投稿者: sazanami

《気になる》チボの狂宴

先日「オスカー・ワオの短く凄まじい人生」という本を読みました。第2回twitter文学賞の外国文学部門で1位になった本です。
ドミニカ共和国という、自分にとってはまったく未知の国にまつわる、おたく文化やマジックリアリズムがない交ぜになった、むちゃくちゃ面白い小説でした。今年ここまで読んだ本のベスト3に確実に入る。
「オスカー・ワオの短く凄まじい人生」の作者ジュノ=ディアズは、子供の頃ドミニカ共和国からアメリカに移り住みました。彼がドミニカ共和国について書くことに対する複雑な思い、バルガス=リョサに対する意識などについて訳者あとがきに解説がありました。
この解説と、小説中では1カ所バルガス=リョサへの言及があります。「チボの狂宴」は訳者あとがきに出てきました。
ドミニカ共和国の独裁者について書かれたこの小説も、読んでみたいと思います。

今年はいくつか続けて外国文学を読んでいるのですが、世界には自分が知らないものがたくさんある、という当たり前のことを再認識しています。

 

チボの狂宴
チボの狂宴

posted with amazlet at 12.09.10
マリオ・バルガス=リョサ
作品社
売り上げランキング: 112139

 

オスカー・ワオの短く凄まじい人生 (新潮クレスト・ブックス)
ジュノ ディアス
新潮社
売り上げランキング: 75606

 

タグ :

《気になる》青い脂

「青い脂」と聞いて、豚の脂身に押された青紫色の検印スタンプを思い浮かべたわたしは、想像力が足りません。
Amazonの内容紹介を見ても、内容がうまく想像できません。でもなんかすごそうだ。そして物語の壮大さにむやみにわくわくする。400ページくらいあるので読むのにかなり時間がかかるだろうし、ノートでも用意して人物や出来事を書きながら読み進めないと混乱しそう (SFでそういう読み方をするのもどうかとは思うけど)。
タイトルのインパクトによるものかもしれませんが、何かとても引っかかる、引きつけられるものがある作品です。体力がある問いに心して向かってみよう。

 

青い脂
青い脂

posted with amazlet at 12.09.07
ウラジーミル・ソローキン
河出書房新社
売り上げランキング: 13167

 

タグ :

《気になる》東京右半分

ここでいう東京の右半分とは、台東区から東のことだと思われます。過去15年ほど東京とその近郊に住んでいましたが、東京の右半分とはほとんど縁がありませんでした。東京の右半分は「通過する場所」です (千葉は親戚が住んでいるので縁がある)。
そういう自分にとっての空白地帯、東京の右半分。いったいどんな世界なのか。

都築響一さんの本は「TOKYO STYLE」「夜露死苦現代詩」を読んだことがあります。「夜露死苦現代詩」はすごく面白かった。悪趣味一歩手前の、問答無用の面白さ。「TOKYO STYLE」にしてもリアルライフの稠密さがとてもよかった。「東京右半分」も、妖しさいかがわしさ面白さが詰まっていて、問答無用に面白そう。

 

東京右半分
東京右半分

posted with amazlet at 12.09.06
都築 響一
筑摩書房
売り上げランキング: 151891

 

夜露死苦現代詩 (ちくま文庫)
都築 響一
筑摩書房
売り上げランキング: 79319

 

TOKYO STYLE (ちくま文庫)
TOKYO STYLE (ちくま文庫)

posted with amazlet at 12.09.06
都築 響一
筑摩書房
売り上げランキング: 63511

 

タグ :

《気になる》世界の美しい本 世界で最も美しい本コンクール入選作品コレクション

「世界で最も美しい本」コンクールというのがあるんですね。そのコンクールの過去4年間の受賞作品を集めた大型本。
「世界で最も美しい本」というだけあって、まずはデザインの本として興味があります。
そして本をひたすら愛でることができそう。ここに出てくるのは「読む」本とは異なるものかもしれませんが、ながめて触って (実際には無理ですが) 楽しむ本には、読む本とはまた違った楽しみがありますからね。
あとは美しい本の中身はどんなものか。本はただ表面だけのものではなく内容まで含めた丸ごとのものだから、表面のデザインが優れているだけで内容が伴っていない本なんてつまらない。「美しい本」なんだから、内容だって優れているはず。

 

 

タグ :

《気になる》野崎洋光のたのしい缶詰レシピ 魚介類編

缶詰って使いますか? わたしはあまり使いません。現在家にある缶詰は、ツナフレークと大豆のドライパックだけです。
魚の缶詰を使ったレシピというと、サバ缶を使うひっぱりうどんとアサリ缶で作るあさりご飯くらいしか思いつきません。
味付缶詰だと、あけてそのまま食べられちゃいますしね。一人暮らしをしていた時、とてつもなく疲れたときは水煮缶をあけて醤油をかけただけで食べていたこともある(^^;

魚介類の缶詰をベースに料理することは考えたこともなかったけど、確かにうまく使えば、魚料理のレパートリーが増えそう。できるだけ魚を食べるようにはしていますが、缶詰は気軽にストック・気軽に使えて管理も楽ですしね。魚をたくさん食べるための1手段として、このレシピ本は役に立ちそう。

 

野崎洋光のたのしい缶詰レシピ 魚介類編
野崎 洋光
東洋経済新報社
売り上げランキング: 555

 

タグ :

《気になる》ハンドフリーマッサージャートルトン

数年前、肩こりの自覚は全くありませんでした。しかし美容院などで「かなりこってますね」と言われていました。
そして今、肩こりの自覚はしっかりあり、たまに整体に行くと「こんなになるまでほっといたらだめだよっ」と言われます。
姿勢の悪さが原因かもorz 皮膚が強くないので膏薬は頻繁には使えないし。
こういうマッサージ機器の導入を真剣に考えた方がいいんでしょうか。
クッション型のマッサージ器が流行ってますが、これだと座ったまま肩に使えるし、肩以外もマッサージできるのがよさそう。

今もかなりこっていますが、定期的にジムに行って筋トレをし、インストラクターに教えてもらったストレッチ (ストレッチポールを使う) をするようになったら、どうしようもなくなるまでの時間は延びた気がします。
筋トレもストレッチも、肩だけでなくて背中もやった方が効果は上がりますね。

 

 

タグ :

目標はある、道がない。道と名づけられるのは、ためらいだ。

目標はある、道がない。道と名づけられるのは、ためらいだ。

高橋悠治「カフカ / 夜の時間」p21「病気・カフカ・音楽」

 

目標があるのに、そこにいたる道はない。
道を進んでいると思っているが、
実際には尻込みをしているのだ。

頭木弘樹編訳「絶望名人カフカの人生論」p34「6 目標に到達する難しさ」

この2つ、原文は同じと思われます。「絶望名人…」によると、出展はカフカ「罪、苦悩、希望、真実の道についての考察」。
「絶望名人…」はわかりやすくするために、「超訳」的なことが少し行われているようです。
それに対して「カフカ / 夜の時間」の訳 (高橋悠治自身による) は詩に近い。

ここで翻訳についてあれこれ言いたいのではありません。
目標と道についてです。
目標は立ったのにそこにたどり着けない、ということもあるでしょう。
進んでいるつもりなのに全然動いていなかった、ということも。
それでも、動こうとしているのは確か。例えためらいがあったとしても、ためらうのは動こうとしているからこそではないでしょうか。
ためらいが先に立って進めないときでも、「動こうとしているからためらうのだ」と、動こうとしていることを実感できればいいと思います。

 

カフカ/夜の時間—— メモ・ランダム
高橋 悠治
みすず書房
売り上げランキング: 426113

 

絶望名人カフカの人生論
フランツ・カフカ
飛鳥新社
売り上げランキング: 8036

 

タグ :

《気になる》バングルランゲージ

CBCで土曜朝に放送している情報番組「知っとこ (毎日放送制作)」。先週ここで「旅先で便利なグッズ」として紹介されていました。
旅先で役立つピクトグラム11種類を描いたバングル。言葉が通じなくても指さすだけでコミュニケーションがとれる、というわけです。
今はスマートフォンで翻訳もかなりできるようになっていますが、こういうアナログなグッズもあると、いざというときに助かるかもなぁ、と思いました。なんといっても指さすだけ、腕につけておけるから会話集のようにいちいち取り出す必要もない。病院とかお手洗いなど急を要することも多い場面では楽でしょうね。

書かれているピクトグラムは
インフォメーション・電話・病院・お手洗い・両替・レストラン・荷物・ロッカー・インターネット・駅・空港
の11種類です。

 

 

タグ :

《気になる》サティさんはかわりもの

先日名古屋市立大学で開催された「ビブリオバトル首都決戦予選会(1)」を観戦してきました (ビブリオバトル首都決戦2012についてはこちら)。
ビブリオバトル自体初めてだったのですが、飛び入りで発表もしてしまいました (ただし今回社会人は発表のみでチャンプ本の対象にはならない)。

今回のビブリオバトルでチャンプ本になったのがこの絵本です。
エリック=サティの生涯を、楽しい絵と言葉で綴った本。対象は「子供から大人まで」。
表紙のサティがとても楽しそうな感じがして、読んでみたくなりました。

現在サティの音楽は色々な場所で聞くことができます。しかし音楽家サティがどんな人だったかはほとんど知りません。
彼は相当に変わった人だったようですね。現在では当たり前になった音楽も、彼が生きていたときには相当に斬新なものだったのでしょう。
サティが音楽を担当し、ピカソが衣装を担当したバレエがあったことも初めて知りました。バレエとして上演されることはなく、音楽のみが演奏されるばかりのようですが、バレエも見てみたいです。

 

サティさんはかわりもの
M.T. アンダーソン
BL出版
売り上げランキング: 462498

 

タグ :

《気になる》宇宙怪人しまりす医療統計を学ぶ

宇宙怪人しまりす、ですか。なぜしまりす。出版社名と宇宙怪人しまりすの合わなさ加減がすごい。
内容は至極まじめな医療統計の本だと思いますが。
医療と統計を結びつけて考えたことはありませんでしたが、医師が研究を進めていく上で、データを集め分析し、規則性・不規則性を見出していくことは当然必要になるでしょう。
わたしは医療従事者ではないので、あくまで未知の分野を知る一種のガイドブックとして興味を持ちました。

わたしは高校の頃、確率統計がすごく苦手でした。数学の各分野で、テストの点数が一番低かったorz
未だにこの分野には苦手意識があり、ちょっとした組み合わせ数を求めるのにも悩んでしまいます。

 

宇宙怪人しまりす医療統計を学ぶ (岩波科学ライブラリー (114))
佐藤 俊哉
岩波書店
売り上げランキング: 1632

 

タグ :