投稿者: sazanami

《気になる》東京散歩

「外国人が見たニッポン」というのは定番のテーマですが、プロのイラストレーターではない人が毎日自転車で走り回って描いたスケッチという点に惹かれました。絵は全体的に柔らかい感じで、特に人物の絵が楽しそう。
わたしは都内を自転車で走ったことがありませんん。自転車のペースと視点だと、どんな風に見えるのでしょう。そこに興味があります。

 

東京散歩
東京散歩

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《気になる》いい文章には型がある

読みやすい文章には、新聞記事でもコラムでもきちんと形があります。エッセイにしても、ただ書きたいように書かれているわけではないことが、最近ようやくわかってきました。詩にも書くための技術があります。ブログでも形を決めて書いてらっしゃる人は多いでしょう。
形を身につけるためには、とにかくその形になるように文章をたくさん書いて身につけるしかないと思いますが、わたしはなかなかそういうところまでたどり着けません。書くことは難しい。読みやすい文章を書けるようになるまでの道のりは遠い。
内容はどういうものにせよ、文章を書く目的は何かというと「人に読んでもらう」のはずです。読んでもらえる、読みやすい文章の形は自ずと決まってくるでしょう。この本を参考にしながら、少しでもよい文章を書けるようにがんばってみたいです。

 

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《気になる》地図で読む昭和の日本: 定点観測でたどる街の風景

街は知らないうちに変化しています。自分がなじみがある街でも、あるとき新しく建物が建ち、以前そこに何があったのかわからなくなってしまうことがあります。たまにしか行かない場所ならなおさらです。
記憶は結構曖昧で、街の変化もちゃんと覚えているようで覚えていない。街の変化をしっかり見ようと思ったら、記憶ではなく地図という記録に頼るのが一番なのかもしれませんね。
この本は時代の異なる地図を比べて、その土地の変化を追いかけています。名古屋、仙台、横浜に特に興味があります。みんな自分になじみがある場所なので。

余談
自分にとって「知らないうちに大きな変化を遂げていた場所」を挙げると、新横浜駅でしょうか。
わたしが横浜に住んでいた頃の新横浜駅は工事中で、あちこちふさがれて不便でした。駅自体は高架下の施設とホームありませんでした。去年数年ぶりに新横浜駅に降り立ったら、いつの間にか巨大なビルが建っていて驚愕しました。
新横浜駅開業直後の駅の空撮写真を見たことがありますが、畑や田んぼの真ん中にぽつっと駅があるだけだったんですね。
逆にまったくと言っていいほど変化がないのはわたしの生まれ育った街。数年前帰省したとき「小学生のころから全然変わってないなぁ」と言ったら、祖母に「それどころか終戦のころから変わってないわ」と言われました。

 

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《気になる》四季のうた——詩歌のくに

先日ある新聞に、名古屋の有名企業社長のインタビュー記事がありました。お薦めの本5冊を紹介するものです。その中に、彼が毎朝の詩の朗読を日課にしている、とありました。詩人の潔い生き方を学び、感性が鈍るのを防ぐためだそうです。
毎朝の朗読はなかなかできることではないですが、せめて時々詩を読んで、感性を刺激したいなと思います。
この本は過去と現在の詩の両方を取り上げています。新書の手軽さと色々な時代の詩を読めるのがいいですね。
こういう本をかばんの中に入れて持ち歩き、折に触れて読むのもよさそうです。

 

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《気になる》レイエ グリルダッチオーブン

元同僚の家でバーベキューをやったとき、ダッチオーブンでスペアリブと葱と何かを焼いたものを食べました。これがわたしが食べたことのある唯一のダッチオーブン料理です。
ダッチオーブンはキャンプなりバーベキューで使うものだと思っていたのですが、魚焼きグリルに入るものがあるんですね。
オーブン料理はなんとなく敬遠していましたが、こういうのがあるともっと気軽にできそうです。

わたしは魚焼きグリルでは魚を焼く、トーストを焼く、鶏肉と付け合わせの野菜を焼く、くらいしかやっていませんが、うまく使うと色々なことができるようですね。

 

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幅書店の88冊 あとは血となれ、肉となれ。

幅さんは、現在中日新聞の日曜書評欄で大型コラムを書いていらっしゃいます。コラムは酒井順子さん、椎名誠さんと交代です。
この3人によるコラムは、毎週1つのテーマについて3冊の本をあげる、というものです。取り上げられる本は古い本が多く、品切れや絶版本が混じることも。独自の視点で書かれるコラムは、読んでいてい楽しいです。
その幅さんのエッセイ集。どんな本が取り上げられているか、どんな風に本に向かっているのか。気になります。
「あとは血となれ、肉となれ。」。読んだ本を血と肉にするには、自分自身に力がないとできないことだと思います。その力は簡単に身につくものではありませんが、自分もそういう力をつけられたらと思っています。

 

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《気になる》凹凸を楽しむ 東京「スリバチ」地形散歩

わたしが東京に住んだのはほんの数年で狭い範囲のことしか知りませんが、急なものゆるやかなもの含めて、坂道ばかり歩いていた印象があります。
広大な平野の中にあっても、地面は決して平らではない。東京に住んでそのことに気づきました。
スリバチ地形でよく知られたのは渋谷ですが、他にもたくさんのスリバチがあるのですね。現在では東京に行く機会もそれほどなく、行っても地形をじっくり見て回ることはなかなかできないので、こういう本で地形を実感し、色々想像してみるのは楽しそうです。

 

凹凸を楽しむ 東京「スリバチ」地形散歩
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《気になる》百年の手紙——日本人が遺したことば

手紙は非常に個人的なメディアです。複数の人に読まれることを意識した手紙もありますが、ほとんどは宛先の人にだけ読まれるものです。だから書いた人のありようがそのままあらわれるのかもしれません。もちろん「手紙の内容=その人の人間性」とは限りませんが。とても感動的で立派な手紙を書く人だったけど、人物的にはどうも感心しない人だった、ということもあり得ますからね。
それはともかく、歴史に名前を残した人たちはどんな手紙を書いていたのか。手紙に現れる書き手の姿は、社会的に知られた、いわば「表の顔」とは違うものかもしれません。それが面白そうです。

 

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「がんばる」と「がんばらない」は同じくらい大事〜働くオンナの処世術

気になる書き手のひとり、深澤真紀さん。これは編集者・会社経営者として20年以上働いてきた深澤さんの処世術をまとめた本です。
「処世術」という言葉にはあまりいい印象がありませんが、生きていく上では必要なことです。自分が頑張ったり誠実に対処しても、うまくいかないことは多くあります。そういう場面でこそ、処世術が必要になるのではないでしょうか。

深澤さんの仕事に対する姿勢は

「いちいちストレスをため込んで、自分を壊してはだめだ」
(p6「まえがき」)

に集約される気がします。どんなに輝いてても仕事で成果をあげても、自分を壊してしまったら元も子もない。自分を大切にしつつ、大事なところではがんばる、そういう姿勢だと思います。

この本のサブタイトルは「輝かない がんばらない 話を聞かない」です。これまでに出版された「『そこそこ ほどほど』の生き方 (単行本でのタイトルは『自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術』)」「考えすぎない生き方」でも提唱されてきた考え方です。
ポジティブ全盛の中にあって、かなり後ろ向きな提案が多く感じられるかもしれません。しかしわたしは「ああ、そうだよね」「こういうことは忘れちゃいけないよね」と、うなずきながら読みました。

その中で特に印象に残ったのは、企画会社を経営している深澤さんが仕事をする上で意識して続けてきたことです。それは「請求書をきちんと発行すること」なのだそうです。
何を当たり前のことを、と思われるかもしれませんが、

「請求書を発行する」ということを意識するということは、

①仕事の納期
②仕事の経費や売り上げ
③仕事の内容や質

など、「仕事の始まりから終わりまで」を、きちんと考えるということなのです。

会社員の場合なら、「給与明細」が大事です。
「給与明細をちゃんと読めない」という人も少なくないでしょう。
自分がどういう税金を支払っているのか、どういう保険や年金に入っているのか、どんな手当をもらっているのか、それがわからないのに仕事をするのは、商品の値札も見ず、自分の財布の残額も知らないで買い物をするようなものなのです。
(p49「処世術10 大事なことは日常の作業に」)

勤め人のわたしは自分の仕事に対する請求書を書くことはありませんが、税金や年金のことはあまり意識したことないな、給与明細もちゃんと見ていないな、と反省しました。
そして、請求書を書くことはなくても、やるべきこと仕事をきちんとこなし、求められる成果を出すために、深澤さんがあげた3点は常に意識しないといけないな、と思いました。

 

深澤さんの書くことは「後ろ向き」と言われることが多いようです。この本の「おわりに」でも言及されていました。
しかしわたしは、深澤さんの姿勢は後ろ向きだとは思いません。

よく「前向きに、ポジティブに」と言われます。たしかに前向きであることは大切だと思います。でもなんで「前向き」というと、みんな同じようにポジティブだったりアグレッシブだったりステップアップしようとしたり、になろうとするのでしょう。
「前」って明確に決まった方角じゃないのだから、人によって「前向き」のあり方が違っていてもおかしくないのに。重要なのは「わかりやすいポジティブであること」じゃなくて「その人が前だと思う方向にちゃんと進めるか」ではないでしょうか。
だから他人から見たら「ものすごくネガティブ」に見えたとしても、本人が前に進んでいると実感できれば、自分がやるべきことがきちんとできて、自分をちゃんと守れれば、前向きだろうと後ろ向きだろうと関係ないと思います。
そういう意味で、わたしは深澤さんの処世術はとても前向きだと思うのです。

もちろん、「いつでもポジティブ・アグレッシブ」が性に合っている人はそれでいいと思います。でもそれが合わない人だっているはず。それに物事は自分の思い通りになることは少ないから、これまでポジティブ・アグレッシブにやってきた人でも、それでうまくいかなくなったりつまづく時が出てくるかもしれません。そんなときに深澤さんの処世術は効くかもしれません。
働いている間、ずっと同じ姿勢・やり方を貫かなくてはならない、ということはないはずです。

この本は日経ウーマンオンラインでの連載をまとめたものなのですが、ポジティブ・アグレッシブの代表のような媒体で、正反対とも言える処世術が連載されたのが面白いですね。

 

 

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《気になる》7つの動詞で自分を動かす – 言い訳しない人生の思考法

「言い訳しない人生」という言葉は、とても力強い。日々小さな言い訳をたくさんしながら生活している自分には耳の痛い言葉でもあります。でも言い訳の必要がない生活を続けていれば、ストレスは減りそうです。

簡単なことではないと思いますが、自分の取る行動一つ一つに納得して、納得した通りに行動すれば言い訳は不要になるでしょうか。もちろんすべてが自分の思い通りになどなりませんが、納得を少しずつ増やせば、言い訳とそれによる居心地の悪さは克服できるかもしれません。

この本をきっかけに、そんな風になれたらいいですね。

 

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