、だから彼はここまで残れたんだな」と思いました。50歳という年齢で、それまでのキャリアを投げ打って外に飛び出していく力があるから、ギタリストとしてここまで名を挙げることができたんだと思ったのです。
人生の中で「勇者」であり続けることはとても難しいと思います。布袋寅泰自身も、新たに踏み出すまでに葛藤があったかもしれません。そこをどうやって超えていったのか、興味があります。
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《気になる》憧れの「野生動物」飼育読本
「高校生のための文章読本」に、森茉莉「猛獣が飼いたい」という文が収録されています。もともとは「贅沢貧乏」というエッセイ集に収録されている文章です。そこに書かれている、猛獣に囲まれて暮らしている若い女性は実在していないと思いますが、でもあこがれます。
この本に猛獣の飼い方が書かれているかはわかりません。実現はほぼ不可能でしょうが、猛獣に限らず野生動物を飼う生活は非常に贅沢だなと思います。飼えるものなら象やコアラを飼ってみたい。
象もコアラも東山動物園にいます。もし家が近かったら、年間パスポート買って毎月通うかも。
《気になる》SF JACK
著者の中に新井素子の名前を見つけて、読んでみたくなりました。
中学の同級生が新井素子の大ファンで、彼女にコバルト文庫版の作品 (作品名失念) を借りて読んだのが、新井素子に出会うきっかけでした。
特に印象に残っている作品は「ひとめあなたに…」「くますけと一緒に」。どちらもとても怖くて、でもそれがすごくよかった。
「ひとめあなたに…」は、荒井由実「チャイニーズスープ」を歌いながら料理をする女性のエピソードがあまりにも恐ろしく、身の毛がよだつ気がしました。
「くますけと一緒に」は、今わたしが持っている唯一の新井素子作品で、これも読んでいてとても怖かった。怖すぎて再読はできないと思ったけど、でも絶対手放したくないと思っています。
わたしは彼女の書くサイコホラーが好きなのかもしれません。
でも新井素子はあくまでSF作家なので、今の新井素子が書くSFを読んでみたいです。
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《気になる》アイデアの直前 —タグボート岡康道の昨日・今日・明日
この本の著者、岡康道さんはクリエイティブディレクター、CMプランナー。わたしにとっては「強く生きるために読む古典」の著者、岡敦さんのお兄さんというイメージが強い方です。
「強く生きるために読む古典」が出版された際、日経ビジネスオンライン上でご兄弟の対談があり、それを読んだせいでしょう。
(全文読むためには会員登録(無料)が必要)
就活生に「上から目線」と言われた兄、「次はいつ?」と慕われた弟:日経ビジネスオンライン
フカンして見るか、分け入って闘うか?:日経ビジネスオンライン
ゲームとして「強く生きる」方法はある?:日経ビジネスオンライン
岡康道さんが作ってきたCMには、見れば「ああ、知ってる」というものが多くあるでしょう。
30年にわたってCM作成の最前線でヒットを生み出してきた影には何があるのか、「アイデアの直前」には何があるのか。アイデアそのものより「アイデアの直前」に何があるのか、気になります。
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《気になる》数学文章作法 基礎編
タイムラインをつらつら見ていたら、こんなツイートが目にとまりました。
【無料プレゼント】来月10日に刊行される結城浩の最新刊『数学文章作法 基礎編』(ちくま学芸文庫)を抽選で無料プレゼントします。応募要項はこちらに。⇒ d.hatena.ne.jp/hyuki/20130304… 公式RTもお願いしますね m(_ _)m
— 結城浩さん (@hyuki) 2013年3月7日
大学入学後、まず「理科系の作文技術」「レポートの組み立て方」等を読まされました。当時こういう本があったら、ぜひ合わせて読みたかった。レポートはたくさん書かされましたが、慣れないうちは結構苦労しました。
もちろんこれからでも読みたい。現在はすっかり数式から離れてしまいましたが、何かの説明を文章で行う機会は結構あります。物事を正確に伝える文章を書くのは本当に難しい。
少しでもわかりやすい説明文を書けるようになるために、「数学文章作法 基礎編」ぜひ読んでみたいと思います。
基礎編があるということは、応用編もあるのでしょうか。あるならこちらもぜひ読みたい。
これで、本が当たったら嬉しいなぁ(^^)
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《気になる》空気の名前
この本はタイトルがいいですね。空気につけられる名前とはどんなものか。心にささってくるタイトルです。
作者はメキシコ出身、舞台はモロッコです。本の中でどんな物語が展開されているのでしょうか。
去年くらいから海外文学に目が向くようになりました。それほどたくさんは読めませんが、まずは新しいものを読んで、合間合間に古いものも読んでいきたいと思います。
日本文学でも、これまでは今年出たばかりの新刊なんてほとんど読まなかったのですが、惹かれるものはできるだけ手に取りたいです。
海外文学でも日本文学でも、新しい物に目を向けるようになったきっかけはTwitter文学賞です。昨年から投票に参加しているのですが、せっかくなので投票時の選択肢を増やしていきたいのです。
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《気になる》会社で働く苦しみをなくすシンプル思考
会社勤めを始めて、もうすぐ20年になります。勤め先は変わっていますが、どこで働いていても同じようなことは起きます。
上司でも同僚でも「はあっ!? なんだこいつ」って言いたくなる奴はどこにでもいるし、理不尽なことが起きて、関係ないはずの自分が割を食ってしまうこともあります。「殴りたい」と思った相手もいます。殴ってませんが。
もちろん会社勤めに限ったことではありませんが、働いているといろいろ辛いことが起きます。「なんで自分だけが」と思うこともあります。でも「○○が悪い」「**のせいだ」とグジグジ言っていても始まらないのもまた事実。
わき上がるイライラと上手に折り合いをつけて、できるだけつらいことを減らすためのヒントが得られそうです。
余談
仕事に限りませんが、イライラをできるだけ減らすためにしていることがあります。
それは「嫌いな人のことは考えない」「イライラは形にして物理的に破砕する」。
どうしてもウマの合わない同僚、理不尽な上司。その人とのやりとりを思い出すだけで腹が立つことがあります。
一度腹が立つとしばらくそれが続いてしまうのですが、あるとき
「嫌いな人のことを考えてイライラムカムカしてる時間っていくら費やしても何もいいことない」
という趣旨のツイートを見て、なるほどと思いました。
確かに嫌いな人間のことを考えて時間を浪費してしまうのはもったいない。
そこで誰かのことでイライラしだしたら、「時間の無駄」と唱えて頭からイライラを追い出すようにしました。
もしそれでも収まりそうになかったら、いらない紙を用意して、そのイライラを書きつけます。罵詈雑言を書きたいだけ書いたら、その紙をシュレッダーにかけます。証拠隠滅が一番の目的ですが、悪口を書いた紙が破砕されるのを見ると結構すっきりします。
《気になる》謎の独立国家ソマリランド
アフリカは、物理的にも心理的にも遠いところです。アフリカに対するイメージは「飢餓」「政情不安」などがどうしても先に来てしまいます。
しかし去年チママンダ=ンゴズィ=アディーチェの小説を読んで、アフリカはそれだけの場所でないと知りました。あくまでフィクションだけど、そこに書かれているアフリカ (この場合はナイジェリア) の姿は、実情から大きくかけ離れたものではないはずです。
そしてこの本。ソマリアは世界有数の危険地帯で国家も分断状態にあると言います。そんな中に平和な独立国家があるなんて知りませんでした。その国家は、ソマリアのイメージとはあまりにもかけ離れています。いったいどんな国なのか、そこに行くまでに何かあったのか。気になります。
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《気になる》飛雄馬、インドの星になれ!—インド版アニメ『巨人の星』誕生秘話
「巨人の星」がインドでアニメになることは、確かNHKのニュースで見て知りました。
このときは「なぜ巨人の星なんだ」という「?」が頭を駆け巡りました。
わたしはまんがでもアニメでも「巨人の星」を見た記憶がありません。そもそも野球に興味がない。スポ根ものの作品が日本以外で受け入れられるものなのかもわかりません。
現在、日本の様々なアニメが外国で放送されるようになりました。その中で野球選手をクリケット選手に置き換え、ストーリーに登場するものを現地の文化に合わせ…という風に作品を1から作っていくことには独特の苦労があると思います。
インド放映までにどんな苦労があったのか、ビジネスノンフィクションとして楽しめそうです。
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