タグ: 気になる本

《気になる》吉祥寺が『いま一番住みたい街』になった理由

東京に住んでいたとき、吉祥寺には何度も行きました。しかし町のことはほとんど知りません。というのは、吉祥寺はライブハウスに行くために訪れる町だったので、駅とその周辺のごく限られた範囲、そしてライブハウスまでの道しか知らないのです。

かつての同僚に吉祥寺住人がいましたが、彼女はこの町を「武蔵野マダムとフリーターが同居する町」と評していました。
吉祥寺が「いま一番住みたい街」になるからには、それだけ魅力がある場所だと思います。商業施設が発達し、大きな公園もあり、高級住宅街でもある。
かつては農村だった場所に、これだけの町がどうやって形作られてきたのでしょう。通った割になじみが薄い町ですが、気になります。

 

余談
名古屋で住みたい町の第一位は藤が丘のようです。ここは地下鉄東山線からリニモに乗り換えるために通過したことがあるきりで、どんな町かはまったくわかりません。
栄も名駅も乗り換えなしで行けるし、東名高速名古屋インターも近いから便利な場所だとは思いますが。

 

吉祥寺が『いま一番住みたい街』になった理由
斉藤 徹
ぶんしん出版
売り上げランキング: 19,739

 

タグ :

《気になる》鉄条網の歴史 ~自然・人間・戦争を変貌させた負の大発明

確か中学の社会科教科書に、どこかの国境の写真がありました。二重の鉄条網で仕切られている国境です。
わたしが持つ鉄条網のイメージは、この写真に由来している気がします。
そこまで頑丈な鉄条網はさすがに見たことはありませんが、有刺鉄線やそれに類するものを使った仕切りは、自分の周囲にも多く存在します。
鉄条網は構造自体は非常に簡単です。そして他者の侵入を防ぐ効果も高い。だからこそ広く使われるようになったのだろうし、社会そのものや戦争にまで変化をもたらしたのですね。鉄条網がいったいどんな歴史をたどってきたのか、気になります。

人間の社会は「仕切られる」ことによって成り立っていることが多いんだな、と改めて思いました。その究極が国境かもしれませんね。

 

鉄条網の歴史 ~自然・人間・戦争を変貌させた負の大発明
石 弘之 石紀美子
洋泉社
売り上げランキング: 21,154

 

タグ :

《気になる》正しいブスのほめ方

なんともまあミもフタもない、すごいタイトルです。
しかし世の中を渡っていくためには「ほめられる所がない人でもほめるスキル」が必要になることもあるのは事実です。ほめるところがない、あるいはほめたくない相手をほめるのは、悪く言えば「おべっかを使う」、よく言えば「相手にいい気分にして、うまく動いてもらう」こと。自分がやりたいことをやるため、自分の身を守るためには必要なことではあります。

仕事をこなすためのスキルに対して、社交辞令を言ったり雑談するスキルは軽視されることが多いけど、物事をスムーズに進めたり相手との関係を下手に悪くしないためには必要ですからね。同時に「社交辞令をうまく受け流すスキル」がないとだめだろうけど。

ハウツー本というよりネタ本として楽しそうです。

 

正しいブスのほめ方
正しいブスのほめ方

posted with amazlet at 13.05.02
トキオ・ナレッジ
宝島社
売り上げランキング: 3,890

 

タグ :

《気になる》工場

敷地の真ん中を公道が走っているような広大な工場から町工場まで。三河国は工場が多い場所です。なんの工場か分かるものもわからないものもありますが、やはり自動車関連の工場が圧倒的に多い。
いわゆる企業城下町はみんなそうかもしれませんが、町そのものが工場と、その工場を所有する会社で働く人を中心に回っている面もあります。一昨年の夏に自動車産業の休日が土日から木金に動いたとき、それ以外の業界で働く人にも様々な影響がありました。

友人のうち数人が「中の人」なので巨大な工場もまったく未知の場所ではありませんが、それでも出版社サイトの紹介文にある

何を作っているのかわからない、巨大な工場。敷地には謎の動物たちが棲んでいる——。

という奇妙さを、工場群には感じます。
そんな工場を舞台に、どんな物語が展開されるのでしょう。気になります。

 

工場
工場

posted with amazlet at 13.04.30
小山田 浩子
新潮社
売り上げランキング: 67,008

 

タグ :

《気になる》大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー

編者が今一番読みたい作家に「本屋さんを舞台に、魅力的な物語を」というリクエストを出し、書かれた物語を集めたアンソロジーです。非常に贅沢ですね。
書店を舞台にした小説は、あまり読んだ記憶がありません。書店で本を探す楽しみは、森に分け入ってきれいな植物を探すのに似たところがあると思います。この本を読むのは、玉手箱を開けるような感覚になりそう。いったいどんな物語が飛び出すのでしょう。

和菓子をテーマにした「坂木司リクエスト! 和菓子のアンソロジー」、ペットをテーマにした「近藤史恵リクエスト! ペットのアンソロジー」もあります。どちらもとても楽しい時間が過ごせそうです。

 

大崎梢リクエスト!  本屋さんのアンソロジー
大崎 梢
光文社
売り上げランキング: 31,838

 

坂木司リクエスト!  和菓子のアンソロジー
坂木 司
光文社
売り上げランキング: 21,637

 

近藤史恵リクエスト!  ペットのアンソロジー
近藤 史恵
光文社
売り上げランキング: 41,946

 

タグ :

《気になる》赤と白

櫛木理宇さんのことは全く知りませんでしたが、偶然読んだこの対談に出てきた「雪が嫌になるくらい降ってくる」という始まりに強く惹かれました。
わたしは東北の、それほど雪は降らない場所の出身ですが、雪がもたらす息苦しさやうっとうしさはよくわかる。あの感じをどう物語に活かしているのか、とても気になります。

先日北陸出身の知人と話していて
「雪は絶対きれいじゃない、雪はうっとうしいものでしかない」
という点で意見の一致を見ました。
雪はすべてを覆って白くしてしまいますが、それが溶けたときに現れるのは一冬分のゴミです。雪解けの時期は確かに解放されたような気分にはなるけど、同時にゴミと泥で別のうっとうしさが襲ってくる。

実家を出て上京した後、わたしは以前ほど冬が嫌いでなくなりました。太平洋側の冬は乾燥して風が強いのが難点ですが、青空の日が多いというのは何物にも代え難い。

 

赤と白
赤と白

posted with amazlet at 13.04.26
櫛木 理宇
集英社
売り上げランキング: 62,365

 

タグ :

《気になる》カラスの教科書

カラスは好きだという人より嫌いな人の方が多いでしょうね。カラスでまず思い浮かぶのが、可燃ごみの収集日にごみ袋を襲撃している姿。今住んでいるマンションのごみ捨て場は金網で覆われているので安全? ですが、近所のごみ捨て場では毎度襲撃が発生しています。

自宅周辺は典型的郊外の住宅街で、色々な鳥を見かけます。姿は見たことがありませんが鳴き声がしたので、きっと雉もいます。しかしカラスは別格です。特別大きい鳥でもないのに存在感がすごい。黒一色はそれだけインパクトがあるんですね。
でも、カラスがどんな鳥かはほとんど知りません。「頭がいい」というのは聞いたことがあるけど、どんな風に頭がいいのかはわからない。カラスが電線から人間を見下ろすとき、いったい何を考えているんでしょうか。
そんな身近な、でもよくわからない鳥についての教科書。こういう身近なものにこそ驚きが隠れてることが多いので、読み物として楽しめそうです。

 

カラスの教科書
カラスの教科書

posted with amazlet at 13.04.24
松原 始
雷鳥社
売り上げランキング: 3,066

 

タグ :

《気になる》半年で職場の星になる! 働くためのコミュニケーション力

コミュニケーション力の大切さは至る所で説かれています。確かにコミュニケーションが満足にとれない人とつきあうのは大変だし、仕事でもマイナスが大きくなります。

その一方で、こうも思います。「『コミュニケーション力がある』って、どういう状態のことを言うの?」
非常に重要なのはわかるけど、とてもあいまいな「コミュニケーション力」。人対人で何をしたいか、どうありたいかで指すものが変わってくるせいで、わかりにくくなっているのかもしれません。

この本ではコミュニケーション力について「相手をわかる」「自分を表現する」を中心に書かれているようです。どちらも仕事をスムーズに進めるためには欠かせません。仕事の多くが人に何かを頼んだり頼まれたりすることで成り立っているから、どちらが欠けていても結局自分が困るんですよね。
仕事そのものだけでなく、同僚との人間関係でもそうかも。トラブルまでは行かなくても、ちょっとした行き違いなどで気まずくなってしまうこともあります。そんな時にもちゃんと「相手をわかる」「自分を表現する」ことで、困ってしまうことを避けることができるかもしれないですしね。

いい年してコミュニケーションの取り方で悩むことも多いのですが、こういう本で今一度自分のあり方を振り返ってみるのもいいかもしれません。

 

半年で職場の星になる! 働くためのコミュニケーション力 (ちくま文庫)
山田 ズーニー
筑摩書房
売り上げランキング: 328

 

タグ :

《気になる》できるポケット Amazon Kindle クリエイティブ読書術

本は紙の本で読む、電子書籍は不要と思っていますが、最近Kindle買おうかな、とも考えるようになりました。この記事を読んだのがきっかけです。読書のためではなく英語学習端末として割り切って使うのもいいかな、と。
英語の勉強のために洋書をたくさん読んでみたいけど、1冊1冊買っていくとお金結構かかるしなぁ、思っていたら、Kindleストアには無料の英語絵本がたくさんあると言うではないですか。最初のうちはそんな難しいものは読めないだろうし、Kindle1台あれば結構いけそう。
そんなことを考えていた時に見つけたこの本。わたしがやろうとしていることとはかけ離れた内容だとは思いますが、Kindleって何ができるの? こんなことができる! を知るにはよさそうです。

ほんとにKindle買っても、「読書」は紙の本でします。そこは変わらない。

 

できるポケット Amazon Kindle クリエイティブ読書術
倉園佳三 できるシリーズ編集部
インプレスジャパン
売り上げランキング: 353,535

 

タグ :

《気になる》十二世紀のアニメーション—国宝絵巻物に見る映画的・アニメ的なるもの

日本の四大絵巻というと「源氏物語絵巻」「信貴山縁起絵巻」「伴大納言絵巻」「鳥獣人物戯画」です。わたしが見たことがあるのは鳥獣人物戯画の全巻全体と徳川美術館所蔵の「源氏物語」の断簡です。
平安時代の絵巻物がアニメのルーツだというのは確かにそうかも。アニメに限らず現在の映像表現のルーツと言えるのかも。恋愛ありサスペンスありアニメあり、って感じで。
絵巻物は絵とストーリーを楽しんで見るものですが、今の映像表現とのつながりを考えながら見るのも楽しそう。

 

 

タグ :